メイクアップアーティスト・吉川康雄さんが選ぶ2020年のマイベストコスメ

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メイクアップアーティスト・吉川康雄さんが選ぶ2020年のマイベストコスメ
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ツヤ肌メイク”の第一人者で、ニューヨークを拠点に活動するメイクアップアーティスト・吉川康雄さん。この1年を振り返り、2020年のマイベストコスメを選んでいただきました。そして、いま吉川さんがメイクを通じて伝えたいメッセージも合わせてご紹介します!

吉川康雄さんが選んだ、マイベストコスメ

ニューヨークを拠点に、その人自身が持つ美しさを引き出すようなメイクを提案し続ける吉川さん。コロナ禍では自分をいたわることの大切さや、スキンケアを通じて自分を見つめ直すことの豊かさについて、いつもメッセージを発信してくれました。

そんな吉川さんの2020年のマイベストコスメは、以前から自身が提唱してきた思いに通じるアイテムです。

無色透明で肌が透けるのに、ツヤっぽくきらめくハイライター

吉川さんのマイベストコスメは、オーストラリアで設立されたブランド「BECCA(ベッカ)」の、まるで透明のグロスのようなハイライター。同シリーズの『ノーピグメントファンデーション』も透明で、「これをファンデーションと呼ぶのは、僕にとっても革命的すぎる」と吉川さん。

「さらっとした感触でカバー力はゼロ。ファンデーションのほうは、一般の方には使い方が理解できないだろうなという印象で、僕のベスコス候補には一歩及ばず…。でも人が作った化粧品でびっくりすることは滅多にないので、うれしい驚きでした」

代わりに選んだのが、『ノーピグメントグラスハイライター』。見た目の印象とは違って、つけてもほとんどベタつかず、さらっとしたテクスチャーです。

「完全に無色透明なので、肌は100%透けます。でもツヤっぽくきらめく。そのきらめきは、ラメのように作った感じではなく自然で、あまり見たことのない上品さがあります。油膜でツヤをつくるアイテムはいろいろと出ていますが、これはよくできているので、ぜひ一度試してみてほしい」

「持って生まれた肌は美しい」というメッセージを掲げて

吉川さんが選んだ「ベッカ」の「ZERO」シリーズは、かねてから吉川さんが提唱してきた肌への考え方に通じるところがあります。カバー力がなく何も隠さないので「あなたのそばかすも肌色も、何もかも大好きでなければ使えない」と吉川さん。

「『持って生まれた肌は美しい』という考えで、その質感(ツヤ感)を整えるためだけに作られたZEROシリーズのラインナップは、すごくチャレンジングであり、インスピレーションをもらえます」

さまざまな肌の悩みをカバーしようと、必要以上に厚化粧をしてしまう女性たちは多いもの。そんななか、世界はもちろん、日本でも少しずつ自分のアイデンティティーを否定しない“自分らしいメイク”というコンセプトやメッセージは着実に広がり続けている、と吉川さん。

「しかし、そのメッセージは肝心の化粧品業界にはなかなか浸透しきれず、既存の“人肌離れした化粧肌”に仕上がる化粧品が作られ続けています」

吉川さんが子どものころ、お母様が何のためらいもなく、顔中にお粉をはたいて白い顔で外出するのを見て「どうして僕が好きないつものお母さんの顔でお出かけしないのかな」と不思議に思っていたそうです。

「長い歴史の“化粧肌信仰”に対して、ベッカのZEROシリーズが掲げる『持って生まれた肌は美しい』という考えは対局です。それは化粧の歴史のルネッサンスといってもいいくらいの大きな価値観の変化でしょう。今はまだラインナップといっても今回ご紹介した2つだけですが、これからどう広げていくのか楽しみですね」

大切にしたいのは、自分のいいところを見つめてあげる美容

世界中がコロナ禍にあり、さまざまな価値観が変化した2020年。吉川さんが以前から大切にしていた「内なる美容」という考え方を再認識した人も多いかもしれません。

「“ものにあふれた世の中”という状況に加え、SNSの普及で、多くの人が『人からどう見られるか』を気にしがちだったのではないでしょうか。だからつい外に向けて自分をみがくことに心がいってしまう。でもコロナから自身の体と心の健康を守らなければいけなくなったときに、もっと本質的に自分を大切にすることを考えさせられたのは僕だけではないはず」

吉川さん自身、コロナによって仕事がストップし、心理的に苦しい日々が続いたとか。しかし、そこで心がけたのは「自分のモチベーションが下がらないように楽しく生きること、自分の心がよろこぶことを大切に生活すること」。

「美容は、自分を大切にすることにも直結します。人からどう思われるかという美容ではなく、自分が楽しめて、生きていくモチベーションを与えてくれる美容。自分にないものを求めて自己否定するのではなく、まずは自分にマルをつけてあげて自分のいいところを見つめてあげる美容。こんな考え方ができるように背中を押してくれたこの年は、“長い目で見たら大切なモーメントだったな”と、あとで思えるようにしたいですね」

2020年に感じたことを、過去のことにしないために

「2020年に感じたことは、2021年になったら過去のことになってしまうのか。そんな軽い経験ではなかったと僕は思います。2020年に気づいたことは、これからのスタートとなるのかもしれません。それをベースにいろんなものをもう一度見直してみると、すべてが変わって見えてくるかも」

そんな吉川さんに「2021年に向けてメッセージを」とお願いしたところ、返ってきたのは、いつでも心にとめておきたいお守りのような言葉でした。

「自分の肌を美しいと思えると、今までいろいろバツだと思っていたものがマルになる。大きいのにあこがれていた唇も、ちっちゃいのもかわいいって思えたら笑顔が増える。大きくてふたえなのが理想だと思っていた目も、つぶらなのもかわいいと思えたら、自分自身にも人に対しても新たな魅力を発見してあげられる。シワができるのを気にしていた笑顔も、笑うと素直に“かわいい”って思えるようになる。

今の自分を“悪くないな”って思えたら、“またひとつ歳をとっちゃった”っていう嫌な気持ちが薄らいでいく。一人ひとりがそんなふうに思えるようになれば、世の中全体も楽しい雰囲気になったりして」

メイクアップアーティスト・吉川康雄さん

1983年よりメイクアップアーティストとして本格的に活動を開始。東京をベースにファッション誌や広告のフィールドで活躍後、1995年に渡米。半年後には『VOGUE』のカバー担当に抜擢。2008年から2019年3月までは「CHICCA(キッカ)」のブランドクリエイターを務める。現在はニューヨークを拠点に活躍しながら、美容情報サイト「unmixlove」を立ち上げ、取材や執筆もこなす。『いくつになってもキレイ!になれる NY発ビューティー・メソッド ツヤ肌メイク12の方法』(世界文化社)他、著書多数。

unmixlove
吉川康雄 Twitter(@yasuo_yoshikawa)
吉川康雄 Instagram(@yasuoyoshikawa)

文/大森りえ

(アットコスメ編集部)

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