コンプレックス解消がメイクの原点。YouTuber・ふくれなさんが選ぶ2021年上半期のマイベストコスメ

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すっぴんから始まるメイク動画を中心に、恋愛の話もナイトルーティンも、ありのままの姿を発信。10〜20代の女性を中心にカリスマ的な人気を博す、美容系YouTuberのふくれなさん。

コンプレックスを克服すべく、追求を重ねたメイクは“詐欺レベル”と話題になるほど！ 昨年には自身のメイク経験を生かしたコスメブランド「CipiCipi」を立ち上げたふくれなさんに、2021年上半期のマイベストコスメを伺いました。

ふくれなさんが選んだ1つめのマイベストコスメは、ご自身がプロデュースを手掛ける「CipiCipi」の『グリッターイルミネーションライナー』。ラメの輝きだけでなく、目もとの乾燥にもフォーカスしたコスメです。

「私は極度の乾燥肌。目もとにグリッターやパールをのせるとカピカピに乾燥して、肌がつっぱってしまって。この悩みを解消するため、9種類の保湿成分を配合。しっとり目もとに密着します」

しっとり密着することから、崩れにくいのもポイントだそう。マスクのちょっとしたすき間から息が漏れ、どうしてもアイメイクが崩れがちな昨今ですが、乾燥と崩れを同時にカバーしながらイルミネーションのようにきらめき、うるんだような瞳を演出してくれます。

「アイホールにのせるのはもちろん、個人的にお気に入りなのが涙袋に使うこと。目もとがうるっと華やぐだけじゃなく、下まぶたに光が集まり、理想的なぷっくり感に。デカ目効果がほしいときには、目頭にのせるのもおすすめです」

マスクの装着が日常化し、アイメイクの重要性は増すばかり。ふくれなさんご自身も、このアイライナーを毎日のように愛用しているそうです。

マスクが日常化したいま、悩ましいのがベースメイクの崩れ。そこでふくれなさんが選んだ2つめのマイベストコスメが、「ローラ メルシエ」の『フローレス ルミエール ラディアンス パーフェクティング クッション』です。

「マスクをしていると、完璧に崩れを防ぐのは難しいですよね。特に私は乾燥肌なこともあり、崩れにくいマットなファンデーションは苦手。でも、このクッションファンデーションはツヤっと仕上がり、時間が経ってもきれいなんです。しっとり肌になじんでいく感じ。帰宅後にも自信を持って、鏡の前に立てるようになりました（笑）」

さらにはSPF50・PA++++の日焼け止め効果も、お気に入りのポイントだそう。日ごろの紫外線対策にはもちろん、マスク焼けが気になる季節の味方です。

3つめのマイベストコスメは、ひと塗りで旬顔になれる「RICAFROSH」の『ジューシーリブティント』。

「マスクをしていてもほとんど色移りしないくらい、唇に密着します。それでいて荒れにくく、やさしくピタッと寄り添ってくれる感じ。以前は唇がつっぱる感じが気になり、ティントに苦手意識がありましたが、これなら安心！ 気持ちよく使えます」

ふくれなさんが特に気に入っているのが、「06ルーブラウン」。ブラウン系のリップは秋冬の使用に限定されそうなイメージがありますが、ふくれなさんは春夏の季節にも、デイリーに使っているそう。

「季節を気にしない自由なメイクこそ、イマっぽいと思うんです。例えば、ブラウン系のリップに爽やかなイエローのアイメイクなんて、絶対におしゃれ。特にこのティントはレンガ風の赤みがあり、ブラウンでも重くなりません。この抜け感がお気に入りです」

気になる4つめは「CAROME.（カロミー）」の『リアルロングマスカラ』。モデル・タレントとして活動し、美意識の高さからも女性に支持される、ダレノガレ明美さんがプロデュースするコスメです。

「クチコミの良さから購入したところ、これが大正解！ 『泣いても落ちにくい』という噂どおり、本当に落ちません。長さもカールもしっかり出るのにダマにならず、きれいにセパレート。目のキワまで塗りやすいので、まつげ全体が均一な扇形に仕上がるんです」

泣いても落ちにくいキープ力を持ちながら、お湯でするっと簡単にオフ。アイメイク専用のリムーバーが必要ないところも、お気に入りのポイントだそう。メイク落としのプロセスが減ることはもちろん、肌への負担も軽減できます。

ふくれなさんが選んだベストコスメに共通しているのが、肌にやさしい使用感。乾燥肌に悩む人も、気持ちよくメイクを楽しめるコスメばかりです。

「私のメイクの原点は、悩みやコンプレックスを解消すること！ どんなコスメを選んで、どんなメイクをすればかわいくなれるのか。それを妄想している時間が楽しいし、動画制作のモチベーションにもなっています」

ふくれなさんのモチベーションを支えているのは「もっとかわいくなりたい」という気持ち。メイクの研究はもちろん、最近では地肌から自分を磨くための美顔器も欠かせないとか。

「ナイトルーティンに欠かせないのが「AMORE PACIFIC」の『メイクオンスキンライトセラピー』です。これを使い始めて以降、肌荒れが劇的に改善！ 荒れてしまっても、治りが早いんです。毛穴がきゅっと閉まり、肌全体のキメも細やかになった気がします」

また、ツヤがあるさらさらの髪が印象的なふくれなさん。「ELECTRON EVERYONE」の『デンキバリブラシ』を愛用するほか、ヘアケアには「oggi otto」のアウトバストリートメント『セラムCMCミルキィ』をデイリーユースしているそうです。

ふくれなさんのメイク術は、日々の積み重ねの結晶。ご自身がプロデュースする「CipiCipi」にも、ふくれなさんの経験やアイデアがぎゅっと詰まっていますが、コスメブランドのスタートをきっかけに、メイクに対する意識が変化したといいます。

「私が追求してきたのは、“詐欺レベル”に盛れるメイク。同世代の方以外には、共感されづらいと思っていました。それがコスメを発売してみると、幅広い年齢層の方が愛用してくださって。すごくうれしかったし、今よりもっと幅広い世代の方に参考にしてもらえるような、ナチュラルに盛れるメイクにも挑戦したいと思い始めたんです」

さらに最近では、動画の視聴者層にも変化が起きているとか。さまざまなシーンにおいてジェンダーフリーが話題になる昨今、ふくれなさんの動画にも、男性の視聴者が増えているそうです。

「男性視聴者の方から『肌荒れのカバーにファンデーションを使いたいけれど、男だから尻込みしてしまう』という声をいただくことがあるんです。でも、肌荒れを隠したいのは女子も男子も一緒！ メイクによってコンプレックスを解消したい、自分に自信を持ちたいという気持ちに、性別は関係ないですよね」

ふくれなさんの言うとおり、メイクによって自信を持てるのは、女性だけの特権ではありません。最近では、より男性の肌質にフィットしたコスメも増えています。

そして年齢も性別も関係なく、多くの人たちの参考になるふくれなさんのメイク動画をきっかけに、さらにコスメに興味を持つ層が多様化。多様化の波に乗り、コスメの機能もバラエティーも、より多様に進化していくのかもしれません。

10〜20代女子から圧倒的な支持を集める美容系YouTuber。大阪府出身。自身のコンプレックスを解消するために編み出した“詐欺盛りメイク”が話題となり、カリスマ的な人気に。2020年には自身のメイク遍歴やメイク術をまとめた『ドブ女の逆襲』（宝島社）を出版し、同年8月にはコスメブランド「CipiCipi」をローンチ。

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取材・文／大谷享子

（アットコスメ編集部）