40代・50代からのポイントメイクのコツをメイク講師が解説

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40代・50代からのポイントメイクのコツをメイク講師が解説
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40代・50代以上に多いポイントメイクの悩みや、引き締まった印象に見せるコツを、メイクレッスン専門店「MAMEW(マミュ)」のメイク講師に教えていただきました。眉メイクやアイメイク、ハイライトなどのポイントを解説します。

メイクBefore/After

教えてくれたのは

経験豊富な講師を独り占めしてメイクスキルを学べる、老舗のメイクレッスン専門店。お顔の分析手法の一つとして、2007年より独自開発の「骨筋診断」とともにパーソナルカラー診断を取り入れている。メイクのプロが診断するので、似合う色やアイテムがわかるだけでなく、実際のメイクで実感できる垢抜け体験が魅力。東京・原宿にある@cosmeの旗艦店「@cosme TOKYO」1階のほか、新宿と銀座に店舗を展開。

大人の目元にあらわれる変化

年齢を重ねると、目元の印象も少しずつ変わっていきます。

まぶたの形や位置

目元の筋肉や皮膚のハリが減ってまぶたが下がったり、くぼみが出ることがあります。

細かいシワ

目尻や下まぶたに細かなラインが刻まれやすくなります。

くすみや影

血行不良や肌の薄さによって、目の下に影やくすみが生まれやすくなります。

まつげの変化

加齢とともに、まつげが細く・少なくなりやすくなります。

こうした変化は、メイクのテクニックやアイテム選びでやわらげて見せることができます。

アイブロウ(眉メイク)のポイント

年齢を重ねると、眉にも変化が現れます。表情筋のコリや皮膚のたるみにより、眉尻の位置が少し下がったり、左右のバランスが崩れやすくなります。また、カクっとした角度がつきやすくなる傾向があります。

眉は印象を大きく左右するパーツなので、眉を整えるだけで顔全体があか抜けた印象に変わります。

実際にメイクしてもらいました

細眉がトレンドだった時代に抜きすぎて眉が生えてこなくなったタイプ。

リフトアップして見せるには、眉尻を下げすぎない

年齢とともに目尻が下がり、眉尻も下がりやすくなります。眉頭の下のラインより眉尻の位置をやや高くすると、自然に引き上がった印象に見えます。

眉頭の下のラインより高い位置に眉尻が来るようにします。

眉尻の位置は、顔立ちのバランスによって
「小鼻と目尻の延長線上」
または
「口角と目尻の延長線上」
のどちらかが基本です。

今回は口角の延長線上に眉尻を設定しました。

角度をつけすぎず、なだらかに

年齢とともに顔の縦の印象が強くなりやすいですが、眉に角度をつけすぎると顔がさらに長く見えてしまいます。なだらかでやや短めの形にすると、フレッシュで若々しい印象に。

太さと長さのバランスで印象が変わる

眉が細すぎると昔っぽく見えたりさびしく見えたりするため、基本は太めがおすすめです。ただし、顔立ちやなりたい印象によっても変わります。

眉尻が長いとエレガントで華やかな印象、短いとフレッシュでいきいきとした印象に。雰囲気を変えたい場合は、眉尻の長さを調節してみましょう。

眉尻のラインで引き締まった印象に

パウダーとブラシでふわっとやわらかく全体を描き、ペンシルを細かく動かしながら軽いタッチで1本1本描きます。

とくに眉山から眉尻のラインはペンシルで描くと、清潔感と引き締まり感が出ます。顔のゆるみ感が気になる場合は、眉尻にシャープなラインを取り入れることで、顔全体の印象がすっきりと引き締まって見える効果があります。

よりすっきりと見せたい場合は、ペンシルを使って眉尻の輪郭を整えたうえで、コンシーラーを平たいブラシに取って外側の輪郭を整えると、さらにエレガントで上品な印象が生まれます。

