NARS / アーティスティックパレット EXCLUSIVE 9941 口コミ

どーしても欲しくて、伊勢丹ネットで買っちゃいました。
なんで、ＭＡさんにテクは教えてもらってないです。
でも充分使いこなせる、見た目よりも汎用性の高いパレットです。

基本的にダークトーン、ブラウン系のオトナパレット。
カラバリが広いので、ヌーディから、スモーキーまで作れます。
が、第一印象は良くも悪くも、８０年代くらいの、ワイルドモード。
コンサバよりはカジュアル服なんだけど、モード入ってるという。
現在の流行完無視なレトロ感を感じてしまうのは、
セフォラのために作られたパレットだからでしょうね。
ジャパニーズセンスや、’０８センスは介在していません。
とはいえ、古臭いってわけじゃないのがＮＡＲＳのいいところ。
流行に踊らされないぶん、テクとアイディアで、これからも絶対に使えるちょいモード入ったメイクが楽しめます。

一番のお気に入りはマルティプル。
絶大な人気を誇る1501と、日本では廃盤になった1502が、オトナな立体感を作ってくれます。
1501の使いやすさは当たり前として、1502が思いのほか使えます。
赤みのあるブラウンで、柔らかめなテクスチュア。
親指を2mmくらい滑らせた程度の量をそのまま影位置に乗せると、
自分でも元の肌と分からないくらい自然なのに、しっかりと影が出来て、これだけでオトナ顔。
目元や口元をどれだけ愛らしくしようと、オトナ年齢女子にぴったりなフェイスになるんで重宝。
このマルティプルふたつで陰影だけつけても、上から普通チーク入れて立体感を密かに演出しても自由自在。
光と影をつけるための、ベースメイクの一環としてのチークって感じです。

次にアイシャドウ4色。
3053　2037　2029　2043　
フルに使って普通に横グラデ出来ますが、それ以外の組み合わせでもかなり印象が変わって面白いです。
例えば、マットクリームホワイトな3053を下地代わりにすれば、
色が乗った感じはしないのに、トーンの整ったノーブル感が出ます。
この上から他の色を重ねると、発色がより綺麗。
これを目元全体、2037をアイホールあとはマスカラで、めっちゃヌーディでこの春らしい感じに。
2037は少しトーンの低い肌色にぎっしりゴールドラメですから、ヌーディでもスパイスは効いています。
陰影をちゃんと付けたい場合は、
見た目は紫、肌に乗せると絶妙なブラウンに発色する不思議色2043を二重幅に。
筆で乗せているときは薄く感じられても、思いのほか陰影効果が強いです。
スモーキーアイには黒×ゴールドラメ2029をアイラインにしますが、そのままだと発色薄く、本当にスモーキー。
水溶きにしたほうが、’00年代日本女子の好むクッキリラインになります。

リップは一番使いにくいですね。
1001以外はみんな濃い。しかも赤〜ブラウン系。
これがレトロ感の最大の理由なんですけど。
特に1007はびっくり赤。血のような赤。
1026も結構赤く、1028はまあ使えるレベルのブラウンレッド。
とはいえ、最近の流行からすれば色が濃いです。
でも、重ねて、重ねてこそがＮＡＲＳですよね？
ヌーディな1001を全体に塗り、普通ブラウンな1028を中央部に広めに乗せ、唇が合わさるほんの中央にのみ1007を乗せると、
びっくりするくらいキュートなグラデリップに。
見て分かるレベルのラメ・パール類は入っておらず、非常にシンプルなリップなんですが、やたらに立体感、艶が出る３Ｄリップなので、激しく可愛いです。
ちょこっと赤リップな少女系グラデなんですが、全然オトナ。
質感や色だしが独特だからでしょうか。
ただ、時間がたつと、乾燥気味、塗ったときには消えていた縦シワも目立ちます。

確実に２５overのが似合いそうなパレットです。
雑誌で言うとinRed的な、カジュアル、ヌーディだけどスパイス効いたオトナメイク。
持ちはいいですが、素肌っぽい肌に似合いそうな感じで、シャドウやリップは肌荒れが酷いと映えません。
少々乾燥するほうなので。
でも、これいっこでかなり色んなメイクが出来ますし、
手持ちの他ブランド（ハイ＆ロー)にもスパイス効かせられるので超便利。
でっかいし重いですが、見た目のスタイリッシュさで許せちゃいます。
シングルシャドーからこれまでＮＡＲＳ家族を並べると、コレクト魂が充足の溜息を洩らします(笑)

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