
■ サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法
■ 小学館
■ 池上 正
京都サンガFCアドバイザーで
小学校での巡回指導も行っている著者の池上正さんが
指導法をまとめた本なのだが
実は子育てにも参考になることが満載の本です
我が家でも小学2年の長男がサッカーをやっているので
非常に興味深く読みました
表紙を見る限り、子どもにサッカーをさせると
こんなによい子になりますよ的な本、かと思えるタイトルですが
この本はサッカーが上手くなるための指南書ではありません
スポーツ指導をしている大人や子育て中の親に
子供の自主性を重んじることの大切さを説いており
ついつい過干渉になりがちな母親にとっては
『なるほどぉ・・・』と納得できることが沢山ありました
目次に書かれている11の魔法は、シンプルで
難しいことを言ってる訳ではないけど
実行するには、それなりの努力が必要だなあと思いました
魔法1・ 肯定する
「だからダメなんだよ!」抽象的な言葉で叱ってばかりいませんか?
魔法2・上達する
「悔しくないのか!」負け始めると怒っていませんか?
魔法3・楽しませる
「サッカーを最優先しろ!」子どもに押しつけてはいませんか?
魔法4・気づかせる
「ちゃんと話を聞きなさい!」いつも世話を焼いていませんか?
魔法5・考えさせる
「右へパス!」「そこでシュートだ!」試合の間中、子どもを煽っていませんか?
魔法6・進化する
「今までこうやってきたんだから」古い概念のまま立ち止まっていませんか?
魔法7・夢を持たせる
「プロになりたいんだよな?」子どもより先に自分の望みを語っていませんか?
魔法8・余裕を持たせる
「勝ちたいという気持ちが足らなかった」敗戦を精神論で片付けていませんか?
魔法9・自立させる
「失くすと困るから」電車の切符を大人が持ってあげていませんか?
魔法10・和をつくる
能力別にチーム分けするのがよいと思い込んでいませんか?
魔法11・問いかける
「何やってんだ!」大量リードされたら怒鳴ってませんか?
池上さんの指導の特長は、『子ども自身に気づかせる』ことです
スポーツの指導者も親も、子供にかまいすぎて
子ども自身の気づく機会、考える契機をいかにつぶしているかを
指摘しています
じゃ、どうすれば子どもたち自身に気づかせることができるのか?
自分の長年のコーチ経験を通して検証し
その上で、考え方の部分に重きを置いて主張しているのは
この魔法は子供にでなく、大人にかけたいのだろうということが
理解できました
anzu_ameさん
akachantoさん