オイルと毛穴
こんにちは。

オレイン酸と角質・毛穴との関係は、資生堂の研究データが有名ですね。
「ためしてガッテン」がそのデータを引用しているかどうかはわかりませんが、放映された内容は、ほぼ同じでした。
●毛穴の目立つ人は、相対的に皮脂量が多く、かつオレイン酸の比率が高いこと
●毛穴周囲では、未成熟な角質が多いこと
●オレイン酸を肌に塗布すると、角質不全を引き起こすこと
研究データでは、これらが発表されています。

ただし、油脂は脂肪酸そのものではなく、脂肪酸とグリセリンが結合したエステルなんですね。これを「グリセリド」と呼びます。
ですから、肌に油脂を塗布したとしても、すぐに角質不全・毛穴拡大を引き起こすとは断定できません。

ところが、「ためしてガッテン」で放映されていたように、油脂(オイル)を塗布した後、皮膚常在菌(アクネ菌)が、オイルを脂肪酸とグリセリンに分解してしまうことがわかっています。
ですから、オレイン酸含有量の多いオイル(オリーブ油など)を塗布すれば、生成されるオレイン酸の量も多くなると思われます。

ですが、アルガンオイルの場合は、オレイン酸濃度はそこまで高くありません(オリーブオイルの半分くらいでしょうか)ので、この点に関し、過剰に心配されなくても良いと思います。
ということは、逆に酸化されやすいという性質も併せ持っていると言えますが…。