
クロユリ団地 感想・あらすじ(ぎりぎりネタバレしてない)…
2013/6/10 14:25
見た人は全員そう叫ぶ映画だ(笑)。
さびれた団地ってそれだけで怖いものがありますよね。
「うわあっ!」と効果音で怖がらせるタイプじゃなくてよかった。
単純な幽霊話にひとひねりしてあります。
かなりネタバレに抵触したあらすじ
家族と一緒にクロユリ団地に越してきたアスカ。新しい生活に期待をしていたが、朝の五時から隣の部屋の目覚ましで起こされたり、奇妙な物音に悩まされる。
家族に訴えても相手にしてもらえず、両親は毎朝同じような話ばかりする。
公園で一人で遊んでいるミノルという少年と知り合ったアスカ。
ミノルはおじいちゃんと遊んでいるから寂しくないと言うが、そのおじいちゃんはアスカの部屋の隣の住人だった。
呼び鈴を押しても出てこない隣人の部屋を覗くと、そこでは老人が壁をかきむしって死んでいた。
奇妙な物音は助けを呼ぶ音だったのか。
助けられなかったことに罪悪感を抱くアスカ。
そんな彼女に死者に関わるなと助言する清掃屋の青年。
やがてアスカは誰もいない隣室からの音や老人の幻覚に悩まされる。
「お前も死ぬ」
やはり老人は自分を恨んでいるのだろうか?
清掃屋の青年の知り合いの霊媒がやってきて、老人は感謝しているだけだと言われる。「悪いもの」は別にいるのだ。
それは―――ミノル。
彼は数年前にゴミと一緒に焼かれてしまった少年だった。
アスカが自宅へ帰ると家族が消えている。パニックになるアスカ。
彼女には実は秘密があった。
クロユリ団地 (角川ホラー文庫)
キャラクター的には前田敦子はあっていたように思える。
でも彼女歩き方がきれいじゃないんですね。
ズルズルペタペタと歩いてて覇気がない。
まあキャラクターにあわせたのかもしれませんが。
ミノルが悪霊であるというのはすでにポスターとかになっててネタバレなので、もうひとつ大きなどんでん返しが用意されています。
それがアスカの謎なんですが、ちょっとわかりにくかったかな。
映画館には女子高生と小学生が多くきてたんだけど、小学生の男子たちが帰りしな親に電話をしてて、「よくわかんなかった」と言ってました(笑)。
老人の幽霊が親切心でアスカに連絡をとってたのがたたりっぽくミスリードさせるシーンはけっこう怖く作られてました。
たしか「ペットセメタリー」でも同じネタがあったんだけど、せっかく親切に教えてくれるなら怖い顔しなきゃいいのにね。
ラストはミノルが家にはいってこようとするのを防ぐ攻防戦になるんですが、これは「牡丹灯籠」を継承したセオリーです。
牡丹灯籠もなんとかして家にはいろうといろいろするんですが、クロユリ団地もあの手この手で家にはいろうとします。
【映画パンフレット】 『クロユリ団地』 監督:中田秀夫.出演:前田敦子.成宮寛貴
結論から言えばクロユリ団地はハッピーエンドではありません。
オカルトとかホラーですっきり解決ってのはあまり見たことないなあ。
生きている人間の方が絶対死者より強いと思うんだけど、そういう映画が見たい。
今まで見た中で生きている人間が勝ってすっきりしたのは―――今思い出せるのは「ヘルハウス」だけかな。
ゴシックな雰囲気がすてきな屋敷系ホラー。
よくある絶叫系ではなくじわじわくるやつです。
最後の悪霊を口先でたたきのめすところがすてき。
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