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化粧筆:【白鳳堂】化粧筆の形と使いこなし

化粧筆:【白鳳堂】化粧筆の形と使いこなし

かなりの数があって迷ってしまう白鳳堂の化粧筆。.
それぞれの使いこなしは、
自分の仕上げたいイメージから、それに合った筆を選ぶと聞いています。

しかし、セット物を買ってしまうと、
その選び作業がありません。

というか、実際には、どう仕上げたいの自分でもよくわかっていなかったので、
選ぶことができないのです。

まずは、自分がどんなメイクをしたいか。
それを、はっきりさせないといけません。
しかし、メイク初心者にそんなビジョンはありません。

なのに、白鳳堂の化粧筆を持とうっていうのは、
時期尚早なのかもしれませんが、
セット物なら、万人向けのスタンダードなものをそろえているはず。
それが、てっとり早くてラクだと思ったので、
セット物を選んでしまいました。



■筆の選び方について、
haoroさんが興味深い記事を書かれています。

【参考】
○メイクブラシ選び~自分にとって良い筆とは~
   →https://beautist.cosme.net/article/352382


haoroさんがデパートの催事で出会った職人さんによれば、
アイメイクなどの筆は、形によって入り方が違うけども、
パウダー筆は好みなので、形によっては変わらないと聞かれたそうです。

ただ、そのお店で、そのときに出していたパウダー筆は、
あまり違いがみられそうな筆ではなかったようです。

そうか・・・ 

よく、どんなふうにメイクをしたいかで、
筆の形を選ぶと聞いた気がしていましたが、
それはアイメイクの筆のことで、
パウダー筆は、仕上がりとの関係は、
それほど気にせず、好みで選んでいいのか・・・

ところで・・・・


■筆の開発は誰がしている?
このお話を伺って、新しい筆というのはどうやって
開発されているんだろうと思いました。

全ての職人さんが、女性が使う筆の細かいニュアンスまでを、
理解して、作ってはいないと思われます。

おそらく、メイクアップアーティストなどお化粧を専門とする方と、
職人さんの中でも、メイクの微妙なことがわかる方が代表となり、
いっしょに試行錯誤しながら、毛の質や形、植え込み方を
開発しているのではないでしょうか?

そうして出来上がった筆を、ひとつの雛形として、
職人さんたちに伝えて作っているのではないかと思います。

個々の職人さんは、メイクのことを知らなくても、
それを忠実に再現するという技術を求められている。
そんな感じかなと思いました。


■職人さんのメイク習熟度は?
一方、デパートの催事で回っている職人さんは、
メイクのことが少しは、わかる方が担当しているか、
あるいは、レクチャーを受けている。

そのため、充分な仕上がりの細かいニュアンスまで理解しているというよりは、
イメージで捉えているのではと想像しました。

そこで、今度、機会があったら、
販売の女性の目線、実際にメイクする方から、
パウダー筆の形と仕上がりはどうなのか、
白鳳堂でまた聞いてみようと思っていました


■ここにも白鳳堂があったのね
するといつも経由地として通っているデパートの中に、
白鳳堂が入っていることに気づきました。

えっ、このデパート、白鳳堂、入ってたんだ・・・

そのタイムリーな出現に、
化粧筆の形とメイクとの関係について早速、
伺ってみることにしました。


他にもいろいろ伺いたいことがありましたし・・・


■筆の形と仕上がりの関係を知らずに購入
考えてみたら、私の場合はセット物を買ってしまったので、
どういう形の筆がどういう仕上がりになるのかということを、
全く知らずに今に至っています。

まあ、知ったとしても、技術が伴っていないので、
それを使いこなせるかどうか、別の問題になるのですが・・・



■パウダー用の筆、いろいろな形がありますが使い分けは?
スタッフさんに伺いました。すると

「基本的には、お好みなんです」
(やっぱりそうなんだ・・・)

「好みって言っても、たとえば、具体的にはどういうふうに選べばいいですか?」

「この、『丸平』と『尖り』で比べた場合ですが、
 『丸平』は、側面全体を、毛先が覆うように毛が植え付けられています。
 (毛先が見えるように、パラパラとほぐされました) 
 『尖り』は、毛先の上、1/3ぐらいだけが毛先になっています。
 そのため、『丸平』は寝かせて、側面全体を使えますが、
 『尖り』の毛先は上部なので、立てて使うような感じになります。」

「そのため、『尖り』は、フェイスラインの周辺を、 
 このように(手で描きながら)影をつけるように入れたり、
 鼻筋に通す時に使ったり、目元のハイライトに使ったり・・・・

 『丸平』の場合は寝かせて、こうして使います」

(すみません、メイクのテクが、まだよくわからないので、
 うまく表現ができません。
 お話されたことも、言葉やニュアンスは違うと思いますが、
 イメージでとらえていただければと思います。)


そして、顔の骨格に添ったフェイスラインに、
尖り筆で、輪郭をなでるようにチークを入れる。
そんな入れ方、始めて知りました。

あとは、顎に入れたり・・・とか。


やはり、パウダー筆の使い分け、
基本は好みということでしたが、使う人が使えば、
使いこなしというものは、あるのだと思いました。.

