
「本日のお題」
メイクアップアーティストのイメージって黒スーツ、腰にはブラシポーチ、デパート等の催しやブライダルのメイクさんでは よく見かけるスタイルです。
メイクさんというのは、撮影現場の裏で働くのであって、一般的には黒いスーツを着て作業しているメイクさんを見た記憶がありません。
どんな格好してるの?
「普通にGパンとTシャツとかですよ・・・」
なんというか、電気工事のおっさんが背広着て脚立に腰道具するか?という簡単な理由であって。ええ格好言うようなこだわりでもない。
作業をしやすい服装がよりよい仕事をするための制服なのであります。
ブライダルのヘアメイクに行ってた頃のトラウマでしょうか。
カメラマンもスーツ姿で窮屈そう;
あの黒スーツを着ていると、列席者の方は式場の人として質問される
「カウスが片方無い!」「手袋を忘れた!」「新郎の両親がまだ来ていない!」
勿論「知りません」「分りません」とは言えるはずもなく、
式場のスタッフさんに対応をお願いし
大急ぎでワゴンカートを引き回しながら次のお色直しに向かう。
エスカレーターが開くと 仁王立ちの背高のっぽ;
「遅い!!」とお叱りを受ける。
お支度ルームに入り花嫁さんを仕上げ、今度は参列者のヘアメイクに移動する。
背後にはずらりと並んで待っている。何故か私の後ろには複雑なヘアスタイルの人が目立ち隣の背高のっぽの後ろには5分で仕上がりそうなスタイルの人が並んでいる。
のっぽは私に強く言いつける「スピードアップ!!」
場所かわれよ!と心でつぶやく。
そんなときに限って「ガッシャーーン!」ピントレイをぶちまけてしまった。(スーツの袖ボタンに引っかかった)
Uピン、毛ピン、アメピン、複雑に絡まりあい私をてこずらせる。
ギクリ;
チロリとのっぽを見ると
ニヤリ含み笑いを浮かべているではないか・・・(ざまあ!って感じ;怖ーーっ
当時東北から来られた親切な方がそのピンを拾い集めるのを手伝ってくださった。
「やーや、とんでもないです!お客様にそのような事を・・・あらららら・・・すみません。今日は心ばかりですが、毛タボの中にピンを10本程忍ばせてますので、またお家で使うてください;」
「(笑)大阪の人って面白いですね!」とウケてもらえてちょっと安心しました。
ブライダルのお仕事での思い出は沢山。
毎回感動するシーン、バージンロード・・・
花婿に引渡す際父親の涙。
ジーン・・・もらい泣きしてると、またのっぽに怒られた。
「泣いてる場合やないやろ!次行くで!次!!」
あ”---ん(泣;
花嫁さんのお支度の際「孫をきれいにしてくださってありがとうございます。」と涙を浮かべ、おばあ様が可愛いお孫さんの為に私にご祝儀をくださる。正直心が痛かった。のっぽが常に横にいるので何も言えない。
そして帰り・・・のっぽにカツアゲにあう。
「今日のご祝儀は!!はいお出し!」
頂いたご祝儀も全て売り上げの一部と化するのです。
全て出しているのに「まだ持ってるんちゃうん!ホレ!」と手を受ける。
華やかさとは裏腹の裏舞台の裏話である。
トイレでTシャツとジーンズに着替え・・・
荷物をトランクに積み込み、運転席になだれ込む。
タバコの煙を一気に噴出し「ふぉーーーっ!」と吐き捨てる
はーっ、、、、、昔ちゃ~んと勉強しておいたらよかった・・・
辛さにぶつかるといつもそう思う。学歴のコートは邪魔にならんね。
高速道路を運転していると、なんとな~く気が晴れるもので
家路に付くころにはモヤモヤはほぼなくなる。
体力勝負だもんね~。
若いヘアメイクさん達頑張ってくださいね~陰ながら応援しています。
多分今、同じ現場に入ったとしたら、その後29日の休暇を取るだろうな!と同い年、お友達のヘアメイクと笑いながら話してたところ。
そういえば、背高のっぽさん、今はどうしてるのかな~とふと懐かしく思う。いつかまたどこかで会えるといいな~・・・当時は自身も受け入れられなかったけど今となると、どうしたら可愛がってもらえたんだろう・・・と過去の自分を振り返る。
ゴロゴロごろん、転がってると、削れて丸~くなるものですね
Hair&make-up・Rouge michiyo-matsubara
photographer・koji-niino
model/kumiko
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