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異世界でアレコレする

異世界でアレコレする

いわゆるネット発の異世界冒険ものという小説を3本続けて読んでみた。
いずれも「小説家になろう」というサイトで更新され、書籍になったものだ。
別にWEBで読めばいいじゃんと思うが、WEBだと頭に入らないし、ネットがつながらない場所だと読めないので、やはり紙の本がいいのだ。

結論から言えば、1冊はだめだった。落書きみたいな小説で、しかし3巻まででているのだ、おそろしい。

2冊はおもしろかった。

「異世界食堂」
基本、異世界の人がこちらの食堂に来て食べて帰るだけの話。
ほんとに食べに来て帰るだけの話。
なぜかおもしろい。
異世界の人の背景も食事にまつわる思いでもエピソードもないのだが。
人情のない「深夜食堂」とでもいうか。
でもおもしろい。
食堂で出される食べ物がなじみのあるメンチとかエビフライとかカレーとかビーフシチューとか、味がわかりやすいもののせいかもしれない。
文章もちゃんとしていて読みやすい。

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もう1冊が「異自然世界の非常食」。
家ごと異世界にとばされたが、なぜかネットはつながるというご都合主義便利な設定で、異世界の動植物(妖精含む)を料理してサバイバルする話。
作者は実際車中生活をして文明の利器に頼らずサバイバルしている人らしく、設定こそとんでもないが料理や自然相手の描写がリアルだ。

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だめだった1冊目はまったく地に足がついておらず、しかし、設定はおもしろいのでなんだか悔しい。

改めて周りを見渡してみると、ほんとに異世界ものが多い。
というか、アルファポリスをはじめとしてソフトカバー本のほとんどが異世界ものだ。
だいたいが「小説家になろう」からでているというのがすごい。
ふつうの人が異世界にいって活躍する、という設定はどうしてこんなに人をひきつけるのだろう?
現実世界では力もなくつまらない「私」が異世界ではヒーロー、ヒロインになれるというのがいいのだろうとは思うが、それにしても数が多すぎる。

そうは思いながらも私もひとつ異世界ものを描いてみたいと妄想だけはしてみるのだ。

そういや異世界グルメものが多いのも最近のはやりらしい。
うちの「小町蕎麦」も異世界にトリップさせようかな……。

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そういや「ログ・ロライズン」も食べ物で世界を救う話しだったよな(←ちがいます)。

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