そして、これらの筆を使いこなすためには、
メイク技術も磨かなくては、筆の能力に追いつけないという気もしました。


■パウダー・リキッド 丸斜めタイプについて
最近、興味を持っている、斜めカットされた筆についても、
伺ってみました。

こちらは、パウダーファンデにも、リキッドにも、クリームにも使えるといいます。
毛量と長さの違うタイプがいくつかあり、汎用性のあるのは、
中くらいのサイズのものだそうです。

毛質は、染色をしていないヤギのみ。

メーカーが出している、クリームやリキッド用の筆は、
ポリエステルタイプで、こちらにも同様のものがあり、
それぞれの違いを伺いました。

油分を含んだファンデを使うため、
ポリエステルは頻繁な洗いに耐え、
また、乾きやすく、毛よりも日数を置かずに使うことができる。

ただし、毛よりも傷みやすいそう。

一方、ヤギの毛は、傷みにくく、
長く使える。
そして、丸斜めは、リキッド、パウダー・クリームに使えるが、
ポリエステルは、パウダーには使えない。

仕上がりの調整も可能。
毛が2段階の長さでうわっているので薄づけもできる。

ポリエステルはしっかり付。
そして毛すじが若干出る。

ヤギの毛は、立ててファンデを入れるので、
毛穴へもしっかり入り、密着度が高い。

などなど、かなり詳細に教えていただきました。


そして、「使っているファンでのメーカーで、
パウダーファンデを、斜めブラシで使ったらどうか確認したら、
『うちのパウダーは柔らかいので、削られてつきすぎるかも』と言われたと話すと、
薄づきに微調整することもこのブラシなら可能。」
と教えていただきました。

そして、今、使っているセットについてきたファンデ用の筆は、
使わなくなってしまうことになるおのですが、
他に使い道はないか伺ったら、その筆は、
「練チーク」に適しているとのこと。
あるいは、パウダーを薄づきでつけたいときにも
適しているそう。

■白鳳堂らしさを感じる接客
本当に丁寧に、細かいことを教えていただけ、
とても信頼できる感じで、これぞ白鳳堂という対応でした。

ついでに、アイメイクの筆の使い分けについてもお聞きし、
これなら、洗い方もきっと、
丁寧に教えていただけるはずと思い伺ってみたら、
こちらは、意外にあっさりでした。

でも、まだ買うかどうか検討している段階で、
あまり、小難しいことを言うと、
嫌になっちゃうと思われたのでしょうか?


最後に、ファンで用の丸斜めのパンフがないか伺ったら、
あの厚い冊子を出して、
候補の筆に赤丸をつけていただき、
インデックスにポストイットまで付けていただきました。


ポリエステルの化粧筆も同様に、インデックスをつけて・・・



そして、現在発売中のクリスマス用セットのパンフ



デパート限定セットのパンフレットなどもご紹介いただきました。



筆のカラーもいろいろありますが、人気色はシャンパンベージュだそうです。
オススメカラーは、やはり黒で、セットを買って
他の筆を追加したい場合に、色を揃えたいなら、
黒ならほとんどのシリーズで出しているそうです。


これだけいろいろ伺っても、
全く、押し付けがましさがなく、
ゆっくり検討して、じっくり選んで下さいという感じで、
丁寧さが伝わってきました。


やはり、なんでも聞ける。
こういう接客に触れるとうれしくなります。



最後に

■催事の筆と、店頭の筆について気づいたこと
今回、改めて白鳳堂の筆を見て、気づいたことがありました。

いくつかの催事で行われていた筆と白鳳堂の筆を見比べて、
白鳳堂の筆は、やっぱり違う・・・と感じてきました。

その違いが私にも、だんだん、わかるようになってきた。
と思っていたのですが、今回、違った見方が出てきました。


○催事用のデモ筆の入れ替えは?
催事用のデモ用の筆は、かなり荒れている印象を持ちました。
これは、催事の度に使い回されていて、
デモ用は交換をされていないからではないかという
気もしてきました。

