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漢方と韓方の違い

漢方と韓方の違い

韓国では、お医者さんになろうと思ったら以下の2つのうちどちらかを選択します。

1、西洋のお医者さんになる→医学部

2、東洋のお医者さんになる→韓方医学部

どちらも6年生で、一般には韓方医学に入る方が難しいと言われています。
中でもキョンヒ大学の漢方医学部は最難関で、韓国中の秀才が集まります。
開業時には、自分の病院の名前に、誇らしげに
“キョンヒ○○病院”
“○○キョンヒ病院”
と母校の大学の名前を付けている病院も多くあります(商標的に大丈夫なんでしょうか^^?)

韓国人は、西洋の病院と東洋の病院を同じステイタスでみて、症状によってうまく使い分けています。


病気になったら→西洋医学

予防のために→東洋医学

漢方は予防医学の側面が強く、韓国では体のメンテナンスの為に東洋医学を使います。

私も1年に2回、韓方医院にいってハニャク(韓方薬)を処方してもらいます。
日本と違って韓方薬は保険適用外で、
2週間で3万円ほどととても高いのですが、韓国人は健康維持のために定期的に韓方を処方してもらう人が多いんです。

日本と健康に対する意識が文化レベルで違います!

ところで、

漢方は知ってるけど、韓方って何?!と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

実は韓国語では“漢方”も“韓方”も

“한방”(ハンバン)

両方とも同じ字、同じ読み方。
だからあんまり区別をしていない。

漢字で書く時も漢方と書いているところもあれば韓方と書いているところもあります。

韓方は、中国から伝わってきた漢方を、韓国の風土や体質に合わせて独自に発達、体系化したもの

と韓方の先生はおっしゃいます。

今でも韓方の基礎になっている1613年、李氏朝鮮時代に刊行された“東医宝鑑”は、韓国の風土や病理、思想が織り込まれて、韓国独自の医学、まさに

韓方の原型です。

美容においても、“漢方美容”と“韓方美容”は違いが多くて、韓国独自の素材や方法が沢山あります。

美容大国、韓国!だけあって、韓方においても韓方美容に関する文献が多く、体系化されたその美容方法はとても魅力的です。

特に、14年の歳月をかけて完成した“東医宝鑑”の中には美容の要素やいっぱい!!

今でも、生活の中にふんだんにその要素が取り入れられていて、韓国人の美しさの秘密をかいま見ることができるんです。

そのことはまたおいおいお話します^^


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