ずっと続いている症状について
症状について拝見させていただきましたが、「酒さ（しゅさ）」という病気の特徴的・典型的な症状が出ています。ですから、ファンデーションが合う・合わないということではなく、アレルギーということでもなく、全く別の状態であるということです。恐らく、ディフェリンも期待したほどの効果は出ていないのではないかと推測します。
残念ながら、この病気を適切に診断できる医師は非常に少なく、仮に診断されたとしても日本の医療では適切な治療は行うことができません。世界的にも、画期的な治療方法は見つかっておらず、不適切に抗生物質などが処方され、次第に悪化するという経過をたどる方も多いです。さらに、ステロイドは「絶対に使ってはいけない悪化要因」です。ヒルドイドもFGFという肌の再生に関わるものを抑制してしまうなどの問題がいくつかあるため、悪化要因となります。

ここまで読んでガッカリしてしまったかもしれませんが、この病気をよく理解して適切な治療、ケアを継続すれば、肌をよい状態でコントロールすることができますので、安心してください。気になる赤み、ブツブツ、乾燥などの症状は、改善することができます。
本当はファンデーションは塗らず、洗顔料（石鹸を含む）で洗顔しないようにして肌に傷を作ったり肌を削ったりしないようにした上、肌の酸化ストレス（活性酸素）を減らし、肌細胞や角質層の正常化を行なっていくのが一番よい治療法なのですが、女の子にファンデーション禁止は難しいですよね？
そのため、実際には「落としやすいミネラルファンデーション」を使い、「泡タイプで、かつ、刺激が少ないもの」で泡だけが肌に触れている状態でやさしくクレンジングする、というのが現実解となります。毛穴などに多少残っても、それを無理に落とそうとはせず、肌を削らないことを優先するのが大事です。

この病気の具体的な治療方法については、私自身の経験、たくさんの方からの相談に対応してきた経験、などをもとに、
http://asmorg.blog32.fc2.com/blog-category-10.html
にまとめていますので、気が向いたらお読みになってみてください。少し量は多いですが、日本語の情報の中で、質は高い方だと自負していますし、医療関係者からのアクセスも多いです。
また、個別に治療法をアレンジするのが治療を成功させる鍵になっていることもわかっているため、私は医療関係者ではありませんが、できる範囲で個別の相談にも応じていますので、お気軽にどうぞ。