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読書感想:インデックス 誉田哲也

読書感想:インデックス 誉田哲也

姫川玲子シリーズの最新作


インデックス/光文社



¥1,620
Amazon.co.jp



池袋署強行犯捜査係担当係長・姫川玲子。所轄に異動したことで、扱う事件の幅は拡がった。
行方不明の暴力団関係者。巧妙に正体を隠す詐欺犯。売春疑惑。路上での刺殺事件…。
終わることのない事件捜査の日々のなか、玲子は、本部復帰のチャンスを掴む。
気になるのは、あの頃の仲間たちのうち、誰を引っ張り上げられるのか―。






「アンダーカヴァー」
玲子が池袋署着任した直後に起こった事件
硝子食器問屋の社長が首つり自殺をはかる。
亡くなった社長の妻との会話から玲子は自殺の原因に
取り込み詐欺の可能性に気づく。





「女の敵」
ストロベリーナイト事件の捜査中に殉職した玲子の部下大塚真二がまだ所轄の刑事だった時に
玲子とはじめて組んだ変死体事件。
大塚の刑事としての素質と人としての魅力が詰まったお話でした。
こんなにデキルいい刑事がなくなってしまったなんて残念すぎる。





「彼女のいたカフェ」
連続強制わいせつ犯事件ですが
どちらかというとメインは玲子が刑事になる前の様子がカフェの店員を通して描かれているところ。
刑事玲子ではない素の玲子がどんな人なのかちょっと垣間見れるお話です。







「インデックス」
池袋を震撼させたブルーマーダー事件
その事件の陰に隠された暴力団組長の失踪事件の真実


出来る人というのは瞬時にちょっとした違和感を感じ取れる。
玲子は刑事としての素質が抜群にいいんだろうなーと感じます。
そしてニガテとしている井岡とのコンビは本人の希望とは裏腹にとてもナイスコンビだなとも。
なんならずっとこのコンビでいって欲しいくらいです。





「お裾分け」
本部に戻った玲子を待ち受けていたのは
小金井市にある400坪の大豪邸に住む大地主の惨殺事件
どんな人でも殺されても仕方ないよねーとは言わないけど
このお話は殺された人より殺しちゃった人の方に同情しちゃうお話でした。
強欲な人って言うのはホントいやだわ。






「落としの玲子」
このお話はちょっと番外編な感じ。
上司とのお酒の席で取り調べの極意について議論を交わすことになり
最終的には上司を尋問?






「夢の中」「闇の色」
この2つで一つのお話になっています。
路上で起こった刺傷事件
犯人は現場近くで自殺、さされた女性は重傷、
事件の起きた現場の目の前の店から偶然出てきた男性が巻き添えにあい死亡。


この事件にはとても長い深い苦しみが潜んでいました。
犯人があまりにかわいそうで。
巻き添えにあって亡くなった人がいたことが本当に残念でならない。
私はこの事件の本当の悪人が絶対に許せない。






どのお話も犯人が捕まってからの話はほとんど描かれないので
この後どうなっちゃうのかなーというのがとても気になる。




短編集なので1話1話がテンポよく進み
短いながらも読みごたえもある内容で
2日間で読破しちゃいました。


どの事件も玲子の鋭い読みで見事に犯人を事実を突き止める。
ホント優秀な刑事だなと感心しちゃう。


物語の最後に
元姫川班の仲間が登場。
さらにちょっとええっ!という展開がありました。


次回作が早くも楽しみです!




***************


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