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手作りコスメって本当にいいの?

手作りコスメって本当にいいの?

自分自身も長年、手作り化粧品を実践していて、手作り化粧品のよさを感じると同時に、危険性やデメリットを実感してきました。

特に水と油を混ぜる乳化の作業を家で手作業で行うことは、個人的にはお勧めできません。

化粧品工場では高度精密機械を使って乳化するので、乳化剤(界面活性剤)の量がほんの微量でも乳化できますが、手で混ぜて乳化させる場合はある程度の量の乳化剤が必要なので、かえって肌に負担になる場合があります。

自然派化粧品やオーガニック化粧品では、最近乳化剤は大豆から得られる天然由来のレシチンを使用している場合が多いようですが、手作り化粧品のレシピ本には、エマルシファイイングワックスや、ポリソルベート20や80を材料にしているものも結構あって、化粧品全体に対する乳化剤の量が、非常に多いため肌への影響がとても気になります。

それと、保存に関する危険性。
本当にナチュラルで肌によいものって、食べ物もそうですが長持ちしません。
水とベタイン(保湿成分)、植物エキスだけで作った化粧水なんか、1週間も常温においておくとほぼカビが生えます。カビの肌への悪影響は保存料とは比べ物にならないと思います。腐るのを防ぐためには、作ったものを小分けにして冷凍→使うときにいちいち解凍して使わなくてはいけません。それくらいの覚悟と手間隙をかける覚悟がないと手作り化粧品は難しいのです。

最近では、オーガニックブームもあって、こだわりのある化粧品が増えてきているので自分で作らなくても高品質のものが手に入るようになってきました。やはり専門家が研究に研究を重ねてつくったものには勝てません。

そして上のめんどくさい条件でもやっぱり肌にとってよいものだけを!という一部のマニアックな人たちによって開発された化粧品(たとえばアムリタ-ラさんとか)も増えてきました。

私が知っている中で唯一、この手作り化粧品教室はいい!と思えるのは…

薬剤師の茅沼順子さんが主催する『マダムカヤヌマ・コスメレシピ教室』

http://kadeux.com/main.html

ここでは、単に手作り化粧品のレシピを教えてくれるだけでなく、コスメの成分や知識を一からじっくり教えてくれます。知識が深すぎてはじめはなんの話をしているのかも分からなかったくらい(苦笑)
基礎講座15回
応用講座15回
の本格的な講座です。
講師に認定もとても厳しい条件があるので、信頼できます。

そして手作り化粧品といえばなにより素材(原料)の選択が重要になってきますが、カヤヌマ先生が世界中から集められた素材のよさには本当に感動してしまいます。

私が今も愛用しているのはこの2つ。



スペイン産のオリーブ・スクワランと、西アフリカ産のピュア・シアバターです。
この2つは原料というよりもこれ単品で化粧品になってしまうくらいの優れもので、
私はこの二つをぶブレンドしてクリームの代わりに全身に使っています。しっとりが長時間続いて本当に優秀!!そして限りなく肌にやさしいです。

カヤヌマ先生、『薬剤師マダム・カヤヌマの素肌きれい塾―「引き算」の手作りコスメレシピ付き』という本も出版されていて、コスメの材料は東急ハンズで購入できます。
私もこの本に出会って、教室に通い始めました。(もう何年も前のことですが)

どの分野であれひとつのことを極めている人を見るととても憧れます。

でもその陰には、毎日のひたすらこつこつと積み上げていく地道な作業があるのだろうなと思います。










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