
病院での演奏/ホークスパニックというリスク
2013/9/29 14:15
入院患者さんだけでなく、今日は、研修にきていた大学生御一行も見学。
いつもより賑やかなコンサートタイム。
大体、患者さんは年齢層が高いので、童謡、日本の歌、フォークソングなどを
よく演奏します。
9月終わりということで、秋ではあるけど、まだ秋深しというほどでもないので、
「もみじ」や「赤とんぼ」はまだもうちょっと先かな…そのあたりで選曲。
まずは「少年時代」。
「里の秋」や、トワエモアの「誰もいない海」を演奏。
そして、学生さんがいるということで、曲をさし替え。
映画「風立ちぬ」の主題歌、ユーミンの「ひこうき雲」。
曲紹介しただけでわーっと歓声。
それから、ちょっとお遊びしちゃいました。
私の第二の故郷が広島。そして、今、広島の街が湧きに沸いている。
カープが16年ぶりにCS進出。
というわけで、それ行けカープ!じゃ直球なので、
季節外れの「こいのぼり」。
そして、カープを取り上げるのなら、一緒にくっついているレオちゃんが
いじけてしまうってことで、ほえろライオンズじゃこれまた直球なので、
レオと言えば、手塚治虫、手塚治虫と言えばってことで、
「鉄腕アトム」をメドレーで。
患者さんのお一人が、一緒にアトムを口ずさんでらっしゃいました。
きっと青春の思い出の一曲なんでしょうね。
ストレートにカープ、ライオンズの応援歌でなく、
こいのぼり、アトムってところが奥ゆかしいでしょ(笑)
しかーし、今日、演奏にこぎつけるまでが大変だったんです。
台所用洗剤もなかったしと思って、演奏の前にうちの近くである戸畑イオンに
お買い物。
すると、恐れていたことが。
プロ野球シーズン大詰めってことで、お店には「いざゆけ~」が
ガンガンに流れていました。
一気にフラッシュバックが起こり、めまいと吐き気がMAXに。
何度も書かせていただいていますので、耳にタコかと思いますが、
福岡に住んでいながらなにゆえホークスを嫌うのか、好きになれよ、
などと相変わらず言われるものですから、改めてお伝えしますね。
アンチホークスとか、ホークスが嫌いといった類のものではございません。
むしろ、私の好みに関わらず、発作を引き起こし、身の危険すら感じる、
つまりはホークスが怖い、恐怖でしかないということなんです。
男性恐怖と同じです。
世の中の男性みんなが悪い人、怖い人ではないと頭では分かっていても、
男性とすれ違ったり、男性らしさを前面に出したCMに、男子トイレに、
紳士肌着売り場を通るだけでパニック発作が起こるのと同じで、
ホークスの選手にとっては全くあずかり知らぬ話しで、何の罪もない
のですが、ホークスの応援歌を聞くだけで、下手すると、
マスコットを見るだけでもめまいや吐き気などの発作に見舞われるのです。
いわゆるPTSDとでもいうものでしょうか。
引きずるな、忘れろ、などとよく言われますが、
フラッシュバック、トラウマって気合いとか、気の持ちようとかで簡単に
治るものではないんですよね。
ライオンズファンだから、宿敵のホークスが嫌いなんだろ?
と言われますが、そんな次元はとうに通り越しておりまして、
誤解を恐れずに言えば、身の危険を感じるほどの恐怖なんです。
それは、中学時代にまでさかのぼらないといけません。
すでに缶けりの缶のように、物のようにけられたりしていた私ですが、
さらに悪いことに、いじめっ子は熱狂的なホークスファンでした。
しかも当時は今と全く逆、ライオンズが完全にホークスをカモにし、
ホークスは毎年毎年最下位、そんな時代でした。
吐き捨てるようにいつも言われていたこと。
「ホークスにとってライオンズは憎くて憎くてたまらない。
だから、ホークスファンの俺は、ライオンズファンのお前を絶対許さない。
福岡でホークス応援しない奴は許さん。
ライオンズ応援するお前なんか、死ね!」
ライオンズファンは死ね!
もはや口癖でした。
ホークスが連敗を重ねた時などは、激しいじめが連日続きました。
じゃあ、今のようにホークスがライオンズによく勝てばご機嫌なのか。
確かにご機嫌です。
ライオンズ倒してやったぞ、ざまあみろ!