いろんな人が触って、手に押し付けたりして、
筆先はかなり広がっています。
そして、毛質が悪くなっているように見えてしまうのです。

もしかしたら、本来の筆はもっとよいものなのかも・・・


一方、白鳳堂など店舗を構えているところでは、
デモに出す筆も、しっかり管理されてメンテナンスがされている
のだと思います。

今回、見ていて、あまりの綺麗さに、
明らかに違う と見えてしまっているのは、
もしかすると、そうした入れ替えの頻度などもあったのかもしれないと、
思いました。

そんなことも考慮しながら、また、
機会があったら眺めてみたいと思います。


キトキトさん100人以上のメンバーにお気に入り登録されていますがコメント'12/12/19 13:11
>モト★美容部員★さま 過去記事、思い出していただけて光栄です。まあ、よく書いていていましたので(笑)白鳳堂と出会われてしまいましたか・・・これが吉と出るか凶とでるか(笑)私もいろいろな出会いがあって、いろいろな刺激や共感が得られました。こちらこそよろしくお願い致します。.
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. モト★美容部員★さん100人以上のメンバーにお気に入り登録されていますがコメント'12/12/19 12:45
こんにちは!過去記事まで遡ってしまってすみません。先日利用率の高い百貨店に行ったところ、たまたま白鳳堂が期間限定でイベントをしていて、おぉ!とキトキトさんの事を思い出し速攻パンフレットを貰ってきました(*^。^*)今年はキトキトさんとお知り合いになれ嬉しかったです。また、来年も宜しくお願いいたします.
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. キトキトさん100人以上のメンバーにお気に入り登録されていますがコメント'12/11/13 1:32
>nm73さま セットものの悩み という化粧筆ネタが下書きにまだ残ってました。(笑)セットものは見た目もいいのですが、やはり自分に合わない筆が入っていると、買い足しになってしまうんですよね。ヤギの方が丈夫。これは、また追加調査が必要かもと思っています(笑)人によっても違うは随分、経験したので・・・.
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. nm73さん100人以上のメンバーにお気に入り登録されていますがコメント'12/11/12 21:43
パウダーブラシ、好みなんですね!リキッド用ブラシもポリエステルよりも山羊の方が丈夫だとは意外です・・・私がよく行くデパートにも白鳳堂入ってます。自分も持ってますがセット物は買ったことがないです。セット物、お得でいいなぁ~、と思いながらいつも買い逃しています^^.
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. キトキトさん100人以上のメンバーにお気に入り登録されていますがコメント'12/11/11 13:06
(続)そんないい筆を使って、メイクはそれ? みたいな・・・(笑)でもこうして筆のことを深くお話させていただけることが楽しいですし、うれしいです。ポリ筆もメーカーによって違うこともわかったり。確か理由を聞いたのですが・・・よく洗うようになるから痛むといわれたような気もします 。 .
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. キトキトさん100人以上のメンバーにお気に入り登録されていますがコメント'12/11/11 13:06
>haprpさま コメントありがとうございます。筆の使いこなしはまだまだできないのに、このような記事を書いたり、haoroさんのように、微妙な筆の違いを把握されていらっしゃる方と、こうしてやりとりさせていただくのは私にとっては、とてもおこがましいことです。(続).
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. haoroさん5人以上のメンバーにお気に入り登録されていますがコメント'12/11/10 23:45
使われている繊維が同一のものではないでしょうけれどね。私が話を聞いた店のパウダー筆は、山羊で丸平も斜めも尖りも柔らかくフワフワしていて、白鳳堂の細いまとまり方をしている尖りや毛がギッチリの斜めのように形による差はあまり感じられなかったですね。テスター筆は、仰る通り荒れていることがありそうですね。.
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. haoroさん5人以上のメンバーにお気に入り登録されていますがコメント'12/11/10 23:38
待ってました!引用ありがとうございます。意外だったのがポリエステルのリキッドブラシの方が山羊毛より傷むということ。そうだったんですか!私の記事の職人さん(白鳳堂ではない)が、その店のPBTリキッドブラシを「これは長く持ちますよ!5年、いやそれ以上!」と言っていたので、人工毛の方が寿命が長いのかと…。.
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○化粧筆:【白鳳堂】どこのショップも同じような対応をしてもらえる?
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○化粧筆:【白鳳堂】化粧筆の形と使いこなし  ←ここ
  →https://beautist.cosme.net/article/353311/edit/update

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○【コラボ企画】メイクをしないアラサー男子が化粧筆の正しいケアを化学的に検証してみた
  →https://beautist.cosme.net/article/341468

○化粧筆:【コラボ企画】「化粧筆の正しいケアを化学的に検証してみた」を受けて
  →https://beautist.cosme.net/article/341553


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○INDEX:化粧筆 熊野筆 白鳳堂 洗い方 収納(my クリップから) 
  →https://beautist.cosme.net/article/341459

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