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1万円の化粧水、買えますか?

1万円の化粧水、買えますか?

化粧品を通して、物の値段というものを考えさせられ、
化粧品のブランドって何だろう・・・ということを、
記事にしました。

 ○物の値段:【化粧品】価格の差はどこにある?
   →https://beautist.cosme.net/article/389547

1本1万円の化粧水。
この価格の商品を、買えるかどうか・・・・

そこに、ブランドの高額な対価を支払えるかどうかの、
分かれ道があるような気が、自分の体験から感じています。

「1本1万円の化粧水なって、とんでもない」

そう思っていた私が、そんな商品を手にしてしまいました。
それはなぜだったのか・・・・


化粧品の価格差はどこにあるか。
という記事で紹介したように、広告費や容器代も価格に影響します。


■広告費を抑えたブランド
私が利用しているエストというブランドは、
(エストを「ブランド」と呼ぶことに、ちょっと抵抗を感じてしまいます 笑)
花王のデパートだけで扱われるブランドで、
コマーシャルを一切していません。

30年来、花王の商品を使っている私も、知らなかったブランドです。

花王といえば、花王ショックという言葉があるくらい、
広告業界への貢献度が大きいメーカーです。
その花王が、「広告を打たないブランド」ということにとても意味を感じました。

その広告費分が、原材料に反映されて質のいいものになっているということ。



■容器代を抑えたブランド
さらに、ソフィーナ、アルブラン、エストのBAさんとの会話の端々から、
とても堅実な会社であることが伝わってきていたこと。

誰もが知っているように、化粧品の容器代も、
価格に影響します。
そのあたりのコストを押さえていて、
それは、アルブランやエストなど、違うラインの容器が、
同じ金型で使った容器を使い共用してコストを押さえているのです。
さらに容器の原材料も自社で調達できるため、
さらに、コストダウンがはかれているそうです。

(エストの高級ライン、エターナルフローの化粧水はガラス製ですが)


■原材料費のコストダウン
化粧品の原材料も、自社で調達できるので、
同じ価格の商品なら、花王の方がいい材料が、より多く入っている。



■自分の嗜好と一致
そんなメーカーの方向性に触れ、
そのスタンスが自分の志向にぴったりだと感じていました。

容器なんてべつに何に入っていても同じ。
そりゃあ、ガラスの方が、なんとなく高級感はあるけど、
中身が同じなら、どっちだっていいわ。

原材料が自家調達できるため、他のメーカーよりも、
いいものが使われているうえでに、
エストはCMをしていない分、さらにいいものをたくさん使っているという期待。

 ♪お値段以上~  エスト♪ (笑) 


■価格の内訳
高級化粧品の価格は、
ブランドというイメージの付加価値にたんまり、
価格が乗せられているアイテムと思っていましたが、
エストの化粧品は、同じ1万円でも、
かけている費用の内訳が違う価値ある1万円だと思ったこと。


■サンプルでの実感
そして、実際に、何度か、
1万円の化粧水のサンプルをいただいているのですが、
本当によいのです。
いい化粧水なんだなということが、
違いのわからない女(笑)にも、わかってしまうのです。

確かに事前の先入観、暗示効果もあることは事実です。

でも、それだけではないと確信できる効果を感じさせられるんです。
改めてサンプルいただいても・・・・


しかし!  1本 1万円!

そんな化粧水に手が出せるわけがありません。
だって、化粧水ですよ~


■1万円出せるアイテム  出せないアイテム
アルブランの1万円のクリームも、やっと決意して手にしました。
美白美容液も1万円。
でもこれは、「美白」という効果があるから・・・

クリーム、美容液は、化粧品としては、高機能アイテムです。
だから、1万円でも出してみようか・・・と思えます。

しかし、こう言っては失礼ですが、
たかだか化粧水ですよ。化粧水ごときに1万円なんて・・・

と、高値の花と、遠目で見ていました。


ところが・・・・


■効率の悪い化粧品のポイントシステム   
お誕生日月、エストポントが2倍になるというのです。
化粧品メーカーのポイント制度って、5000円~ とか 10000円~とか、
単位額が高いのが常。
だから、エストも同じで、1000円とか、2000円だとばかり思っていました。
どうせそんなにたまらないわ。と思っていたのですが、
なんと100円~なんです。
まるで、ドラッグストアと同じじゃないですか!

