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薬の話:(2)治験のないサプリは安全か 

薬の話:(2)治験のないサプリは安全か 

以前、かかりつけの医師が、
ジェネリック薬品を処方しないのは、
治験が行われていないため、どんな危険 があるかわからないからだと、
いう記事を紹介しました。

 ○物の値段:【ジェネリック医薬品】安さには理由がある
     →https://beautist.cosme.net/article/393018

ということは、
「治験を行われていないサプリや健康食品は、
 ジェネリック薬品と同じように、危険と考えられるのではないか」
と思い伺ってみました。


「サプリなどは、治験がないから、
 当然『効果がある』とはいえません。
 同じように『効果がない』とも言えないんです。
 何しろ検証してないわけですから・・・・」

「ただ、グレープフルーツジュースとの
 飲み合わせが危ないという検証はされているので
 そこは、注意しないといけないですね。」

「本当は、サプリもちゃんと検証して、
 いかないといけないんだけどね。」


■プラセンタについては・・・・
私は、個人的に、プラセンタなど、
とても危険と思っているのですが・・・
という質問に対しては、

「プラセンタは、私も個人的には危険だと思っています。
 でも、これも、治験をしていないわけですから、
 『危険だ』とは言えないわけです。
 危険という結果が出てませんから。
 あくまで、検証して結果がでて始めて、言えることです」


先生のお考えは、あくまで実証主義でした。
検証されていないことについて、安易に効果があるとも、
効果がないとも言えないというお考えのようです。

ジェネリック薬品については、
危険があるので、処方しないという立場を取られていらしたので、
サプリに対しても、同じように、危険とはっきりおっしゃるかと思っていたのですが、
そうではありませんでした。


■プラシボを科学として実証できるか
そういえば、以前、プラシボについてお話した時にも

「私は、プラシボに科学あると思っているので、
 それを研究すれば、作用機序も解明されて、
 科学として認められるのではないかと思うのですが・・・
 そして、治療にも取り入れることができるのではないかと思う」

とお話したことがあります。

その時に言われたのは、

「プラシボを科学的に証明するには、
 プラシボに対する、『プラシボ』が必要なんですよね。

 科学的に証明するということはそういうことですから、
 それが、できなければ、
 それは科学とは言えないのです」

と言われたことを思い出しました。


あくまで、科学的な方法で検証されてデータによって、
それを評価するかしないかという判断基準を持たれているのだと思いました。


■CMの激増
そして、プラセンタについては、
「まあ、プラセンタは結局、儲かるってことなんですよ。
 50代、60代の人口比率がこれから増えていくわけでしょ。
 その年代をターゲットにして、若さを維持できるっていうと、
 売れるわけです。」

「コマーシャルは、3年前の30倍ぐらいになってますから。」
  (詳細の数字はあやふや)


そんなに増えたと言われても実感はなく、
私はプラセンタのCM、見たことがないなぁ・・・と思ったら、
BS関係では、ガンガン、流されているそうです。


■薬のCMは、病気を売る
そして、以前、伺った薬とCMの関係。

製薬メーカーは、
「薬を売るのではなく病気を売れ」と言われているそうです。

何年か前に、欝病は心の風邪。
だれでもかかる病気で、病院に行くことは、
恥ずかしいことではないといった感じの
CMが流れていたことを覚えていないでしょうか?

あのCMを見た時は、私は公的な機関のCMかと思っていました。
ところが、製薬メーカーのCMだったのです。
そのあとにパニック障害バージョンも流れていました。

薬を全面に出すのではなく、病気を広く認知させ、
その状態は、特殊な状況なのではなく誰にでも起こりうること、
そして医者にかかりましょう・・・・
というプロパガンダのあとには、
薬が自然についてくるという構図です。

そのあと、コレステロールのコマーシャルもよく流れました。
そちらも、薬を全面に出すというよりは、
心臓を患った徳光さんを起用し、LDLコレステロールの認知に
主眼が置かれていたようなCMでした。

そして、ジェネリック薬品の認知を
目的としたと考えられるCM。


現在、民放でプラセンタのCMを私は、見たことがありませんが、
もしかしたら、「ライフスタイルを売れ」という訴求方法が取り入れられ、

「年をとって、しわしわなのは恥ずかしい。
 若々しく維持することが当たり前!」

そんな価値感を植え付けるCMが、
流されることも考えられるなぁ・・・と思いました。

【コメント】
●キトキトさんがコメント'13/1/26 15:28
>まちこひめさん サプリは一部に効果がなかったという声もありますが、@コスメ内は、効果ありという口コミがほとんどです。それが、さらに効果を上げている気がしています。視野を広げると違う視点も見えてくるのですが。ただ実行力がなくても効果を感じられて余力があればいいのだと思っています。ただ、将来に渡って何かの危険が、ほんのわずかかもしれないけども背中合わせにあるということを理解した上で・・・.
 
