
2018年末、大反響を巻き起こした「#コスメ自由律俳句」企画が、夏バージョンとして復活。しかもテーマは「夏の恋」。そこで今回は、Twitterに寄せられた、ハッピーあり、切なさありの作品をご紹介します。
きっと誰しも、夏の恋にまつわるステキな想い出や、憧れのシチュエーションを抱えているのでは? もちろん、現在進行形のキモチも。そして恋心のそばには、恋する私をきれいにしたり、強くたくましくしたりする、お気に入りのコスメの存在があるはず。
そんな胸の内を、「#コスメ自由律俳句」に乗せて表現してもらいました。「季語」や「5・7・5のリズム」といった俳句のルールに縛られない「自由律俳句」が奏でる、夏の恋とコスメの物語を、どうぞ堪能してください。
① 素直になれない気持ちがつまったキュートな一句
ペディキュアって、なんだかとってもセクシーな気がする。指先に施すネイルと違って、ちょっと派手なカラーを選びがちなところとか、小さくて、すこしいびつな形をしているところとか、すべてがとっても色っぽい。
だからこそ、クールで爽やかでスカッとした「夏の青」を塗ることで、その色っぽさを中和させたかったのかな、なんて勘ぐってしまいました。「君が為!」と言い切らず、あえて含みを持たせているところも、照れ隠しのようで猛烈にかわいいです。
② 切ないけれど悲しくはない、そんな風に思わせてくれる一句
この俳句を詠んだ瞬間から、シーンのなかに引き込まれました。切なさのなかに甘酸っぱさもある、彼目線で詠まれたであろう一句。
身動きするたびにサラサラと揺れる彼女の髪にどきっ。手を伸ばせば届く距離にいるのだけど、伸ばさない、じゃなくて、伸ばせない。なんの進展もない状況に、しびれを切らして車からおりた彼女。「ちょっと待って!」なんて、言えるわけもない。いじわるな夏の風が、ふたりの間を抜ける。彼女の後ろ姿は、「私の心をつかめるものならつかんでみなさい」と挑発しているようにも見える。
「勇気をだして!」とエールを送りたくなる、そんな自由律俳句です。
③ 恋って最高! テンションアップさせてくれる一句
④ 成功率100%の告白法がわかる一句

みなさんの作品を見て、「なんか私も一句詠みたくなってきた!」と感じた人も多いのでは? その気持ち、ぜひ「#コスメ自由律俳句」に乗せてみてください。
大好きなコスメやメイクを「自由律俳句」という手法で表現したら、きっと新たな発見があるはずです。
文/イトウウミ
