
今年の東京の梅雨は湿気が少なく、雨脚も優しくてなかなか良い気分に浸れます。
2013年5月末に公開されたアニメーション映画『言の葉の庭』をhuluで見てみました。場面の8割が雨のシーンで、なんと46分間という短い映画。公開当初から、なんとなく気になっていました。
では。
公開後、既に2年も経つ映画ですが、以下、ネタバレご注意です!
まず言えるのは、ジブリアニメに続き、景色が美しくて感動します。
それ以外は、ハッキリ言ってコメントが難しいです。
書いちゃうけど!!
主人公は、靴職人を目指す男子高校生15歳と、ハートを病んでしまい、お仕事に行けなくなった女性27歳(←これはかカワイソウ)。しかもこの女性、実は男子高校生が通う学校の教員でした。
雨の日の午前中、主人公2人は新宿御苑のベンチで過ごします。
男子高校生は授業をサボり、新宿御苑のベンチで靴のデザイン案を考える。かたや女性27歳は同じベンチに座り、朝からビールとチョコレートをつまみつつ、雨を見ながらボーっとする。
そんなこんなで新宿御苑のベンチで顔見知りになった2人は、最終的にきちんと恋に落ちたのか何なのかビミョー。
年上男性大好き人間の私には、ひとまわりも年下男子との恋愛が、全く想像つきません。
「うーん。。。」
「え~???」
「むぅ。。。」
と思っていたら、あっという間に46分間の映画が終了。
もうね、私がオトナになりすぎてしまったのでしょうね。ぜんぜんストーリーが入ってこないんですよね。共感もなにもあったもんじゃない。
ストーリーは、そんなかんじでしたが、背景がとにかく美しい!
雨のシーンなんて、本当に素敵です。
私も、雨の日は近所の公園のベンチに行って、読書しようかな? ってうっかり思ってしまいます。
もちろん蚊取り線香持参ですけどね。
この映画のキャッチコピーは、
“愛”よりも昔、“孤悲(こい)”のものがたり。
なんのこっちゃです。劇中、きちんと恋をしていた人、いらっしゃいましたっけ? と聞きたくなります。
不思議なのは、この映画のレビューが、ものすごく良いこと。「なんでこんなに点数高いの~?」と、レビューを確認してみると、みなさん私と同意見だったようで安心。
ストーリーはともかく、背景が素晴らしい。
が多数派でした。
どうやら、背景が良ければレビューの評価も吊り上がるらしい。。。
もう一度申し上げます。
背景、本当に素敵です。
この映画は、どんな季節に、誰と見るか、 で見終えた感想が変わってくる作品の気がいたします。