
Le Jardun Retrouve レビュー
ローズ・フローラル編
「Rose opera」
【ローズアブソリュート・ジャスミンアブソリュート・イランイラン・ネロリ】
瓶に直接鼻を近づけると、まるでバラのお化粧水のような香りでした。
ムエットでは暫らくお化粧水そのままの静けさでありましたが
肌に乗せると見事に咲き乱れます。
ローズアブソリュートを前面に感じられますがニッキと合わさった香りが暫らく続きます。次第にたおやかで優しく真っ直ぐに香り、白い綿菓子の甘い香りで終わりを告げます。ローズアブソリュートのピュアさがシンプルなのに幼さのない大人のローズの表現が、ジャスミンアブソリュートの利かせ技がキラキラしています。
ボトルの容姿はこのシリーズの中では丸くて女性らしく好みです。
液体の色とボトルのキャップがクラシカルさをアピールしているかのよう。
*想像したイメージ*
ベルサイユのバラ・真紅のビロード・オペラグラスを持った貴婦人
「Rose The」
【グリーンノート・ローズ・ムスク・ウッディ】
トップシャープな辛口鼻が冷たく感じる。
ゼラニュームに囲われたローズ
静けさ、落ち着きはウッディの成せる包容力
ユニセックス、高級ローズソープに含まれる似た香り。
*連想したイメージ*
白いリネンシャツ・シンプル・天井の高い白い部屋大きな窓から見えるグリーンガーデンと青いホースに散水スプリンクラー
「LYS」
【ベルガモット・セントジョーンズワート・リリー・スパイス・バニラ・オークモス】
しなやかで大人しい薄桃色の百合、ユリ香水独特のクローブのガツンとした部分が全くなくて、肌にグングン飲まれていくようだ。
付けてすぐの香りは香水独特の尖った香りがなく使いやすい。
肌に馴染むと乳液のしっとり濡れた感触を思わせるイメージはオークモス
途中に資生堂ドルックス乳液の香りにそっくりになるが、やがてサラサラのお粉パウダリーなムスクを感じた。最後はほのかなバニラとピーチ(熟す2日前の薄っすらした桃)でフェイドアウトしていく。
この香りを作った人はきっと優しい人なんだろうな~。
*連想したイメージ*
桃色のアンゴラマフラー・セミロングストレート栗色髪の若い女性
・フレアースカート・顔を伏せ気味静かに恥ずかしそうな笑み
こういう女性になりたかったりするが、
叩いて伸ばしてすすいでもなれないわ。
「Tubereuse」
【チュベローズアブソリュート】
トップから甘くとても素敵な印象である。
美しい香りにテンションが上がる。
ムエットでは一定のトーンで変化はあまり感じられない。肌に乗ると、少し油っぽいくどさが出てきた。
その後ブーンと鼻の粘膜に張り付くようなしつこさを感じる。ミドル以降クリーミーさに移行する。クリーミーさの中にスッキリ立ち上がってくるジャスミンの存在。それらが中和され軽く変化する。
香りの持続力はこの中では一番長いであろう。
ムエットではマニュアル車でセコンドギアのエンジン音がグウゥーーーンと鳴っているようだ。とても甘く南国のフルーティさも感じつつインドの雑貨屋さんに入ったときの香りがした。この甘さがデイリーユースには少し重く感じるがムエットでは一番キレイに香るのが悔しい。
ずっと香りを確かめていると飽きてきた。ボトルは赤いリボンがあしらわれていて可愛らしい。
*想像するイメージ*
南国・チュベローズ畑・もわっとした暖かい空気・籐のチェア・
「Rose de Mai」
【ローズアブソリュート】
さらりと軽やかである。
ベタッとした部分が全くない。
この3種の中のローズでは一番癖がない。
癖がない分感想も薄くなってしまうに困る。
ヘビーに持ち上がってくる感じはない、
ただ、なんでそんなに早く居なくなってしまうのか・・・これは肌との相性でしょうか・・・このローズが一番好きですね。儚いローズのまま終わるのかと思いきや酸味のないカシスの甘さがほんのりだけど香って終わります。
レイヤー使いに重宝しそうです。
トルもOpera同様素敵です。
*連想するイメージ*
ローズウォーター・春一番・リネンウォーター・
水に浮かべたバラ・結局は水とバラ、
ふと追いかけたくなる香り
次回はすっきりシトラスとフローラルのレビューに続きます。
参考URL
今回ご紹介している香水達は Le Jardin Retrouve' ル ジャルダン ホトルヴェ
の香りです。http://www.shopjr.com/eauxjap.html
メイクさん
きらきら☆彡るーじゅさん