眉マスカラで地毛となじませる

眉マスカラは逆立てながらつけることで、毛全体になじませます。

眉マスカラのBefore/After

とくに自眉が薄く描き足しが多い場合は、眉マスカラを使うことで眉全体がなじんで自然に見えます。

右側の眉尻の輪郭をよりシャープに描いたところ

アイシャドウのポイント

アイシャドウ前のひと手間:コントロールカラーでまぶたの色補正

まぶたのくすみや色素沈着を軽く整えてからアイシャドウをのせると、きれいに発色します。

このときにファンデーションコンシーラーをまぶたに塗ると、シワに入りやすく、厚ぼったく見えてしまいます。また、カバー力が高いものを目の下ギリギリまで塗り込むと、カバーされすぎて目が小さく見えることも。

ファンデーションコンシーラーでカバーするよりも、コントロールカラーで色補正するほうが、透明感と血色感が残り健康的な印象に仕上がります。

「MAMEW(マミュ)」で使用するコントロールカラーの色味。左から、レモンイエロー・ピンク・オレンジ

コントロールカラーの色は、悩みや肌トーンに合わせて選びましょう。

上まぶたのくすみにはイエロー・パープル・ピンクを、目の下のクマにはオレンジを使うことが多いですが、効果的な色は人によって異なるので、プロに見てもらうのもおすすめです。

また、マットタイプのイエローやパープルのハイライトも、くすみを飛ばして自然な明るさをプラスするのに有効です。とくに「アイシャドウの発色が悪い」と感じる場合は、アイシャドウの前に仕込むことで色がきれいにのりやすくなります。

コントロールリキッド

MAMEW(マミュ)

容量・税込価格 25ml・3,300円

アイシャドウは明るめ&肌なじみのよい色を

年齢とともにまぶたのくぼみや影が増えてくるため、ベースカラーは明るめで肌になじみやすい色がおすすめ。

40代スタッフ曰く「同世代は“元コギャル”世代で、つい昔のクセで暗い色を選びがち」とのこと。雰囲気を変えてみたいなら、肌になじむ明るめの色を使ってみるのもひとつです。

上品なパールやツヤをプラス

全てマットで仕上げると、まぶたが萎んで見えたり小じわが強調されることも。しっとり質感のパールツヤをプラスすると、なめらかな印象に。

大粒ラメを使いたいときは、まぶた全体に入れるとシワが目立ちやすいので、狭い範囲に点置きで使うと安心。まぶたの中央や目頭にポイント使いがおすすめです。リキッドやクリームなど、しっとりとした質感のラメが使いやすいです。

目尻にポイントを置いてリフトアップ

目尻が下がって見えやすい場合は、目尻のアイシャドウをやや上向きに入れるのがおすすめ。目尻側を濃いめにグラデーションすることで、自然に引き上がって見えます。

アイライン&マスカラのポイント

50代スタッフ曰く「この年代になると、アイシャドウよりもアイラインとマスカラのほうが重要!」とのこと。アイラインで目元を際立たせ、まつげをしっかり上げて印象を引き締めることで、いきいきとした表情に仕上がります。

まつげの隙間を埋めて目力アップ

年齢とともにまつげが細く少なくなり、目の印象が薄くなりがちです。まつげの隙間をアイライナーで埋めることで、自然に目力が戻ります。リキッドタイプよりもペンシルタイプのほうが扱いやすく、自然な仕上がりになるのでおすすめです。

アイライナーは線を引くというよりも、まぶたを持ち上げてまつげの下側から色を少しずつ置いてくイメージです。

目頭側の際までしっかり入れることで、目もとの印象が引き締まります。目尻はアイシャドウと同様、下げすぎないようにすることで、リフトアップして見せることができます。

まつげはしっかり上げる

まつげは根元からしっかりカールさせることで、まぶたのたるみが緩和され、瞳に光が入りやすくなります。

マスカラはセパレートさせる

ダマにならないようにセパレートさせることで、上品で洗練された印象に仕上がります。

右側After

チークのポイント

頬のトップの位置は年齢とともに下がりやすくなるため、「笑ったときに高くなる位置から入れる」方法だと下重心に見えることがあります。

チークを入れる位置

黒目の下と小鼻の横が交差するあたりから始めて、小鼻と耳をつなぐ線より上に入れると、顔が引き締まって見えます。

顔の縦の長さが気になる場合は横長に入れつつ、側面はやや上昇させるとリフトアップ効果を得られます。角度をつけすぎると顔の縦の長さがより強調されるので、やや斜めくらいの角度で入れます。

