
映画「告発のとき」をみてノンケミとケミカルについてグダグダ考えた。
2013/12/3 16:49
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id328843/
実在ベースの映画。凄く簡単にいうと。
2004年。
元軍人でいわゆる保守派(または右派)の主人公は、イラク戦争へ行ったまま失踪してしまった自分の息子の行方を探す。
元軍人である自分の息子が離隊などするはずがない、そんな思いで必死の捜索をするがーー。
現実は甘くない。
想像を絶する息子の内面と失踪の真実に辿りついてしまう。
結果、己の信条も崩壊し結果的には革新派(左派)に考えを変えざるを得なくなったという不朽の名作。
同時にイラク戦争から帰還した兵士の心の闇がアメリカで社会問題になっていたという現実を世界中に広めたというか訴えたという側面もあるかと。
戦争は攻撃される側だけでなく攻撃する側をも確実に蝕んでしまう恐ろしいものなんだと思います。
映画の序盤ではアメリカの星条旗をきっちり綺麗に掲揚する主人公の姿があります。
が、物語終盤で全てを知ったあと、主人公は星条旗を反対にしたまま掲揚する………という描写で終わるんです。
戦争はよくありませんに同意。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
ところで、右派、左派、中道の定義っていうのはとても難しい。
日本では今でいうネット右翼ネット左翼、どちらの意見を見ても、自分で右派を自認する人もいれば、私からするとこれは極左だろうと思うのですが本人は中道だと申告している場合もありとても厄介です。
で、一つ定義をするならば、イギリスの政治学者のマイケル・オークショット氏が保守派について以下の定義をしています。
--------------【政治における合理主義】勁草書房/1988---------
『見知らぬものよりも慣れ親しんだものを好むこと、試みられたことのないものよりも試みられたものを、神秘よりも事実を、可能なものよりも現実のものを、無制限なものよりも限度のあるものを、遠いものよりも近くのものを、あり余るものよりも足りるだけのものを、完璧なものよりも重宝なものを、理想郷における至福よりも現在の笑いを、好むことである。』
------------------------
んー、私の保守派の定義は↑に近いですかね。
オークショットの論文集は結構面白かったです。
自分には難し過ぎるんじゃないか……とすごく心配だったのですが訳が分かりやすかったので助けられました。
自分では何事につけ中道右派くらいの位置づけにいられたらと思ってます。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
それで、この「告発のとき」をみて思ったのは、体制に抗ってる時の左派って輝いてるなーっていうこと。
体制に抗ってるときの左派の格好良さったらない。
右派が反体制に回っても現実的すぎて夢がないせいか格好良さにはかけますから、左派は反体制でいたら未来永劫格好良いと思うんだけど。
今まで反体制であった左派が体制になった結果がオバマです。
オバマさん見てると左派の最大の美点であり弱点は、理想を完璧に求めることかなあと思います。
理想と現実を天秤にかけたときに、常に理想を重視してしまうというか。
アメリカもなんやかんや大変ですからオバマさんも色々と苦渋の選択を強いられているんだろうなと思うと、お疲れ様ですと思いますし、理想を追求し体言するっていうのは並大抵のことじゃあ出来ないので、オバマさんの才覚がないとかそんな話では当然ないです。(てかそれを語るほど詳しくないし無知だという)
なにが言いたいのかというと、ケミカルと対峙している時、ノンケミって凄く輝いて見えるよなあってことです。
ケミカルがなければノンケミの良さが際立たないというか。
逆もまた然りなんだけど、ケミカルってこんなに素晴らしい!って訴えても合理性を追求した結果のものだから、安全性や安定性を主張するにとどまって、ノンケミが繰り広げる「ノンケミに移行すればそこは楽園!」みたいなウキウキ感がない。
ケミカルのいう「◯◯社独自の最新テクノロジー」って文言も大分使い古されたように感じて新鮮さがない。
ただノンケミやってみて浅知恵ながら試行錯誤しても上手くいかなかったとき、
「ああ、ケミカルに随分助けられてたんだなあ」
とじんわり感じるっていうか。
ノンケミはカウンターが少ないので総じて啓蒙が足りないように思う。
最近は色々詳しい有名人も出てきたけれど、自分でアンテナはる必要がありますしね。
理想は立派なんだけれど使い方の指導とか、ノンケミを使う上でのリテラシーについてはどの企業も熱心ではない印象。
ケミカルはデパートいけば雑誌なんか読まなくてもBAさんが色々教えてくれて手軽なんですけど、この手軽さで満足することこそがオークショットのいう保守派の定義にまんま当てはまるなあと。
(どっちが良いって話じゃないです)
大昔はノンケミが主流だったのに、いつからかケミカルが主流つまり体制になってしまった訳ですが。
今後ノンケミがふたたび返り咲いて主流(体制)になった時、いつかのようにケミカルが反体制として輝く時が来ても驚きません。
そういうループを、ずっと繰り返すだけなのかも知れませんし、
そもそもケミカルの反対が本当にノンケミで合っているのか、そこから疑問。
どちらか一方を過剰に否定している場合はかえって疑心暗鬼になってしまうし。
でも自分の性格的に理想を持ち続ける事が出来ないんだよなあ。
直ぐに現実に呑まれちゃうから。
と言うことを「告発のとき」をみてグダグダ思ったという話で、纏まりがない内容になってしまった。
このブログに関連付けられたワード
コメント(15件)
ログインする
※ログインすると、コメント投稿や編集ができます
カテゴリなし カテゴリの最新ブログ
アバンビーズ 「アバンビーズ トータ
★Rei★さん☆美味しい飲む酢☆
スピードマスターさん
小さく、まとまりたい女さん
小さく、まとまりたい女さん
小さく、まとまりたい女さん
小さく、まとまりたい女さん
小さく、まとまりたい女さん
小さく、まとまりたい女さん
小さく、まとまりたい女さん
小さく、まとまりたい女さん
小さく、まとまりたい女さん
小さく、まとまりたい女さん
小さく、まとまりたい女さん
小さく、まとまりたい女さん
ともちんももちんさん
ともちんももちんさん
ともちんももちんさん