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We know better.

We know better.

私の顔を見るなり「お風呂に入ってたの?」と聞いた人がいました。
面食らって「入ってないけど、なんで?」と聞くと、
「石鹸の匂いがしたから」「とてもいい香りがする」というのです。
香りにコメントがもらえる機会はあまりないのでうれしいやりとりでした(*´∇`)
そのときつけていたのは蓮の花の香りがするというオイルでした。
石鹸のようにさわやかな花の香りがします♪

石鹸の香りってとても人気がありますけど、つけるほうとしてはちょっと面白みがないと思うときがあります。
でもたとえば男性がセクシーな香水をつけているのと石鹸の香りがするのとでは、私も石鹸の香りがするほうが好みかな。

たぶん、石鹸がどうとかではなくて必死な感じが出てしまうのはダメなんだと思う。
本当はいつだって必死だし、一生懸命が悪いことじゃない。
でもそれを全部出してしまったら泥臭くなってしまう。
「愛深くして慎むこと多し」という格言がありましたが
溢れるような思いを他人のために悟らせず慎むというところに美が宿るものなのかも。

相手にアピールしたい!という欲を出しすぎず、それでも気遣いとしての清潔感はある、というイメージを与えるのが石鹸香のように思います。




この記事では映画「アナと雪の女王」について書こうと思います。
ネタバレ全開、基本的にこの映画を見て内容を知ってる方しかわからないかも。ごめんなさい。


これは女性の、抑圧からの開放の物語だと思っています。
私はこの時代に生まれて、新たに生まれ変わったプリンセスに出会えてよかったです。


大人気の「Let it go」を「怒りの歌だ」と評されている方がいました。
国民にモンスターと呼ばれ、理不尽に迫害され、身を隠して怯えきっているときに
「ありのままで」とポジティブに歌えるなんて、やっぱりちょっと不自然ですよね。

これが怒りだと言われると腑に落ちます。。
今までずっと周りの望むお姫様を演じてきたけど、その結果こんなにつらい目に遭うのね。私の本当の感情は誰にも認められないってよくわかったわ。バカバカしいから、もう気にするのはやめるわ、という怒りと自己主張、そして解放。



エルサの雪の力は、「さらけだしたくもさらけだせないもの」「もし見せたら他人を傷つける可能性を持つもの」です。
エルサの気持ちが分かる人は多いんじゃないかと思います。
誰もが本当はさらけだしたいのにさらけだせない何かを抱えて生きている。
そして誰にも立ち入らせない自分だけの美しいお城を心の中に秘めていて、
1人孤独になったとき、
そっとそのお城に閉じこもってつかの間の休息を得る…。
そういう女性のイメージが思い浮かびます。



女の子は怒っちゃダメ。女の子はなにがあってもニコニコして、いつもお花みたいにキレイに笑って、お日さまの光みたいに何をかもを許す生き物なの。

…と、ここまではいかないかもしれませんが、怒り、恐れ、悲しみ、などネガティブな感情を見せてはいけないというメッセージは、この社会に存在すると私は思います。
「魔法にかけられて」のジゼルのように、プリンセスはいかなるときも怒らない、
勝手に悲しまない、面倒くさく傷つかない。
好ましくない感情を持った女性、とくに怒り狂う女性はプリンセスではなくマレフィセントやマザーゴーテルのように「魔女」になってしまうのが今までのディズニーでした。



「ありのままで」だとマイルドな印象ですが「Let it go」だと「そのままにしておく」「もう知らない』みたいな…諦めとか、拒絶のニュアンスが入ってくると思います。
自分は一生このままなのだ」と気づいたエルサの絶望は想像するにあまりあります。
しかし、崖のふちから手を離し、一度底まで落ちてみると絶望だと思っていたものがなんなのかが見えてきます。

「どんなに社会的に「好ましくない」とされている要素でも、
自分の一部である限り、その存在を無視することはできません。

"The cold never bothered me anyway"
「寒いのがイヤだって言ってたのは、私以外の人たちたちでしょ?実のところ、私自身は寒さを嫌ったことなんて、一度もないの」

