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滑稽であわれな赤い唇

滑稽であわれな赤い唇


使わないアイシャドウを整理しました。
たとえばサンローランのサンク2、インディアンピンク。
これは「アイシャドウぬって!ぬってよ!!」
って声の聞こえてきそうなほど(笑)幅のひろい二重を持つ友達がひきとってくれました。
しかも彼女の顔、二重がくっきりしすぎてないの。外人みたいに目の彫り全体にアイシャドウをぬってもいいまぶたなの!
すっごくうらやましい。

インディアンピンクは5色入りのちょっとくすんだピンクパープルです。
これ本当に色っぽいのでぜひ画像検索して塗った所をみてほしい!
代わりに私はサンダルウッドの香りのハンドクリームをもらう。物々交換。

彼女は左2列の色を指差し「この2色がくすんでて使いやすそう」と言う。
「くすんでて使いやすそう」というこの表現、すごく新鮮です。
私は断然鮮やかな右2色のほうが似合ったし、彼女の十八番だというルナソルのベージュベージュは撃沈でした。

いろいろと化粧品談義をしているうちに自分の似合う色を再確認できて楽しかったです。
スモーキーなニュアンスにも憧れるけど、やっぱり鮮やか色が自分の色だと思います。

最近はオレンジ取り入れ中です。




そんな感じでオレンジ真っ盛りの初夏ですが、ここでひとつ映画を紹介します。
これを見ればきっと、再び赤リップに強く心ひかれることでしょう。
 「ヴィオレッタ」

「母親」というものを人生のテーマのひとつとして背負う私にとってすごくパーソナルな感じの映画。
あまりに主人公に感情移入しすぎて上映後しばらく気持ち悪くなったほどです。
そのせいで「映画の印象をまとめよう」と思ってもずっとまとまらなかった。
しかたがないので他人のふんどしで恐縮ですが、私が一番好きだと思うレビューを紹介します。大和彩さんという方が書かれた文章です。
http://mess-y.com/archives/8578



”劇中、ヴィオレッタは母親に向かって「あなたはもう私の母親じゃない! 私の母親は、死んだ!」と叫びます。ああ、私も子供時代にそんな風に口に出して言えていたら、どんなによかったでしょう!”



主役のヴィオレッタちゃん、演じているのはアナマリアちゃんという10歳の女の子ですが、
まっすぐな眼光鋭く、意思の強そうな子です。
どこか屈折したロマンチシズムをもったエヴァ・イオネスコの子供時代とは根本的に違う。
監督は当初もっとロマンチックで退廃的な作品にするつもりだったらしい。
それが、主演のアナマリアの持つ個性で変わっていった。
もっともっと悲劇性を押し出したり、エロティックにしたりして耽美で刺激的な作品にすることもできたと思います。


それをせず、
”「あなたを支配するような人は死んだと思いなさい。そして、命をかけて支配者から逃げなさい」”
という現代的で強いメッセージ性を持つ作品に仕上げた、それは大事なことだと思う。


母に愛されたい一心で、エロティックな写真のモデルとなるヴィオレッタは、
赤い口紅を塗り、肌を晒し、人々が求める媚態を具現して
でもその自我は、誰も気づかないうちにゆっくりと壊れて行く。
その姿を美しいと思う反面、子供が赤い口紅を塗ってセクシーな姿をしているなんて、滑稽だと思った。なんて馬鹿な子だろうと思った。


この女の子の美しさと滑稽さの両方を表すために、赤い口紅という道具はうまく機能していたと思う。物語のラスト、母親をふりきるシーンでは赤い口紅をしていない。
お母親にもらったうつくしいドレスも、
ハイヒールも、全てを投げ捨ててヴィオレッタは駆けて行く。

赤い口紅って、スタイリッシュじゃない。
俗っぽさが消えないところがこの色の身上だと改めてかんじる。





そして最近はまってるのがネイル…私こないだちふれのネイルラックを見ていて驚いたのですが
ちふれでもマカロンカラーとアート用細筆が出ている!

マカロンカラー(シャーベットカラー?)って、5本全部単色で塗るための色ではないですよね?
アートにしたりとか、指ごとに違う色を塗るときに使う玄人向けの色というイメージ。
そんな色がちふれからも出ているとは
ネイルに関心が高まって、技術も上がっているのだなと思います。


特に最近目につくのが、指ごとに違うネイルカラーを塗っている女の子。
こういうの、やりたいです。


けど、色の取り合わせを間違ったらきっととんでもなくダサいのかも…
一色で主役を張れる色、例えば赤とかパールピンク、ビビッドオレンジは
こういうことにはきっと向いてない。
彩度が低い色のほうがよさそう。

こういうのかな…?
手持ちのネイルの中から良さそうな色を選んでみました。

上段左から
キャンメイク no62スモーキーベージュ
opi Y36スウォール・オブ・ユーフォリア
opi f16ティクル・マイフランセイ
マヴァラ 288ギンザ
opi H64ウッドゥン・シュー・ライク・トゥ・ノウ
マヴァラ 240ジャスパー

下段左から
エテュセ チョウチョウウオ
レブロン 580エクレクティック
レブロン 220エンチャンティング
レブロン  490アーバン

上のスリーのネイルもそうですが、うまくベージュとかグレーとかを取り入れれば、
手だけチンドン屋みたいなことにはならない…と思う…。


ネイル熱のあまりorlyのアート用細筆ポリッシュまで買ってしまいました。
ゴールドって華やかでいいな。
5本の指のうち4本マットネイルなのに一本だけラメカラーとか、
そういうのもいいな。
今まで赤、ピンク、ベージュ系ばかり使ってきましたが、
ひねった色を使いこなす、それが今年の夏の目標でございます!!


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コメント(4件)

  • RyanRyanさま 生きている色という表現に深く頷きました。おっしゃる通りだと思います。映画、主演の子がはっとするような美少女ですし、衣装などとてもお洒落な映画ですので、1つの絵のように楽しめると思います(*´∇`)♪

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    • 更新する

    2014/7/14 19:29

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    • 返信する

  • **Juliet**さま 共感して頂き、ありがとうございます*'-')

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    • 更新する

    2014/7/14 19:23

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    • 返信する

  • 赤…聖なる色とは程遠い色ですよね。
    血を連想させるし。
    だからこそ生きてる色そんな気がします。映画良さそうですね。私も探して見てみます

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    • 更新する

    2014/7/13 07:32

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    • 返信する

  • "赤い口紅って、スタイリッシュじゃない。
    俗っぽさが消えないところがこの色の身上だと改めてかんじる。"
    …確かに。

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    • 更新する

    2014/7/12 21:41

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    • 返信する

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