チークの上下を挟むように、ツヤのあるハイライトでふわっとぼかすとふっくら感が出ます。ハイライトブラシなど小さめのブラシで、肌とチークの境目をなじませます。

チークの色選び

パーソナルカラーにあわせて、サーモンピンクやピンクベージュなど、肌なじみのよい色を選ぶと自然な血色感が出て顔色がよく見えます。

頬にシミが多い場合は、暗め・濃い色のチークはシミを目立たせやすいので注意しましょう。

チークの質感選び

自然なツヤ感が出るものがおすすめです。マットすぎるものは乾燥して見えたり、パールラメが強すぎるものは毛穴・シワが目立って浮いて見えることがあります。

乾燥しやすい肌やナチュラルに仕上げたい場合は、クリームやリキッドチークも◎。

ハイライト&シェーディングのポイント

年齢とともに影やくぼみが増えるため、シェーディングを入れると疲れて見えたり、暗く見えたりすることも。シェーディングは必ずしも必要ではありません。

すっきり見せたいときは、ベースメイクの時点で厚みを調整したり、ハイライトを使うことで立体感を演出。ハイライトで影を飛ばすことで、明るく健康的な印象を作れます。

ハイライトの質感選び

影やくぼみを飛ばすには、マットタイプのハイライトがおすすめです。高く見せたい場所には粒子の細かい上品なパールが◎。ギラギラとしたパールなど、粒子が粗いものはシワを目立たせてしまいます。

ハイライトを入れる場所

年齢ともに影ができやすい箇所、ふっくら感がほしい箇所には、マットタイプのハイライトがおすすめです。明るさが出るとともに、前に出て見えることで、顔全体がふっくらして見えます。

・額
・眉丘筋の上のくぼみ
・こめかみ
・目の下の三角ゾーン
・こけて見える箇所

年齢に関係なく、立体感を強調したい鼻筋やCゾーン、唇の上などにはツヤタイプのハイライトを使います。

影やくぼみが気になる箇所

眉下や目尻の下のくぼみが気になる箇所にハイライトを入れることで、ふっくらと見せます。

眉下は広範囲に入れすぎると目が腫れぼったく見えるので、目頭側に入れます。

目頭と鼻の間にもハイライトを入れることで、明るい印象に。

たるみによるクマが気になる箇所

たるみによるクマが気になる場合は、たるみの下の影になっている箇所にハイライトを入れます。

シェーディングを入れる場所

顔の側面にシェーディングを入れると、こけて見えやすくなり、顔の縦の長さが強調されてしまいます。

気になる場合は、必要に応じて
・フェイスラインのたるみ部分
・額と生え際の境
に入れます。

リップメイクのポイント

年齢を重ねると上唇が薄くなったり、輪郭がぼやけやすくなります。口角の下がりや影も出やすくなります。

口角の影を明るく補正

口角の下がりや影が気になる場合は、コンシーラーマットハイライトで整えると明るく引き上がった印象に。

輪郭補正とふっくら感

上唇はリップライナーでややオーバー気味に輪郭を描くと、自然なふっくら感が出ます。

年齢とともに鼻と上唇の距離(人中)が離れて見えやすくなります。リップライナーで上唇を描き足すことで、近づけて見せる効果も。このとき、バランスが悪くならないように下唇の輪郭もリップライナーで整えると◎。

横幅を意識すると、顔の縦の印象がやわらぐ

顔の縦の長さが気になる場合は、リップライナーで横のラインを足したり、唇の端までリップを塗るなど、横幅を意識することで縦の印象がやわらぎます。唇の横幅が黒目の内側の下あたりに来るとバランスがよく見えます。

色選び

パーソナルカラーにあわせた、肌なじみがよく血色感のある色(ローズ、ベージュ、コーラルなど)を使うと、顔色がよくいきいきとした印象になります。

質感

マットなものは唇が萎んで見えることも。唇用美容液などでしっかり保湿してから使うか、うるおいツヤ感のあるタイプのほうが唇がふっくらとして見えます。

完成!

取材協力:パーソナルメイクアップサロン MAMEW(マミュ)

(アットコスメ編集部)

スキンケア&ベースメイク編はこちら

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