こういうところが、花王のマーケのうまいところだなって思います(笑)
庶民の見方、庶民的ブランド。
化粧業界のユニクロ? (笑)

やっぱり私には、後光が光輝くブランドよりも、
こういう、身の丈にあったブランドが合ってるんだわ(笑)


ということで、自分へのお誕生日プレゼントも兼ねて、
買ってみることにしたのでした。



■ポイント倍増に弱い庶民感覚が高級化粧品を買わせてしまう
いざ、買うと決めたら・・・
今月は、2倍ポイント、2倍ポイントよ~
と頭の中で、こだましているんです。

そしたら、なんと、エイ! せっかくだ!
(何が、せっかくなのよ?  笑)

エターナルフローのクリーム 3万円も買っちゃえ~!
(恐ろしい理由付け)


■壁を越えたら・・・
こうなると感覚は麻痺していきます。
一万円のクリームなんてね~
って、ちょっと上から目線状態(笑) 

いつも利用していないアルブランのカウンターで、
エストに行く前に、商品の比較がしたく、
新規を装い話を聞いていました。
その時に、アルブランのクリームのよさを、一生懸命、
説明してくれるのです。
しかし、心の中で

(へへ~ん・・・ 私、エターナルフロー使っておりますのよ
  オホホホ・・・・ )って思っています(笑)

(でも、私のお肌を見てもわからないってことなのね  苦笑)


アルブラン、1万円のクリームに手が届かなくて、
悩みに悩んで買ったあの日は、今はいずこ?(笑)


こうして、化粧品の金額の麻痺が始まり、
高級化粧品への扉が開かれていくわけですね・・・


■高級化粧品の確かな違い
実際に使ってみてわかる気がします。
高いものとそうでないものの違い。

まず香りが違います。
そして、テクスチャーも違います。

この化粧水の特徴でもありますが、
大げさに表現してしまうと、ねっとりとまとわりつく感触。

「とろみ」という質感が、
効果があるように「錯覚」させているのか、
実際に、肌への定着時間も長く保ち、効果を発揮しているのかはわかりませんが、
「効いてる」という感覚を実感させます。

この「感覚」こそが、心理的にも作用し、
実際の効果にさらなる相乗効果として加わっていくんだろうなと思いました。


■ブラインドテストでもわかりそう
100円のクリームと10000円のクリーム、
さらに30000円のクリームで、ブラインドテストをしたら、
きっとわからないと思っていました。

しかし、高級化粧品を使い続けている人なら、わかるのだろうと思いました。

それは、まず香りの違い。
そして、質感の違い。
そこに、大きな差があります。

これは、効果とは別の部分の差ですが、
まず最初に、感覚に「高級感」を訴えかけて、
「効く」という心理効果を引き出して、
お肌の受け容れ体制を整える下準備をしているとも言えます。

そうした下地が整ったところに、
「高い」クリームという、効果を誘発するキーワードによって、
より一層、効果を発揮するものと思われます。


■データでも確認
使ってみて、やはり違う・・・
という感覚的な実感を持ちつつ、
お肌診断前に、スキンケアをしたら、
劇的に水分量が変化したというデータの裏付けもされて、
1万円の化粧水に価値を見出すことができるようになったのでした。



■実質主義
自分が化粧品に求めているものが見えた気がしました。

ブランドイメージや、容器、香りなどの表面的なものは重要視しない。
機能など、身の部分と、体験による効果の実感。
ということでした。

興味を持つブランドを見ると、共通点があります。

アテニア、アスタリフト、ジーノ・・・
そして、庶民の花王の比較対象として、
ちょっとお高くとまってると個人的に感じているSK2。


しかし、悲しいかな、どんなに効果を感じた化粧品も、
しばらく使っていると、その効果を感じなくなってしまうということを、
経験的に学習してしまいました。



今日はクリスマス・・・

  年に1回だけ、高級化粧品を自分にプレゼントして、
  その効果を感じてみては?
  ありがたみもひとしおです。


あるいは、サンタクロースにお願いしてみるとか・・・・

    サンタはあなた自身?
    それとも恋人かな?  

    それとも天から舞い降りてくるか・・・・


【コメント】
●キトキトさんがコメント'12/12/29 11:40
>korokorochanさま SK2の評価にピリピリって多いんですよね。なんだろうと思ったら、酸が入っていました。AHAとか言って酸ってわかりにくくしているって思っちゃいました。(笑)一種の軽いピーリング化粧水って思って納得しました。それと、香りなどは年齢とともに許容できるようになったり肌の状態も変化して受け容れられるようになったりするんですね.
 
●korokorochanがコメント'12/12/28 9:01
ピテラ大丈夫だったのですか。かなり昔試したときは顔全体がピリッと電気が走ったようになり、すごく違和感がありました。そして独特な香り。そして今年久しぶりに使ったら意外と平気でした。香りやピリピリ感と戦う態勢が整っていたのかもしれません。.
 
●キトキトさんがコメント'12/12/27 17:16
>korokorochanさま ヨーグルトも以前はダメだったので、発酵系がダメなのかもしれません。でもピテラは大丈夫でしたが。香りが強い、強いという先入観を持っていると、意外に大丈夫だったり。ゲラン、試しました~! .
 
●korokorochanがコメント'12/12/26 8:59
やはり乳酸菌類のピリッと感がダメなのでしょうね。確かに何かやっつけられている気がしますね。私は好きな種類もありますが、合わないものは甘さでごまかされている気がします。オロナミンCなどは実験の遮光瓶を思い出しますね。.
 
●キトキトさんがコメント'12/12/25 23:50
>RUKIAさま 最近の悟りなのですが、例えばゲラン。このブランドは、容器のデザインや形、香りといった使う高揚感、満足感が、実質的な効果に大きく影響をしている気がしました。客観的な効果が出ていても、それは擬似的な成分による別のアプローチのような・・・ 満足感も効果を支える鍵のような気がしました。.
 
