
女性の毎日に寄り添ったメイクテクニックで多くの女性から支持を得ているヘア&メイクアップアーティストの長井かおりさん。雑誌、広告など幅広いジャンルで女優やモデルのヘアメイクを手がけ、一人ひとりのキレイを引き出し続ける長井さんに、2020年上半期のマイベストコスメを伺いました。
長井かおりさんが選んだ、マイベストコスメ

スキンケアの概念を一変させた、「ランコム」のパワー化粧水

長井さんがマイベストコスメのひとつに挙げたのは、アットコスメでのクチコミ評価も高い「ランコム」の『クラリフィック デュアル エッセンス ローション』。
常識を覆した、ツヤ肌をつくるパウダーファンデーション

長井さんが選ぶマイベストコスメ、ふたつめは、「ポール & ジョー ボーテ」の『ヴェールファンデーション』。
ツヤ肌をつくるには、ブラシで粉をさするようにつけるのがコツ。厚塗りにならないし、軽やかにつきます。付属のブラシも厚みがあり優秀。カバーしたい部分には、ブラシを少し押しつぶすようにのせてみてください。このパウダーは粉が柔らかいので、指にとって粉を押しつぶすようにのせてもカバーできますよ」
ポール & ジョー ボーテ
発売日 2020/3/1
“もともと顔色がいい”肌に見える血色チーク

ブランドのメッセージ性にも共感した、「カネボウ」の『Nールージュ』

「カネボウが新しくなり、斬新なCMに胸がトキメキました。ビジュアルもかわいく、“化粧は見ためを美しくするだけでなく、人生までをも動かすパワーがある”と受け取れるブランドのメッセージ性、その心意気に強く賛同しました。メインビジュアルのリップ『カネボウ Nールージュ』のカラー114 SUMIRE Vividは、今季を代表する魅力的な紫カラー。うすく塗れば普段使いも可能! メイクの考え方を変えてくれたリップです。こなれた発色のレッドカラー158 Adventure Redもお気に入りです」
頭皮へのアプローチこそ毎日のおうち美容の習慣に!
注目している美容法について、頭皮へのアプローチの大切さを実感している、と語る長井さん。

「時間に余裕ができた今、頭皮美容に改めてハマっています。頭皮へのアプローチは、顔に対する影響が一番スピーディ! 撮影のときも、あまり顔をぐりぐりマッサージせず、頭皮をほぐすことのほうに時間を割いています。顔はいろいろな理論がありますが、頭皮ケアはすごくシンプル。ほぐしていくことで、顔のリフトアップや顔色の改善に影響してくるなと実感。
お気に入りはマペペの『ふかふかクッションのパドルブラシ』。朝、顔がむくんでいたら、これで10回ほど髪をブラッシングするだけで目が開くんです! シャンプー前にはプレエッセンス、シャンプー後には頭皮エッセンスを。ブラッシングをするだけで、エッセンスが髪と頭皮になじみますよ。
みんな頭皮ケアは大事と分かっていても、なかなか実行できないところがありますよね。ただ、頭のコリは、顔よりも個人差がすごくあるのも事実。パドルブラシで髪をとかすでだけでいいんだから、やったほうがいい!それだけで確実に差がつきます」
長井さんが実践する、心がよろこぶ美容法とは
変えられない環境は、香りでスイッチ!
仕事中、環境を変えられない中で、唯一スイッチを変えられるのが香りだと語る、長井さん。最近のお気に入りの、最近のお気に入りだという「athletia(アスレティア)」のルームミストを教えていただきました。

「人工的なものよりは、精油のミストをまいています。モデルさんにも、この香りはなんですか?とよく聞かれますね。部屋の中でもミストをまくだけで気分も変わるので、いい香りのミストを多く常備しています」
気分を上げる香りとしてもうひとつ、「SHIGETA(シゲタ)」のエッセンシャルオイルも取り入れているそう。
「仕事中に触られた方も気持ちいいし、自分も一瞬で気分がリフレッシュします。香りはミストをまくか、手から吸引するかのどちらか。気軽にすぐ取り入れられるので、私の大事な相棒です」
2020年上半期、おうち時間の過ごし方とは
家で過ごす時間が増えた2020年上半期。おうち時間について「いろんなことに挑戦できる、今の時間を大切したい」と語る長井さん。
ヘアメイクとしての感性を刺激するような映画を観たり、いつもはできないようなネイルアートを楽しんでいるのだそう。
クラシカル映画から、ヘアメイクの刺激を
「実は今まであまりテレビを見るほうではなかったのですが、Netflixなどが普及した今、浸りたいエッセンスをすぐに吸収できるというのは、本当に画期的だなと思います。おすすめは、Netflixオリジナル作品『ネクスト・イン・ファッション』です。めちゃくちゃおもしろい! 自分を磨きたいと思っている人は、心に火がつくはずです」
「ほかにも、例えば昔の女優さんが気になって観たり、そこから派生してフランスの古い映画作品を一気に観たり。クラシック映画をまとめて観る機会がなかなかないので、その時代のヘアメイクやファッションなどから、改めてたくさん刺激を受けています。
今観てもカトリーヌ・ドヌーヴとか信じられない美女! 映画を観たあとにメイクをするときって、また違うコスメの使い方をする可能性もあると思うんです。今日はちょっと大胆に目を囲んでみようとか。そういう変化が自分の中で起きています」
ネイルホリックでネイルアートを堪能

美容でもっとポジティブに!
「コロナの影響でマスクをつけることが多くなったいま、昨年まで美容業界がとても盛り上がっていただけに、以前のようにメイクを楽しめないのかな…。と一瞬すごく落ち込みました。
でもインスタで“おうちメイク”や自宅でできるネイルアートなどをアップすると、みんな反応がとても前向き。マネしてみようと思います!とか、見ているだけで暗い気持ちが吹き飛びました!など、ポジティブなコメントばかりなんです。マスクだからリップをつけない、という反応ではなく、嬉しいコメントばかりで、逆に励まされましたね。実はそんなに心配しなくてもいいのかなって。今もコロナが収束したあとも、美容のポジティブな感じは途絶えないだろうと実感しました。
多様性マインドが定着しそうな予感。私たちも変わらずに、新しい発信や製品づくりを続けていきたいですね」
ヘア&メイクアップアーティスト・長井かおりさん

取材・文/根笹美由紀
(アットコスメ編集部)