周りがどんなに自分(と、その感情)を否定しても、自分を肯定し続けなければいけない。
それはとても孤独な戦いだと思います。


あの氷のお城はエルサの心のメタファーだと思います。
アレンデールのお城は、もとはエルサの父王のものです。
エルサの父は(エルサのことを慮ってのことでしょうが)自分の感情を感じないよう彼女に教え込み、死してなおエルサを抑圧してきました。
父王の権威の象徴としてのお城から逃げ出し、自分の心の象徴としてのお城を作りだすことは、エルサが父の呪いから解き放たれて自分の人生を生きるために必要なことだったと思います。エルサはあのシーンで自分の心と人生を取り戻したのです。


さて、抑圧からの解放と自己肯定はこの映画の最も重要な要素のひとつではありますが、これだけでは終わらないのです。
あの氷のお城でずっと1人で生きて行くなんてこと、不可能だと思いませんか?
あのままでは彼女は自分には破滅への道しかないことをわかっていたと思います。
排除されても気にしない!というわけにはいかない。
普通ではない人間を山に隔離しておしまい。これで社会にいるのは「ふつう」の人間だけになって幸せ、ではあまりに救いがありません。
多かれ少なかれ、誰でも「普通ではない」要素を持っているのが「ふつう」だからです。


エルサを再び社会に迎え入れる役割をするのが、妹のアナ。
アナは冒頭では素直で愛らしく、少しだけ世間知らずな女性です。
彼女は一度目は戴冠式で、二度目は氷の城でエルサを追いつめてしまいます。

自分の気持ちを一方的に相手にぶつけることで相手が傷つくことをわかっていなかったのです。

その後クリストフの言葉では何も伝えること無く示した秘めた愛、オラフの我が身を顧みない愛に触れて学びます。

"Love is putting someone else's need before yours."
「真実の愛とは自分の必要としていることより相手の必要としていることを優先すること」

アナが真実の愛を知った結果、エルサと王国を救うことができました。
アナの曇りの無い愛に触れて初めて、エルサは自分の中に湧き出る愛に触れて
自分の力をコントロールできるようになります。
自己肯定だけではなく、他人に受け入れられる体験もまた非常に重要なことなのです。


クライマックスシーン、アナがエルサの危機に気づいて自分の命と姉の命のどちらかしか救えないのだと理解し、そして決断したシーンは涙を誘います。
命を救うのは誰かに愛される受け身のキスではなく、自分が誰かを愛しいと思う心でした。
アナが「王子さまのキス」を盲目的に信じていたらハッピーエンドにはなりません。

自分の感情を信じて勇敢に行動しなければ達成できないこともある。
たとえ常識と呼ばれるものに背を向けても。



映画のサウンドトラックに収録された「we know better」という曲が
すごくいい歌詞でした。
勝手ながらまとめさせていただくと、だいたい2人はこういうことを言っています。

「いろいろな人がプリンセスはこうしてはいけない、ああしてはいけないと言うわ。
でも私たちはもっと物事をよく知っているのよ。私たち2人はいつでも信頼しあっている。
国民がエルサのことをよく知るようになれば、彼らは私たちをきっと愛してくれるようになるのよ」


常識に縛られて相手を良く見ず、一方的な言葉をかける人はいるけれど、
いい子のお人形でいることよりも大切なことがある。
それは自分を理解してくれる人と一緒にいることと、理解していない人にも自分を知ってもらうことだと。
映画のエッセンスが凝縮されているような曲で、採用されなかったのは惜しいなと思いました。








最後にもうひとつ。3月のことなのでかなり前ですが伊勢半の恋せよコスメ展に行ってきました。
江戸時代から続く紅のお店が、現代でも変わらず愛される化粧品を作り続けているのって素晴らしいことですね!昔の口紅はおもちゃみたいで可愛かったです。

おすすめ。
赤とかローズじゃなくて「ワイン」と名付けたセンスが素晴らしいと思いました。
気分だけでも大人になりたい、ちょっと背伸びをしたい年頃の女の子の心をぐっと掴んだのでしょうね。

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コメント(1件)

  • はじめまして!コメントありがとうございます(o*_ _)o))もう皆が我慢し合い抑圧しあう時代は終わった、これからは自由に生きられるんだと未来に希望を持てるような映画だったと思います(*`・ω・´)悪役が見せる弱みはとても人間らしくて魅力的で、マレフィセントには私も期待大です。

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    2014/7/14 19:41

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