
女性の毎日に寄り添ったメイクテクニックで多くの女性から支持を得ているヘア&メイクアップアーティストの長井かおりさん。雑誌、広告など幅広いジャンルで女優やモデルのヘアメイクを手がけ、一人ひとりのキレイを引き出し続ける長井さんに、2019年のマイベストコスメを伺いました。
長井かおりさんが選んだ、2019年のベストコスメ3選

泡のブースターの楽しさで、スキンケアの習慣に!

SOFINA iP
発売日 2019/11/9

クリーミィさに感動したスティックファンデは驚きの1000円以下!

No.02 ナチュラルベージュ
「私自身、スティックファンデに目がなく、発売されているものはすべて試してきたつもりなんですけど、なかなかしっくりくるものに出会えていませんでした」

「スティックマニアの私としては、つけたときにクリームファンデーションに匹敵するくらい滑らかなものでないとダメ! という判断基準があるのですが、キャンメイクのスティックファンデは出会った瞬間に感動。とにかく伸びが良く使いやすい。販売当初は限定だったのですが、やはりすごく売れたみたいで定番になったのも納得です。
難しく考えず、スティックを直接、顔にザクザクとラインを引くようにおいてから、指ではなく、スポンジを使ってなじませるように、肌にフィットさせます。シミなどをカバーしたいときは、スポンジにファンデを付け足して肌にたたき込んでコンシーラーとしても使えます。伸びがいいから調整しやすいのも特長ですね。
色も2色しかないのに、イベントでこのファンデをお客様に試した際に、不思議とどんな肌色にも合うことに気づいたんです。ライトなファンデーションなので、スキンケアを入念にしてうるおった肌の状態でつけてみてください。このクオリティで驚きの1000円切り。スティックファンデほど手が汚れずに便利で楽チンなものはないと思っています。毎日のファンデーションとしてではなくても、旅行用や緊急時用としても1個持っていると本当にラク!」
大人のための、色気を秘めたオレンジブラウンが秀逸

06 オレンジブラウン
「今年はオレンジやイエローのアイシャドウが注目されましたが、そのなかでも一線を置いて際立っていたのがアンプリチュードのコンスピキュアス ダブルアイズ。特にオレンジブラウンが秀逸でした」

「このアイシャドウのすごいところは計算しつくされた色味のコンビネーション。左にセットされているパール配合のブラウンのクリームシャドウをまぶたに仕込み、ホリをつくりながら陰影とフィット感を高めます。輝きを下に仕込むのがポイント。
その上に右のオレンジをかぶせると、静かで穏やかなオレンジで発色。何とも言えない、“色気のあるオレンジ”を醸し出すんです。今までカラーメイクがしっくりこなかった人や、まぶたが重く悩んでいる人にはおすすめしたい至高の逸品ですね。
まぶたにホリをつくりながら、カラーメイクも楽しめる、立ち位置的に欲張り度はかなり高いのに、それをすべて叶えてくれます。ほかのカラーも、テラコッタやモスグリーンなどがセットになっていて、2色で計算しつくされた1色を作っているんですよ。コスメとしてのすごさを体感したアイテムです」
長井かおりさんが振り返る、2019年のビューティトレンドとは?
カラーメイク全盛期だからこそ全体の雰囲気を重視
血色のあるダークカラーリップに注目

「リップは血色を感じるブラウンリップがおしゃれ。見た目よりも付けやすいリップというのも、ひとつのトレンドでしたね。例えば単色の発色でもよし、指でぼかしてまた違う発色にしてもよし。似合う色に出会うためには似合う付け方があり、色そのものの見ための先にリップの楽しさがあるのを感じていただきたい!」
保湿力もバツグン!

006
「今日のメイクでも使っているのですが、とにかく使いやすい! 直接塗って、重ねる頻度によって色もコントロールしやすいですね」

05
ローラ メルシエ
発売日 2019/07/03 (2019/11/20追加発売)
「唇につけたら、血色のあるダークになるリップ。トレンドの滑らかマットな質感」
ライフスタイルに合わせた、ベースメイクが主流に
スキンケア感覚のクッションファンデ

130
概念が変わる!ツヤ肌仕上げのパウダリーファンデ

美容はみんなのものに! 誰かを真似ることなく、自分らしさを追求

「今後もますますコスメが多様化して物は溢れてくると思いますが、美容が一部の美容オタクのひとのためじゃなく、みんなのものになった、と実感しています。メンズ美容も、家族とのシェアコスメも当たり前に。
地味かもしれないけど、美容って生活の一部だと思うんです。美容をたくさんの情報の中からチョイスすることができて、誰かを真似るとか、人に惑わされずに自分が確立されていくと思いますね」

ヘア&メイクアップアーティスト・長井かおり

取材・文/根笹美由紀
撮影/吉本光宏
(アットコスメ編集部)