4776views

NARSマニアねえちゃんたち

NARSマニアねえちゃんたち

世の中持っているだけで幸せになる色ってあるんですよね。
付けないけど、持っていたら幸せになりそうな色です。

買ってはいないけど、ゲランのルージュジェのギャルソンヌ、
シャネルのルージュココのサリドレ、MACのモランジなど、つけるにはちょっと派手ですけど、所持をしていてにんまり眺めたい色というのが世の中にはあると思います。

で、私、とある雑誌で、NARSのシングルシャドウの2072のダフネに一目ぼれしてしまいました。現物を見て、手に伸ばしたら思ったよりくどい感じはしなくて、つけられるかななんて思ったけど、結構難しそうな色。
紫なんですけど、赤味のない紫です。おなすの色に近い紫ですかね。和風の紫です。

ダフネって名前もまたいいですよね。ギリシア神話の神の名前ですが、私にとってはもっとなんというか思い出深い名前です。月桂樹に姿を変えた神様です。

大昔、かぼちゃが高校生だったころ、母の本棚に原田康子という小説家の「挽歌」という本がありました。
なんつーか、昭和30年代の本ですが、これが子供心に強烈でした。
若くてちょっと屈折している芸術家崩れの美少女がとある中年夫婦の中に入り込んで家庭をぶっ壊すというハナシでした。でも彼女に思いを寄せている青年も出てくるのですが、日常に退屈した主人公はこの青年をもてあそぶようなことをことも投げにやっておりました。
で、この主人公がよくあいびきに使った喫茶店の名前が「ダフネ」といいましたっけ。

この小説は北海道釧路市が舞台でしたが、大昔、挽歌片手に北海道を散策しましたっけね。ダフネのモデルになった喫茶店はとっくにつぶれたようでした。

ま、この小説のインパクトが強すぎで私の男性観や人生観を変えてしまいました。
中学校のころ、サガンの悲しみよこんにちはに代表されるあの手の小説を読んでしまってなんというか「将来の夢:フランス人」とか言っているガキでしたので、「挽歌」もなんというか、結構心に響いたのでした。(でもいまだにフランス語は初級です。)

で、ダフネですよ。名前がいいのと、色がなんというかしっぶい、落語家さんが高座で着てそうな着物っぽい紫が頭について離れませんでした。
で、それならつけなくてもいいから、シャドウだけ買っておこうと思って、お店に行きまして、なんというか、その、ですね、、、、(歯切れが悪い)

私が行ったお店は化粧品のセレクトショップで、スキンケアが主のお店。
NARSは一通り置いてあるというお店で、お店のおねえさんたちはNARSの専属ではなかったが、今日のおねえさんはかなりNARSマニアでやる気な感じだった。

お店のおねえさんは「私がこの色に一目ぼれしてなんとか買いたい」というのを
「一目ぼれしたのでなんとかつけたい」に勘違いしてくれまして、
ダフネを見てから、人の顔をじーっと見てそうねえ、って感じで止まってしまってるんです。最初はグレー系のシャドウと組み合わせようとしてましたが、組み合わせるとダフネの色が死んじゃう。で、ソフトタッチシャドウペンシルのプラム色と合わせようとしたら、今度は私が「プラムはいやだ」と言いだし、全然かみ合わない。
で、彼女はソフトタッチシャドウペンシルの8206ハリウッドランドを提案。これが使いやすそうな感じで、パープルが死なない下地だったので、つけさせてもらう。
で、じゃあ、もうこの2つにしようとしたら、今度は
「リップはどうしよう?」とか言い出した。適当に「ドルチェビータにしてください」とか言っていたけど、なんかその提案はつまんなかったらしく、ドピンクとか出してきて、「これは?」とか言ってきて、「ローマンホリデーでしょ、持っているよ」とか言ってかわしておいた。

それでもあーでもないこーでもない言っていたから、「ネバーセイネバー」にしてくださいと言ってみた。おねえさんはようやくこの辺で「あんたNARS好きなの?」と聞いたので「大好きだよ」と言ったら、「私も超好きなの。」と言ってネバーセイネバーをつけてくれた。

