
天気がいい。
私は思い立った。
そうだ、イングリッシュカフェに行こう!
別に英語の勉強がしたいわけじゃない。
ただ英語脳になって、話す相手が欲しいだけなんだ。
従業員がすべてネイティブのカフェがあったので、
そこへよいしょと重い腰を上げてでかけることにした。
あれ、なんかいつもより街が混んでるな。
名古屋祭りだった。
もうこれ以上ない鬱陶しさ。
うっかりすぎて、PARCO前で地団太を踏んだ。
さらにうっかり、交通規制に巻き込まれて。
道路一本、渡らせてもらえなくなるところだった。
警備員の
「コラッ」
という制止を振り切って横断してしまったが。
大人になってからなかなかコラッ!などと叱られる状況はなかなかない。
良い経験をした。
イングリッシュカフェは、思ったより普通だった。
アップルストアの新iphone発売時のような
謎のハイテンションだったらどうしようと思っていたので
「普通すぎる」ことに拍子抜けしてしまった。
ネイティブの従業員はカウンター越しに話相手をしてくれる。
ドリンクのオーダーからすべて英語。
隣に座った見ず知らずの日本人のおじさんとも英語で話す。
誰だ、アンタ。
街中ですれ違ったら目も合わない人。
でもこういう場だと、不思議と仲良くなれる。
スウェーデンからの留学生だという従業員の女子がかわいい。
英語脳のスイッチが入ると、普通の会話くらいならまだまだいける。
ただ、ちょっと難しい話になるとすぐ日本語スイッチが入る。
日本語で考えてから英語に変換しようとする。
だからすぐに口が動かなくて
「あーえーあえーあーーー。。。」
あまりにも情けなくて、突っ伏して泣こうかと思った。
しかし、初回のハードルは越えた。
一人でも大丈夫なことが分かった。
時々通って、英語脳のスイッチを入れに行こうか。
一方で、おばさん二人組が一生懸命身振り手振りで会話していた。
他にもカフェはあっただろうに。
なぜここに来た?
と思い、聞いていたのだが。
でもきっと、そういうことではないのだ。
おばさんたち二人は、カタコト英語を話しながらとても楽しそうだった。
キラキラしていた。
しかも話している内容は、韓国ドラマの話っぽかった。
複雑。
よりによってそのテーマを選ぶ辺り、センスが光る。
カタコト英語で韓国ドラマを語るおばさんたちの心意気に私は打たれた。
もはや英語なのか韓国人の名前なのかよく分からない。
でも間違いなく、おばさんたちはその時間を楽しんでいた。
ネイティブの店員はずっと微笑んでいた。
何かをやろう!
と思った時に、大切なのは。
自分がどれだかワクワクしているか、ということだ。
子供のころ、大好きな遊びをしているときはあっという間に時間が過ぎた。
大人になった今、
どれだけ自分の欲求を叶えるために、動けるだろうか。
結局ナニモノにもなれていない今、思う。
もっと自分のワクワクを叶えてあげればよかったと。
目先のことにとらわれて、ワクワクを何回スルーしてしまったんだろう。
もっと自分の気持ちを大切にして、楽しめば良かった。
自分を幸せにできるのは自分だけなのだ。
でもまだ間に合う。
これからはもう、ワクワクを見逃さない私で生きる。
誰かの機嫌をとってる暇があったら、自分の機嫌をとろう。
てことで官兵衛撮ったわ!!!