●キトキトさんがコメント'13/1/26 15:20
>わきんぼうやさん サプリを飲むとカゼをひくというのは、面白い反応ですね。たまたま2度同じことがおきたりすると、このサプリは風邪を引くという逆プラシボが働いていたり(笑)でも、毎回起きるのは何かあるのか、自分の体と相性が悪いのか。そういう体の変化の反応を敏感にキャッチできることが大事なのでしょうね。
 
●まちこひめさん10人以上のメンバーにお気に入り登録されていますがコメント'13/1/25 15:40
以前、コラーゲンの効果はあまり期待できないと日経に書かれてありました。プラセンタの効果は私にはまったく無でした。副作用を考えたら、やはり個々の責任であり、なかなか難しい気がします。目下サプリメント愛用していますが、私なりの効果を感じることもあります。ジェネリックは、安いだけじゃないのですね。
 
●わきんぼうやさんがコメント'13/1/25 15:28
とても興味深い記事です。ジェネリックは、単純に後発薬だから安くてお得、くらいにしか考えてなかったです。サプリもやはり、考えて摂取しないといけませんね。時々、胃がズシンと重くなるようなサプリや、なぜかそれを飲むと風邪を引く、なんてサプリもあります。
 
●キトキトさんがコメント'13/1/24 16:14
>RUKIAさん 安全を得るにはお金が必要というのも、一つの経済かもしれません。副作用を「個」の問題で考えると、「1」か「0」かの問題で、治験が行われていようがいまいが、自分におこってしまったら結果は同じで、何を選んでも同じとも言えますね。医学的知見があっても、起ってしまえば同じ?(笑).
 
●キトキトさんがコメント'13/1/24 16:08
>モト★美容部員★さん サプリは、私も懐疑的なのでこんな心理状態で飲んでも効くわけがないと思ってます(笑)ただ、とても評判で、ホントなの?ってたまに興味を持っちゃうことがあるんです。すると信頼してないのに、効いてしまうことがあるから、不思議なんですよね(笑).
 
●キトキトさんがコメント'13/1/24 16:06
>korokorochanさん ジェネリック切り替えへの風潮は薬局にも向けられていて、ジェネリックに切り替えさせたら、ポイントが上がるらしいんです。ジェネリックに否定的という薬剤師さん、その薬局の方針がしっかりしているということですね。
 
●RUKIAさんがコメント'13/1/24 14:57
価格の安さよりも安全性が一番だと思います!でも、薬を利用する方の全員が全員、薬に投資できるわけではないので、多少のリスクを伴ってもジェネリックを利用するのでしょうね。※ジェネリックでなくとも副作用のリスクはありますが…治験を行わなくとも、医学的知見は必要ですね!.
 
●モト★美容部員★さんがコメント'13/1/24 10:31
私もサプリにはちょっと疑問があり、自分から手を出した事はありません。本当かぁ~!?と疑ってかかってます。体の症状のHPなどを閲覧せていると、「サプリで摂っても効果は期待できない」という文章もよくみかけますね!私の中でサプリはモヤモヤしています。。
 
●korokorochanさんがコメント'13/1/24 9:07
ジェネリックについてはいろんな考え方がありますね。同じ成分ならジェネリックのほうがお薬代が減りますよ、という風潮になっているような気がします。薬剤師さんと話したことがありますが、その方は否定的でした。鎮痛剤でも同じ成分のものが半額ぐらいで売っているものもありますね。基材の違いなのでしょうね。


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【関連】薬に関する話題
○薬の話:(1)薬と付き合い出して、処方について思ったこと、考えたこと、知ったこと
  →https://beautist.cosme.net/article/413374

○薬の話:(2)治験のないサプリは安全か  ←ここ
  →https://beautist.cosme.net/article/414834/edit

○物の値段:【ジェネリック医薬品】安さには理由がある
     →https://beautist.cosme.net/article/393018

○来る日のために・・・「更年期」そして「ホルモン治療」と「乳癌発生率アップ」
    →https://beautist.cosme.net/article/333138

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