そこから、おねえさんの目の光がなんか尋常でない。
ひまだったらしく、色々やりたいと腕がうずうずしてる感じ。
もうわかってんだよね、全部やり直したいんだよね。
しょうがないんで、考えてみればハイライトを持っていなかったので、「ハイライトつけてよ」とか言ったらコパカバーナのチューブを持ってきて(これはイルミネーター2336)、ぐりぐりCの字に目の周りにつけてくれた。
で、チークつけてもいい?というので、この辺で私は一つ決心をした。

リキッドファンデを買おうと思っていたんですよ。ミラクはたくさん残っているのですが、最近になって、どうも私ミラクちゃんと相性が悪いんです。
あれだけ大好きだったのに、なんか最近、顔が萎れて見えるというか、
ミラク、結構下地で左右されるような気がします。
毎日ミラクをつけていて、なんか違う感がするんですよ。

「どーせならファンデつけてよ」と言ったら、もう目がらんらんしてしまって、ものすごいメイクボックス持ってきて化粧をはじめてた。
こういう時は色を見てくださいと言ってもだいたい嫌な顔をしないでやってくれるので、もうこうなったらこういう時にまとめ買いだ、私はハラをくくった。

で、ファンデ(シア―グロウの6044、フィジー)を塗ってもらった。
で、さあ、チークの出番となったら、もう一人わたしもNARS大好きなのという女性がどこからかわいて出てきて「ディープスロートかしら?」というので持ってます。と言ったら、「チークはアンジェリカ!!」と彼女が指名。
塗ってもらいましたよ。(色番号は4023)

「あなたの場合、肌がきれいなので、肌を徹底的にきれいにするメークをして、チークは粒子がきらきらしている方がいいわ。で、口元はうすい色の方がいい。最初はドルチェビータ、って聞いてちょっとって思ったけど、似合うと思うから、塗りなおしていいかしら?」というのでドルチェビータ[1023)を塗ってもらった。

「目はね、ホントはあんまりダークにしなくてもかわいいわよ。でもダフネはいい色よね。」だって。

たまたま、私は返ってくることを予想してなかった借金が返ってきたので、
それを使い切った感じですが、
この間アルマーニを買って、また、なんて感じですが、とりあえずまあ、いいや。

で、肝心のメイクの仕上がりは鉄壁の肌って感じで崩れなくて、軽い感じなんだけど、自然なツヤもあって気に入りました。
目元も思ったより怖い感じにならなくて、ちょっとめかしこんだブルーメイクという感じになってよかったです。
NARS初心者の方にはおすすめしたいセットですね。ダフネでなく、ナイトシリーズを使ってもいいかもしれません。

なんだろう、NARSって結構好きなブランドなんです。使い勝手がよくてかわいい色がたくさんそろってます。おねえさんたちが、NARS大好きという気持ちもわからなくないくらい使い勝手がいいんですよ。
ま、今日はおねえさんたちとNARSの色についてきゃあきゃあ語ってしまった。

「オーガズムが一番人気あるけど、ドルチェビータの色も悪くないわよ」
「口紅ばっかりではなく、グロスもいいのあるから」
「パウダーのアイシャドウもいいけど、ペンシルのアイシャドウもラクでお勧め」
「マットのリップペンシルもおすすめ」

ということで、NARS行ったらみなさんチェックしてみてください。

旦那と買い物のあと待ち合わせしていたんだけど、時間を大幅にオーバーしてしまった。
でも化粧してきれいになったからいいよね。
(ごめんよ、待たせて)

このブログに関連付けられたワード

このブログを通報する

コメント(11件)

  • atstuknさまコメントありがとうございます。私、貴女様のブログみてその色強烈に覚えていていいセレクトだなと思っていました。確かに使うにはどうだろうかという色ですが、あのチーク、すごい魅力的なグレーですよね。ああいう化粧品もっと出てほしいと思っています。

