長井かおりさんが選ぶ2019年のマイベストコスメ

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長井かおりさんが選ぶ2019年のマイベストコスメ
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女性の毎日に寄り添ったメイクテクニックで多くの女性から支持を得ているヘア&メイクアップアーティストの長井かおりさん。雑誌、広告など幅広いジャンルで女優やモデルのヘアメイクを手がけ、一人ひとりのキレイを引き出し続ける長井さんに、2019年のマイベストコスメを伺いました。

長井かおりさんが選んだ、2019年のベストコスメ3選

美容・ファッション誌で大活躍のヘア&メイクアップアーティスト 長井かおりさんが選ぶ、2019年のベストコスメは、スキンケアベースメイクアイシャドウの3アイテム!

泡のブースターの楽しさで、スキンケアの習慣に!

SOFINA iP

容量・本体価格 90g(レフィル)・4,500円 / 90g(本体)・5,000円 / 180g(レフィル)・8,500円 (編集部調べ)
発売日 2019/11/9

「これだけたくさんのスキンケア製品が発売されるなか、リピートするアイテムに出会えるのは、なかなか難しいと思うんです。そんななか、あまりの使い心地のよさに虜になり愛用しているのがSOFINA iPのベースケア セラム<土台美容液>」

「以前からあったスキンケアカテゴリーの“ブースター”は、前から取り入れている方はいらっしゃると思うのですが、泡という新剤形が登場して、よりスキンケアを楽しめるようになりました。私たちの生活にすんなり入ってきて、習慣化させてくれた功績は大きいですね。普段のスキンケアアイテムを変えずに、最初に取り入れるだけで今までのスキンケアがちょっとワクワクする。これから泡のブースターの習慣が増える気がしています」

クリーミィさに感動したスティックファンデは驚きの1000円以下!

No.02 ナチュラルベージュ

キャンメイク

本体価格 900円
発売日 2019/4/1

「私自身、スティックファンデに目がなく、発売されているものはすべて試してきたつもりなんですけど、なかなかしっくりくるものに出会えていませんでした」

「スティックマニアの私としては、つけたときにクリームファンデーションに匹敵するくらい滑らかなものでないとダメ! という判断基準があるのですが、キャンメイクのスティックファンデは出会った瞬間に感動。とにかく伸びが良く使いやすい。販売当初は限定だったのですが、やはりすごく売れたみたいで定番になったのも納得です。

難しく考えず、スティックを直接、顔にザクザクとラインを引くようにおいてから、指ではなく、スポンジを使ってなじませるように、肌にフィットさせます。シミなどをカバーしたいときは、スポンジにファンデを付け足して肌にたたき込んでコンシーラーとしても使えます。伸びがいいから調整しやすいのも特長ですね。

色も2色しかないのに、イベントでこのファンデをお客様に試した際に、不思議とどんな肌色にも合うことに気づいたんです。ライトなファンデーションなので、スキンケアを入念にしてうるおった肌の状態でつけてみてください。このクオリティで驚きの1000円切り。スティックファンデほど手が汚れずに便利で楽チンなものはないと思っています。毎日のファンデーションとしてではなくても、旅行用や緊急時用としても1個持っていると本当にラク!」

大人のための、色気を秘めたオレンジブラウンが秀逸

06 オレンジブラウン

Amplitude(アンプリチュード)

本体価格 6,000円
発売日 2019/8/7

「今年はオレンジやイエローのアイシャドウが注目されましたが、そのなかでも一線を置いて際立っていたのがアンプリチュードのコンスピキュアス ダブルアイズ。特にオレンジブラウンが秀逸でした」

「このアイシャドウのすごいところは計算しつくされた色味のコンビネーション。左にセットされているパール配合のブラウンのクリームシャドウをまぶたに仕込み、ホリをつくりながら陰影とフィット感を高めます。輝きを下に仕込むのがポイント。

その上に右のオレンジをかぶせると、静かで穏やかなオレンジで発色。何とも言えない、“色気のあるオレンジ”を醸し出すんです。今までカラーメイクがしっくりこなかった人や、まぶたが重く悩んでいる人にはおすすめしたい至高の逸品ですね。

まぶたにホリをつくりながら、カラーメイクも楽しめる、立ち位置的に欲張り度はかなり高いのに、それをすべて叶えてくれます。ほかのカラーも、テラコッタやモスグリーンなどがセットになっていて、2色で計算しつくされた1色を作っているんですよ。コスメとしてのすごさを体感したアイテムです」

長井かおりさんが振り返る、2019年のビューティトレンドとは?

