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メイクアップアーティストの吉川康雄さんがブランドクリエイターを務める新メイクアップブランド「UNMIX(アンミックス)」が2021年4月1日(木)にデビュー!「CHICCA」の終了後、吉川さんの次なる活動を待ちわびたファンにとってはこの上ない朗報です。ブランドに込めた想いと、気になる新製品のラインナップについて吉川さんに伺いました。
混じり気のない愛情を、自分自身に注いでほしい
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吉川康雄さんが「CHICCA」のブランドクリエイターを退任することが発表されてから約2年。満を持してデビューを迎える「UNMIX」というブランド名には、吉川さんが提案し続けてきた変わらない想いが込められています。
「UNMIXは“混じり気のない”という意味。僕がいつも言っているのは、すべての人が、自分の生まれもったものや年齢を重ねて得たものに対して、きちんと“YES”と言ってあげてほしいということ。自分に100%の愛情を注ぎ、何があっても支える。それは親でも恋人でもなく、唯一自分にしかできないんです。そんな混じり気のない自分への愛情を注いでほしいという想いを込めて、『UNMIX』という名前をつけました」
欠点や年齢とともに増える肌悩みを含めて、自分をよしとしてあげる。これは吉川さんがずっと発信し続けてきたことです。そんなブレない吉川さん自身の想いや、つくり手としての姿勢も「UNMIXでありたい」と吉川さん。
「UNMIX」とは、すべての人へ、そして自分自身やプロダクトに向けたメッセージでもあるのです。
顔で唯一、赤い色素を持つ唇の魅力
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今回のデビューに際し、吉川さんが生み出したのはリップスティックのみ。コロナ禍、マスクで隠れてしまうリップは少し疎遠になってしまっていたアイテムです。
「いま、街を歩く人は100%マスクをしていますよね。みんな暗い顔をしているけれど、それはコロナ禍で気持ちが落ち込んでいるからという理由だけではないはず。顔に赤い色素があるのは唇だけなのに、その唇を隠しているから表情が沈んでしまっているんです」
かといって、アイシャドウに色をのせればのせるほど、印象はきつく見えてしまいます。「唇でしか表現できない華やかさ、人間が持っている赤い唇のいきいきとした美しさを、メイクを通じて感じてほしい」と吉川さん。
「コロナが終息し、マスクを外せる日が必ずやってきます。でも日頃からリップを塗っていないと何を選んでいいか迷ってしまうはず。そのときに慌てなくていいように、今こそリップスティックを提案すべきだと考えました」
実用的でありながら、夢があるプロダクトであること
「赤いリップというと、クラシックなイメージがありますよね。赤は苦手という人もいるでしょう。でも、血色の華やかさを顔で表現できるのは唇だけ。血の色であり、自分の身体が持っている色。メイクの象徴でもある赤で自分の魅力を知ってほしいと思い、多くの方の肌に似合うような透明感にこだわってつくりました。固定観念をなくして、“自分らしい顔”を何パターンも見つけてほしい」
それと同時に知ってほしいのが、くすみ=悪ではないということ。「彩度が低いことはネガティブなことではない。くすみを生かすことで、色を肌になじませることができる」と吉川さん。
4月1日(木)には質感の異なる2種類の「01 レッドローズ」に加え、リップスティックの発色と持ちのよさを高める『モイスチャーリップベース』を発売。そして5月1日(土)には「02 ピンクサファイア」、6月1日(火)には「03 サンセットオレンジ」、7月1日(木)には「04 フィグ」を発売予定。一度にローンチしないことにも、吉川さんのこだわりがあります。
「メイク業界にも春夏/秋冬とコレクションがあって、そのたびにトレンドや世界観にあったアイテムを発表するわけだけど、もうシーズンごとの世界観をなくしちゃおうと思って(笑)。口紅が何十色も出たり、ブランドが押し出すイメージが強すぎたりすると、使う人は迷ってしまう。だからまずは月に1本、トレンドではなくそのときの気分を表現していきたいなと思っています」
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「UNMIX」のリップスティックが目指すのは「実用的でありながら、夢があるプロダクトであること」。
「誰がつけても似合うけど、みんなが同じにはならない。それぞれの魅力を引き出す処方をしています。『この色は私には似合わない』という先入観を捨てて、まずつけてみてほしいですね」
そのためにこだわったのが、化粧膜の薄さ。必要以上に厚みがつかないから、透け感がある。だから、誰にでも似合ってしまうのだそう。
また、リップの先端の独特の丸みもこだわりポイント。吉川さんが普段モデルにリップメイクをするとき、リップブラシの代わりにアイシャドウブラシを使うのだそう。そうすることで、唇の真ん中には色がのりつつふわっとした輪郭を描くことができ、やわらかく自然な仕上がりになるとのこと。「UNMIX」のリップスティックは直接塗るだけで、誰でも簡単にこの美しい仕上がりが叶うように設計されています。
「UNMIX」を生み出す原動力となった、自身の想いとファンの声
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新しいブランドの準備を進めた2年間。コロナ禍でローンチが半年延期となり、「ひとりでつくり続けることは大変で、やめたいと思うこともあった」という吉川さん。原動力となったのは、使う人たちへの想い、そしてファンからの声だったといいます。
「僕が住んでいるアメリカでも、家でテレビを観る機会が増えたでしょ。そうするとね、フルメイクのニュースキャスターより、リモートで参加するコメンテーターの自前のメイクのほうが自然できれいだなって気づくわけ。濃いメイクはその人を美しくしていない。逆にメイクがコンプレックスを目立たせてしまっている。もったいないですよね」
コンプレックスを隠すことばかりを重視したメイクではなく、自分の美しさを引き出すメイクを伝えたい。そう思うなかで「このアイテムがいいよ」とすすめられる自分のプロダクトがないのがもどかしかったと吉川さん。
そしてもうひとつ、「UNMIX」の誕生になくてはならなかったのが、吉川さんのプロダクトを待ち望むファンの声。
「以前からSNSでユーザーの方とやり取りをしていましたが、CHICCAの終了を発表後、手紙のような長いメッセージをもらったり、熱い想いがつづられた投稿を読んだりして、僕の想いを感じ取ってくれる人がいかに多かったかを知りました。僕にできるのは、妥協しないものをつくること。みなさんの声が大きな力を与えてくれました」
そんな想いのつまった「UNMIX」のデビューまであと少し。4月1日(木)の発売日を楽しみに、自分へもっと愛情を注いであげたくなりました。
UNMIX 公式サイト
UNMIX Twitter
UNMIX Instagram
「UNMIX」のアイテムは4月1日(木)より、@cosme SHOPPINGと@cosme TOKYOでも購入いただけます。
▼編集部がさっそくお試ししてレポート!
メイクアップアーティスト・吉川康雄さん
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1983年よりメイクアップアーティストとして本格的に活動を開始。東京をベースにファッション誌や広告のフィールドで活躍後、1995年に渡米。半年後には『VOGUE』のカバー担当に抜擢。2008年から2019年3月までは「CHICCA(キッカ)」のブランドクリエイターを務める。現在はニューヨークを拠点に活躍しながら、美容情報サイト「unmixlove」を立ち上げ、取材や執筆もこなす。『いくつになってもキレイ!になれる NY発ビューティー・メソッド ツヤ肌メイク12の方法』(世界文化社)他、著書多数。
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取材・文/大森りえ
(アットコスメ編集部)
撮影/大槻誠一