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コスメへのオマージュを小説に綴っています。
アナタにも、彼や彼女たちのような、素敵なコスメとの出会いがありますように☆
占星術ブログで、元々備わった能力(SPEC)や人生のストーリーを読み解いています♪
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『パ・ド・ドゥ』
「年下には興味ないの。それに私はバレエ一筋だから」
学校帰りに制服のまま、幼なじみの女の子に無理やり連れて行かれたバレエ公演。
初めて観た『白鳥の湖』。
僕は、プリマのあなたに恋をした。
出会って二度目に好きだと言った。
最初に会った時と同じ、また制服のままで。
花束もなかった前回の代わりに、今回はあなたにピッタリなものを渡そうと心に決めていた。
『プリマグレース コレクション』、あの日のあなたの衣装と同じ、ストイックなほど清らかな白。
でも、バレエ仲間に隠れて大人のキスをしてくれる、あなたは黒鳥のように魅惑的でもあって、子どもの僕は混乱してしまう。
あなたが忙しいのは分かってる。バレエが一番、僕は二番目。
でも、幼なじみのあの子が言うんだ。
あなたのような大人の女性が、僕のような年下の男に本気になるわけないんだって。
この前、プレゼントを一緒に選んだときには、笑って応援してくれたのに。
久しぶりに会ったあなたは、小さなラメがキラキラ光るクラシカルな目元と、淡いピンクの唇で、そっと僕に寄り添う。
その笑顔は、きっと僕の不安など全く気づいてないに違いない。
彼女のシニヨンをほどきながら、僕はたまらずキスをする。
ローズの甘い香りが漂う。
たとえ夢でもいいんだ。
最後の幕が下りるまで、2人のパ・ド・ドゥは終わらない。
(@cosme クリスマスコフレ特集記事より写真をお借りしました)
https://www.cosme.net/html/spc/christmas-coffret/2014/item47.html
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