●RUKIAがコメント'12/12/25 21:45
キトキトさん>凄く的を射たご意見だと思います。だからこそ、客観的視点が必要不可欠だと思いました。どんな商品にも言えることですが、我々は、効果云々よりも満足感を求めているということですね!これは深いテーマですね! 
 
 
●キトキトさんがコメント'12/12/25 21:21
>RUKIAさま 「化粧品の効果って物理的なものではないのですか」自分は当然と思っていることでも、相手はそう思ってないんですよ。女性の場合、感覚的に語っていることの方が多い気がします。私が思う真の効果は、プラシボも取った科学的に検証された上での効果です。しかし化粧業界にはその規定がないから、そういう意味での効果を論じることができない世界。だったら、感覚的効果を効果っていえばいいじゃないって(笑)

でもサプリ、健康食品については科学的効果を求める。というように私自身も、アイテムによっても違うんです。だから、何を持って効果があるという話には随分ずれを感じていて、ちょっと外野から見てしまうんです。現に、今も、化粧水の効果の捉え方、ちがってますよね。(笑)科学的検証、あるいは形態的な変化による検証を測ることが一般的にはできないため、気分、使いごこち、感覚で判断されてもしかたがないかなって。だから、化粧品に対しては、所詮、化粧品・・・・っていう見方をずっとしてきてしまっていたのでした(笑) 
 
●RUKIAがコメント'12/12/25 20:25
再々コメ(略(笑)個人的に疑問を抱くのが、化粧品の効果って物理的なものではないのですか?僕の場合、肌がマットなのかテカるのか、毛穴が大きいのか小さいのか、肌が白いのかくすんでいるのか、シミがあるのかないのか、各項目に関して明確にレベルを測ります。使用感も勿論大事なのですが、それこそ落とし穴だろうと! 
 
●キトキトさんがコメント'12/12/25 20:18
>RUKIAさま やっぱり・・・RUKIAさんの言う「効果」って、他の人とは違うんですよね(笑)それと保湿の時にも話題になりましたが、単品で考えるのか、トータルで考えるのかということもある気がします。私はどちらかというと、「洗顔」と「化粧水」の入り方の相性が気になりますし。こればかりは「効果がある」とはかくかく、しかじかという定義を決めるのは難しいですね。相手がどういうことを効果と考えているかを判断して、その評価を見ることも大事ですね。 
 
●RUKIAがコメント'12/12/25 20:09
再コメ失礼します!僕の場合は、マイクロスコープという伝家の宝刀があるので、製品を使って効果があれば、肌表面上の成果は歴然となります。ただし、肌の内部に関しては、肌質診断が必要不可欠ですね!また、化粧水後の乳液やオイルなどとの相性もあるようで、単体と複合では効果に差が出ることも無視できない観察点です! 
 
 
●キトキトさんがコメント'12/12/25 20:00
>RUKIAさま 最近、切に感じるのですが、化粧品の「効果」って、何を効果と考えているか人によって違うので、語ることが難しいって。感覚的なものなのか、理論裏付け、データを伴うのかも含め、あの定義の問題です(笑)サプリなどの効果は顕著な気がします。コスメは香りにポイントを置くか置かないかも・・ とはいえ自分が価値があると思えば、お金を払うんですよね。ただ、時々、希にですが、惰性で高いものを使い続けているというゆとり(?)のある方をお見かけし、不思議になります 
 
●RUKIAがコメント'12/12/25 19:02
1万円の化粧水ですか…検証をして、効果があれば買いますが、化粧水は成分云々よりも使い方と使用後の処理が重要だと思っているので、コスパが合わなければ難しいですね。肌に良いことが一番ですが、香りの良し悪しがやはり気になります。いずれにせよ、本人が製品に価値を見出せば、多少の価格には目を瞑るものかなぁと。 
 
●キトキトさんがコメント'12/12/25 17:55
>korokorochanさま 高級化粧品って、品のある香りがしますよね。とは思うのですが、私はあまり香りにウェイトはないので、あってもなくてもどっちでも。それなら成分を増やして~って(笑)でも、時々、本当に心からいいなぁと思うものに出会うんです。香りで効果が出るってこういうこなんだなって
話は変わりますが、今朝、主人の乳酸飲料のペットボトルの飲み残しを流したときに、うっ!ヤクルトのニオイ。そうだ、この乳酸飲料独特のニオイも苦手で、この色もいやだったことがさらに解明しました(笑)オロナミンCなどもあの容器の色が。今、ビタミンCの遮光のためだったことに気づきました。  

●korokorochanがコメント'12/12/24 15:04
ツボを押さえてありますね。結局そうなんですよ。効果も重要ですが香りで判断します。無香料がいいという人もいますが、使っていて気持ちがいい方が単純に楽しいですよね。気分がよくないとお肌状態も上がらない気がする。本能なのでしょうか。 
 



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