
【ブログ1979本目…2000本まであと21本】
速報で知って、そのまま今日は外に出てたので、
家に帰って録画してたスーパーJチャンネルで
高倉健さんの訃報を見て、じわじわ寂しさがこみ上げてきました。
私は任侠映画は怖くて見られなかったので、
私にとって高倉健さんと言えば、幸せの黄色いハンカチでした。
駐在さん役の渥美清さんとのやりとりが特に大好きでした。
お久しぶりです、とぽつり話す健さんに、
よ~、元気してたか?とあの独特のテンションの渥美清さん。
プレイボーイな役の武田鉄矢に説教する健さん。
だけど、「おまえのようなのはなぁ、
草野球のキャッチャーっていうんだ…みっともない」
と、
寡黙なんだけどどこかユーモアもあり、どこまでもまっすぐで。
私は女性として女性を好きになる人なので、男の生き方
なんてものは分からないけど、性別関係なく、
多くを語らず、ぼくとつなんだけど、でも実はすごくピュアで、
まっすぐで。
「往く道は精進にして、忍びて終わり悔いなし」
私もそう言う生き方をしたい。
そして、私には忘れられないことがあります。
アナウンススクール時代に、高倉健さんの朗読を聞き、
自分なりに咀嚼して、朗読をする練習をしました。
沖縄の運動会
石垣島の小中合同運動会。
「僕の仕事は俳優だからよく人から拍手される。
でも、拍手されるより、拍手する方が、ずっと心豊かになる」
この学校に望遠鏡を贈った健さん。
お礼の手紙に、いいことをした気分だった、健さん。
その後、再びこの学校を訪れる。
「校庭にはちり一つない。
教室も廊下もトイレも、掃除が行き届いてきれいだ。
『ゆたかだな~』
僕はそう思った。この豊かな島に住む子供たちには、
望遠鏡など必要ないのかもしれない。
僕は望遠鏡を贈ったことを、少し後悔した」。
リコーダー一本で生きていきたい私は焦りもあって、
つい、拍手されることばかり考えて、、、、
私より健さんの方がよっぽどピュアなのかもしれない。
掃除がいき届いてきれいだ。の、独特の間。
そして、『ゆたかだな~』。
健さんの朗読のなんと深みのあることか。
何度も何度も、この健さんの深みに近づこうと思ったけど、
結局、近づくことができないまま旅立たれてしまった。
改めてこの詩を朗読してみたいと思いました。
望遠鏡を贈ったことを少し後悔した、で締めているところが
また健さんらしいのかもしれない。
男らしいとか、仁義で語られる高倉健さんだけど、
私には笑顔が美しく、ピュアな心、どこまでもまっすぐに、
そのようにうつりました。
心からご冥福をお祈りいたします。
ばか正直、まっすぐ、きれい事で生きたっていいじゃない、
そんなことすら思わせてくれた。
高倉健さん、ありがとうございました。

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