アニメで人気芸能人やアイドルを起用する風潮について質問です。
例えば、最近だと新海誠監督の映画シリーズでプロの声優が殆ど起用されないことが多いですがこれはなぜでしょう？


新海監督はプロの声優よりも俳優や女優、子役を起用するのはどうしてだと思いますか？
宮崎駿監督もプロの声優を起用せずに女優や俳優、子役を起用する路線に途中からなりましたよね？
新海監督の作品は脚本も作画もとても丁寧に作られていて、令和時代のアニメ監督と言えば新海監督だと思います。
ただ、プロの声優が起用されていないので、どうしてもセリフが棒読みとか不自然な間合いとかが気になります。
脚本、ストーリー、作画は素晴らしいですが声の演技の面だけが残念な点だと思います。

新海監督は声優にプロを起用しないで俳優や女優、子役を起用するのはどうしてだと思いますか？
少年役で大御所の声優と言えばのび太くんで有名な小原乃梨子さんや、ルフィーで有名な田中真弓さん、ドラゴンボールで有名な野沢雅子さんなどがいます。
ヒロイン役でも、しずかで有名な野村道子さんや、タッチの日高のりこさんとかそういう大御所のベテラン声優が大勢います。

「君の名は。」でも、立花瀧役は神木隆之介さんではなく小原乃梨子さんを、宮水三葉役は上白石萌音さんではなく、野村道子さんをそれぞれキャスティングした方が演技力も完璧だったと思います。

立花瀧くん役を小原乃梨子さんが演じていたら間違いなくもっとキャラクターの感情表現も圧巻だったと思います。
小原さんはドラえもんののび太のイメージが強いですが、アルプスの少女ハイジでは、ペーター役を担当しているので、適任だと思います。
宮水三葉役については、ドラえもんでヒロイン・しずかちゃんを長年演じていた野村道子さんが最も適任だと思います。野村さんはサザエさんでワカメも担当していたので、ヒロイン役がとにかく得意な声優さんです。

小原さんと野村さんは、ドラえもんで長年のび太としずかを担当していたので、間の取り方とかそういう細かい部分も阿吽の呼吸で、瀧くんと三葉のセリフの掛け合いも完璧な演技をしてくれると思います。

「君の名は」が公開された2016年当時、小原乃梨子さんは81歳で野村道子さんは78歳と高齢であることは確かですが、ドラえもんのように毎週放送されているレギュラー番組というわけでもなく、長編映画のアフレコなので体力的な負担も問題ないと思います。
小原さんや野村さんは実力がとてもあるプロフェッショナルの声優なので、81歳・78歳と高齢でも10代の少年少女役は違和感なく完璧に演じてくれたと思います。

また、昨年秋に公開された「すずめの戸締まり」のヒロイン役のすずめ役も原菜乃華さんという若手女優の方が起用されたそうですが、セリフの棒読みに感じた部分がいくつもありました。
「すずめの戸締まり」のヒロイン役の岩戸鈴芽役も原菜乃華さんではなく、プロの声優でヒロイン役をいくつも経験してきた野村道子さん（当時84歳）を起用した方が良かったと思います。
野村さんが岩戸鈴芽役を演じていたら、もっとキャラクターや作品に感情移入ができたと思います。


ドラえもんなどの国民的なアニメでも、2代目・ドラミの声にタレントの千秋さん(51歳)が起用されていますし、ドラえもんは映画でもタレントさんや人気芸能人、アイドルなどをゲスト声優として起用することが声優交代後からかなり増えたと思います。

18年前の2005年まで26年間、ドラえもんの声を担当していた大山のぶ代さん(89歳)は、ドラえもんの声優をしていた頃に、ドラえもんの映画のアフレコの際に「あなたは台本をちゃんと読んできたの？」と厳しく問いただしたり「ドラえもんの世界観を理解して演技をしているんですか？」と、厳しい意見や注意をゲストで起用されたタレントやアイドルに対してしていたそうです。また、声優以外の芸能人を起用した番組の製作スタッフにも問いただしていたお話は有名です。

大山さん以外の旧レギュラー声優陣もそうした大山さんの意見に対して、「自分たちの総意を代弁してくれている。」と思っていたそうで、大山さんの注意や指導を止めることはせず、みなさん同じお気持ちだった、とのび太役を2005年まで26年担当した小原乃梨子さん（87歳）は明かしています。

なお、大山さんは演技指導や演出面（台本に書かれているセリフも1つ1つ辞書で正しい表現か確認するなど）では大変厳しい声優さんとしても有名でした。


アニメで人気芸能人やアイドルを起用する風潮をどう思いますか？


アニメで人気芸能人やアイドルを起用する風潮をどう思いますか？
最近のアニメは声優を起用するよりもアイドルや人気芸能人を起用したキャスティングが多いと思います。