    0/500

    • 更新する

    2012/12/23 17:21

    0/500

    • 返信する

  • 持っているだけで幸せになるアイテムってありますよね!私も今年シャネルでへんてこ色のチーク(=チークなのにグレーなのです)を買いました。完全娯楽と割り切って即買いした愛しいアイテムです笑。NARSは私も好きで若い頃海外でよく買いました。アーティスティックなカラー展開が素敵で今もよく見に行っています。

    0/500

    • 更新する

    2012/12/22 19:40

    0/500

    • 返信する

  • LazyDaisyさま、Bodenママさんだったんですね。あそこ、かわいいですよね。私にはかわいすぎちゃってアレなんですけど、似合うなんてうらやましい。

    0/500

    • 更新する

    2012/12/22 18:49

    0/500

    • 返信する

  • そうだったのですか!人生って不思議ですよね。イギリス、絶対にいつか行ってみたいです。自分の洋服も今はほとんどBodenなんですよ。カッティングや生地の組み合わせ、デザインが面白くてセール時のみ(笑)イギリスから通販しています。またイギリスのいろいろな食べ物等もご紹介下さいね。楽しみにしています。

    0/500

    • 更新する

    2012/12/22 11:01

    0/500

    • 返信する

  • イギリス、アメリカと全然違って面白いですよ。ぜひ遊びに来てくださいね。待ってます。

    0/500

    • 更新する

    2012/12/22 05:49

    0/500

    • 返信する

  • LasyDaisyさま、コメントありがとうございます。確かに人によってはエキゾチックジャパーンにしてしまうBAさんいますよね。その辺はもう賭けみたいな感じがします。私は貴女様とは逆に学生時代はサザンロックが大好きで、アメリカに行こうとか考えてました。(フランスとかアメリカとか忙しいです。)続きます。

    0/500

    • 更新する

    2012/12/22 05:49

    0/500

    • 返信する

  • kenyaさま、限定、まだ今いるところでは手に入りそうだから、年末遊びにくれば?なんて。NARSは使いやすいと評判のものからそろえて行くといいかもしれませんね。そういう意味では私が購入したのはおすすめです。

    0/500

    • 更新する

    2012/12/22 05:47

    0/500

    • 返信する

  • トンタン様、コメントありがとうございます。小学生なんて、すごい。確かにコキュって言葉を覚えてしまいましたね。後程洋服のブランド名で見たときは「意味わかってる??」と思わず言ってしまいました。原田康子の本大好きでした。お亡くなりになってしまって残念です。コメントありがとうございます。

    0/500

    • 更新する

    2012/12/22 05:45

    0/500

    • 返信する

  • そちらのBAさんのお話、とても面白いです!あちらもお客さんがそのブランドが好きだと俄然プロ意識が更に高まってしまうんでしょうね。私はこちらでフルメイクしてもらった事がないのでいつも楽しく拝読させてもらっています。特に田舎でアジア系も少ない場所なので、いかにもなアジアンメイクにされそうで怖いんですよね

    0/500

    • 更新する

    2012/12/21 11:44

    0/500

    • 返信する

  • 青いかぼちゃさんの記事を読むといかに自分が本を読まない人間か思い知らされます(苦笑) 中学~高校とBritish Rockにはまっていたので夢はイギリス旅行でした。(未だに行けてなく在米ですが) 持っているだけで幸せになる色って素敵ですね!私はまだそう断言出来るようなアイテムが無いです。(続)

    0/500

    • 更新する

    2012/12/21 11:40

    0/500

    • 返信する

  • 私実はNARSの60年代コフレ買えなかったんです(号泣)。朝起きれたのにあまりの寒さで断念しちゃったんです。。結局キャンセル待ちの電話は鳴らず(泣)。かぼちゃさんオススメのNARS初心者セット買っちゃおうかな(´・ω・`)☆

    0/500

    • 更新する

    2012/12/21 10:13

    0/500

    • 返信する

  • もっとみる

メイクアップ カテゴリの最新ブログ

メイクアップのブログをもっとみる