カラーメイク全盛期だからこそ全体の雰囲気を重視

「今年は、さまざまな新製品が登場して、美容業界が盛り上がり爆発したことがトレンドでした。私に合うのはコレ! というよりは、あくまで自分の好きを先行していい。もっと自由でいい! というメッセージを、たくさんの製品から感じますね。

以前と比べるとトレンドカラーも決してひとつではなくなり、季節問わずカラーメイクが主流に。カラーコスメ全盛の今、アイシャドウで色を感じさせている分、アイラインはブラウンでぼんやりさせ、マスカラをたっぷり塗っていたのを半分にしてみるなど、すべてをキメすぎないメイクが今っぽい。テクニックが前に出たメイクより、トータルバランスを意識した全体の雰囲気がいいメイクが気分ですね」

血色のあるダークカラーリップに注目

「リップは血色を感じるブラウンリップがおしゃれ。見た目よりも付けやすいリップというのも、ひとつのトレンドでしたね。例えば単色の発色でもよし、指でぼかしてまた違う発色にしてもよし。似合う色に出会うためには似合う付け方があり、色そのものの見ための先にリップの楽しさがあるのを感じていただきたい!」

保湿力もバツグン!

006

リンメル

容量・本体価格 3.8g・1,500円
発売日 2019/8/2

「今日のメイクでも使っているのですが、とにかく使いやすい! 直接塗って、重ねる頻度によって色もコントロールしやすいですね」

05

ローラ メルシエ

容量・本体価格 3.5g・3,600円
発売日 2019/07/03 (2019/11/20追加発売)

「唇につけたら、血色のあるダークになるリップ。トレンドの滑らかマットな質感」

ライフスタイルに合わせた、ベースメイクが主流に

ベースメイクは今年、クッションファンデが立ち位置を確立。リキッド派、クッション派、パウダリー派というような、以前のような派閥がなくなったような気がします。全部が流行っているわけだから、何を使ってもいい。自分のライフスタイルに合わせて好きなものを揃えるというのを楽しめるようになりました。

やっぱり総じて肌のツヤはみなさん好きですよね。今年は、うるおいを全面に出すような質感ではなく、あくまで穏やかなトーンのツヤ。これはリップも同じ傾向なのが面白いですよね」

スキンケア感覚のクッションファンデ

130

ランコム

容量・本体価格 13g・11,000円 / レフィル・9,500円
発売日 2017/3/3 (2019/7/5追加発売)

「ランコムのアプソリュ タン クッションコンパクトは、つけ心地がまるでスキンケアをしたような感触で、すごくみずみずしいんです。今のメイクの上からでも肌の再生と色の吸い込みを同時に叶えてくれるので、私はメイクチェンジのときに愛用しています。きちんと肌を作り込むというよりは、うすくみずみずしい穏やかなクッションファンデです」

概念が変わる!ツヤ肌仕上げのパウダリーファンデ

アルビオン

本体価格 5,000円
発売日 2019/8/18

「パウダリーファンデーション、とうとうここまで来たか! と唸ったのが、アルビオン パウダレスト。パウダリーの粒を指の腹でつぶすと、光沢がシトシト! もちろんリキッドのツヤとは違いますが、絶対にマットにならないし、厚塗りもありません。パフでのせたあと、最後ブラシで肌を磨くように肌にフィットさせると、光を放ったツヤを出すタイプ。このパウダリーで老け顔になることはありません!」

美容はみんなのものに! 誰かを真似ることなく、自分らしさを追求

「今後もますますコスメが多様化して物は溢れてくると思いますが、美容が一部の美容オタクのひとのためじゃなく、みんなのものになった、と実感しています。メンズ美容も、家族とのシェアコスメも当たり前に。

地味かもしれないけど、美容って生活の一部だと思うんです。美容をたくさんの情報の中からチョイスすることができて、誰かを真似るとか、人に惑わされずに自分が確立されていくと思いますね」

「以前は“自分らしく”という言葉だけがメッセージ的に先行していたように思いますが、今はそれが自然と追及できるように。

メイクで言えば、リップとアイメイクに押されて、チークが一瞬、大人しかったように思いますが、復活の兆しが。来年は期待も込めて、チークのバリエーションも増えてくるのではないかと思います。今、気になっているチークの色はくすんでいるボルドー。ベリー系チークはすごくセクシーに見えるの。狙ってない女っぽさがでる“紫チーク”がおすすめです」

ヘア&メイクアップアーティスト・長井かおり

雑誌を中心に多くのビューティー企画を担当。連載企画も多く担当している。自分史上一番キレイになれるメイクの紹介だけでなく、女性の毎日に寄り添ったメイクテクニックで多くの女性から支持を得ている。著書も多く出版しており、「〜周囲がざわつく自分になる〜 必要なのはコスメではなくテクニック」、「テクニックさえ身につければ、「キレイ」はもっと引き出せる」など、これまで発売した書籍は累計20万部を突破。

取材・文/根笹美由紀
撮影/吉本光宏

(アットコスメ編集部)

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