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それに尽きます。
香りが好きなのは、もしかしたら形にならないから、かもしれません。
香りとのお付き合いは、早いものでもう３０年以上になりました。
私としては、まだ１０年ちょっと？ぐらいに思っているんですけどね。（笑）
香りに興味を持ったのは、母の影響があったからかも、いやそうに違いありません。
古い三面鏡の前には、香水の瓶がいくつか必ず置いてあり、ハンドバッグの中には
重たいコンパクトからパウダリーな香りが漂っていました。
何かの行事のときは季節に合った生花が活けられていました。
私が香りに興味を持つようになったのはとても自然なことだったように思います。
本格的に香水（フレグランス）を買い出したのは２０歳そこそこ、安給料だったのに
お金を貯めては高い香水（主にEDT、EDPですけれどね）を買うようになりました。
今から思うとずいぶんと背伸びをして、片っ端から気になる香りを試してみたものです。
それなりに失敗もありました。
買ってはみたけれど、大人な香り過ぎて使えず、母に使ってもらったり、（でも気に入って
買ったから）最後まで使い切りました。
というわけで、今回は香り選びのコツというか、私なりの間違いない香り選びについて
お話したいと思います。
香りの世界は広く、奥深いです。
もう以前のような失敗はなくなりましたが、未だに香り選びは非常に難しいと思います。
まず、時間をかけて選ぶこと。
できれば同じ香りを別の日（季節、天気）に、別の時間に、自らの肌につけて５回以上
試してみてください。
日本は四季があり、温度湿度で同じ香りでも全く違った印象を放ちます。
短期間（たとえば１、２ヶ月中）で決めたいと思うのであれば、少なくとも晴れの日と
雨の日で試香することをお薦めします。
自分の体調や気分によっても違った印象を持つはずです。
会社帰りと休日とでは気分も時間帯も違うので、違う香りとして感じることも多いと
思います。
もし気になる香りがあったら、ムエットにつけてもらって（できればビニール袋で
封入していただくのが望ましいですが、無いなら、本や手帳、パンフレットの間に
挟んで分けて持ち帰ってください）、自分の肌（手首裏側が望ましいですが、
別の香りをつけている場合は手首外側）にもつけて試してみてください。
＊これは私自身の体験からですが、（特に夏のような拡散してしまう時期は）
ワンプッシュでは足りないです。
ツープッシュしてもらいましょう。
もしサンプルをいただけたら、私の場合は夜お風呂上り寝る前に手首の裏側に
少しつけてみて、朝までの香りの変化をみて、気になる香りだったらかなりの確率で
当たりです。
とにかく、何度も足を運んで試してみて、それでも気になる香りだったら、おそらく
間違いなく気に入る（自分の肌に合う）香りだと思います。
最近はメイク製品だけでなく、香りも限定品が多く、すぐ決めないと売り切れてしまう
場合も多く、非常に悩みどころでもあります。
こういった短期間に決めなければならない場合でも、２、３回ぐらいは試す方が
良いでしょう。
その日数時間で決めなければならない場合は、まず売り場に真っ先に行って試し、
他の買い物や用事をして香りの移り変わりをみてから購入を決めてください。
もう一つ、海外に行った際に気になった香りの購入はより慎重にされた方が良いと
思います。
（私も失敗ほどではありませんが、帰国後？？と思ったことがあります。）
海外は温度湿度が日本と違い、同じ香りでも全く別の香りとなりえます。
旅行等で訪れたなら、テンションも上がっているので、必要ないものまで買ってしまう
可能性もあると思います。
（ほら、リゾートで気に入って買った品物が、帰国後妙に浮いて見えて使えないことって
ありますよね？！）
私の場合、フレグランス売り場に行って、「どんな香りがお好きですか？」と訊かれて
答えに苦しみます。
（たとえば）ローズの香りが好きで、ローズベースの香りをいくつか出していただいても、
好印象なものと、首をかしげたくなるものがあります。
香りはさじ加減というか、紙一重な部分が多々あります。
自分の中でだいたい好きな香りの区分けとして、「フローラル系」「シトラス系」
「ウッディー系」「オリエンタル系」・・・で区切るのは分かりやすい気もしますが、
この範疇を跳び抜けてしまっている香りも多いです。
自分のお気に入りの香りを見つけるまで、是非時間をかけて楽しんでみてください。
フレグランス売り場にいらっしゃるスタッフの方は、すぐ決めて購入するなんて
これっぽっちも予想していません。
なぜなら、香り選びは非常に難しいということをよくわかっている方々だからです。
いろいろと試してみて、最後にきっぱりと、「ちょっと考えてみます」、「検討して
みます」と言って売り場を立ち去りましょう。（笑）
売り場に行って香りをすぐ決めるのは失敗の元です。
香りが本当に大好きで、是非とも多くの方々に香りの世界を楽しんでいただきたい
思いも強く、ついつい長文になってしまいました。
ここまでお読みいただきありがとうございました！
AtIiさん
AtIiさん
RyanRyanさん