そう言ってニコニコ笑ってぼこぼこにされたのでした。
あれから10年以上の歳月が経ちました。
私はリコーダー・アース・ブリッジとして本格的に活動を開始。
もういじめっ子と顔を合わせる事もなくなりました。
しかし・・・・
これまで書いてきたように、なかなか埼玉に行けない私は、
北九州市民球場や福岡ドームにこれまで3回ビジター観戦に行きました。
ここで、ホークスファンに襲われたのです。
しかも、3回観戦に行って3回とも。
1回だけなら、運が悪かったと思うところですが、
3回行って3回ともってこれはかなりこたえました。
私を睨みつけ、ベンチをけり上げ、胸ぐらつかみ、暴行はされなかったけど、
怒鳴り散らされました。
その時の言葉…死ねと言われたあの頃に連れ戻されました。
この球場にホークス応援しない奴がいると思うだけで、
同じ空気吸ってると思うだけでむかつく。とっとと出ていけ!
と。
ホークスファンは西武ドームでビジター応援はしないんですか?
サッカーでもアウェイのサポーターは観戦禁止なんてありえますか?
ましてや、同じ空気吸ってると思うだけでムカつくって、
暗に、死んでしまえと言ってるのと同じじゃないんですか?
ちゃんとチケットも買って見に来てるのに、ビジターチームを応援している
というだけで、出ていけ、と怒鳴り散らす。
そんなことが3回見に行って3回ともそんな目に遭いました。
点頭てんかんの後遺障害。パニック発作。
今日もゆっくりしか歩けない私に、年配の女性が睨みつけていきました。
成熟した男性にも女性にもなれないセクシャルマイノリティ。
おかまだとか、いろいろなじられるのもまた日常茶飯事です。
そのうえで、ホークスパニック。
これほどの経験をすると、どんなに過去のことを引きずっちゃいけないと
思ってても、やはりホークスの応援歌を聞くと、フラッシュバックするなと
言うのが無理なんです。思いだしたくて思いだしてる訳でなく、
思いだすというより、いきなり身体が発作を起こすんです。
たかが応援歌とお思いでしょうが、可愛い声でL・I・O・N・Sライオンズ!
と歌うライオンズの歌とまた違って、勝ちどきあげろ!とか勇ましいから
余計に、めまい、吐き気、けいれんを誘発。
死ね!と言われたこと、出ていけ!と言われたこと、胸ぐらつかまれたこと
がよみがえったり、幻聴が聞こえたりして、怖くて怖くて発狂しそうに
なるんです。
自分を正当化してるみたいでごめんなさい。
でも、これほど怖い目に合えば、ホークスの歌聴くだけで恐怖が襲うな
というほうが無理なんです。
だからといってホークスは身売りでもされない限りは福岡に存在するわけで、
かといって、ホークスを理由にして福岡以外に引っ越すなんてことも
できませんし。本当は福岡に住み続ける自信があまりないんですけどね。
福岡に住んでる以上は街を歩けばホークス、ホークスですからね。
テレビでホークスの話題になったらすぐチャンネルかえるし、
悪いけど、TwitterやFacebookでホークスネタをなるべく見ないようにしたり、
過敏に反応してしまうのは、痙攣とかを誘発するからなんです。
身勝手なのは百も承知でお詫びのしようもございません。
私のような人間は福岡県民にあるまじき人間であることも承知しております。
しかし、プロ野球が理由で福岡を出てよそに住むなんてことはできず、
今死んでいる北九州での人とのつながりを大切にしたいですし、
妹と一緒に住んでるってこともありますし。
応援歌が聴こえないようにラジオや音楽を聴くようにしてますが、
店内のBGMってけっこう音量大きいんですよね…。
食料品など近所のスーパーには何かと買い物に出かけるので、
またホークスの応援歌にさらされてけいれんなど起こすのもまた怖い。
ましてやホークスが優勝しようものなら、発作で倒れてしまいそうです。
家の目の前のバス停で降り、家はもう目の前に見えて、
2分も歩けば家に帰りつくのだけど、足が震えて、バスを転げ落ちるように
して下車、しばらく植え込みに座りこんでいました。
ホークスパニックというリスク。
もはやホークスが嫌いというレベルではない、
身体に発作が現れ、恐怖にさいなまれる、ホークス=恐怖でしかないんです。
本当に皆さんごめんなさい。
めまい、震え、幻聴、実際に頭痛はないのにハンマーで頭をガンガン
殴られているような恐怖・・・。
弱音はいてごめんね。怖くて怖くて死にそうです。
愛情を持ってホークスを応援している人が多いってどんなに頭で
分かってても、フラッシュバックは私の意図せず襲いかかります。
後遺障害と、マイノリティだけでいっぱいいっぱいなのに、ホークスパニック。
それでも明日、気持ち切り替えてサポセンですよ。
ランチ会もしますよ。まったりして気持ち落ち着かせよう。
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