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弾丸登山

弾丸登山

富士山の弾丸登山が問題視されていますよね。

ご来光(日の出)を見るために、夜間、富士山に入山し、
眠らずに夜通し登ると高山病などにかかりやすく危険だということ。

富士山が世界遺産に登録され、登山経験の少ない人達も登るようになり、
ますます弾丸登山で体調を崩す人が増えているそうです。

私は今までに、頂上までは2度登っています。
朝家を出て登り始め、途中でおにぎりを食べ、
頂上に着いたらお鉢巡りをしたり、火口へ下りたりしてから下山していました。

これも弾丸登山ですよね。

「富士山に登ってきた」と言うと、ほとんどの人が「ご来光見た?」と言います。
私が「朝から登ってそのまま下りてくるから、日帰り」と答えると、
「はぁ?ご来光見ないで何が面白いの?」と
ご来光見ないと富士山に登る価値がない、くらいの言われ方をしました。

2度とも父と登ったのですが、父も私も富士山で見る日の出に他の人ほどの執着はなく、
夜登ることの不便さを考えると、なおさらご来光を見ようとは思いません。
だったら、山小屋に泊まれば?となるかもしれませんが、
これも父と私には選択肢にはないこと。

”山小屋に泊まる”ということが、
最後に登った15年ほど前に”絶対にない!”に変わりました。
その時は、あと少しで頂上というところで大雨が降り、
雨具の用意をしていなかった私達は、山小屋の売店で雨具を買いました。

そして、雨具を着ることも出来ないほどの酷い降りだったので、
山小屋に入らせてもらい、上がらずに土間部分で雨具を着させてもらいました。
さらに激しくなった雨と濃霧でほとんど何も見えない状態だったので、
しばらく居させてもらおうと土間の端に立っていると、
「お客さんの迷惑になるから、出て行ってもらえないか」と山小屋の人に言われました。
泊まりの客さんもまだほとんど見えずにガラガラの小屋の中。
端に立っているだけなのに雨宿りもさせてくれない。
その時の霧と雨の中、登山道を踏み外しかねない危険な状態でした。
それでも「出て行け」と言う。
血も涙もない人達なんだな、と思いました。

なんとか頂上まで登ると、しばらくしてウソのような快晴。


また、登る機会があっても、絶対に山小屋には泊まりません!
でも、この時の富士登山で心に決めたこと、
「あと少しだから」とか「せっかく来たんだから」と、
天候や体調が悪くても無理して登ることはしてはいけない。
この日、大雨が降ってきた時に父は「下ろうか?」と言いました。
でも私は、2人とも会社を休んでせっかく来たんだから、
あと少しで頂上なんだから、と意地になって登りました。

あとから知ったのは、父は体調があまり良くなかったみたいです。
体力はとてもある人でしたが、
前に登った時も実は高山病にかかっていたと帰りの車の中で知りました。

父も、私に頂上まで登らせたい、と思ってくれていたんだと思います。
だから隠したまま無理をした。

当たり前のことばかりだけど、富士登山での私の教訓は、
雨具(上下の合羽)・ライト(1人1つ、ヘッドライトが良い)を持つ
無理をしたり、意地を張らない、です。

富士登山は、ご来光を見なくても充分満たされます。
雲海を下に見たり、頂上に着いた時の清々しさや達成感。
そして、想い出。
素晴らしいです!


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