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【女の子は】私的ネイル回顧録と、不器用でも春を呼び込むスイートネイルの宴【誰でも】

【女の子は】私的ネイル回顧録と、不器用でも春を呼び込むスイートネイルの宴【誰でも】




「ネイルアート」って言葉が浸透してきたのは、ギャル・カルチャー黎明期の1997年か98年だったように思う。
当時は、一般的には地爪にメタリックなネイルカラーを塗り、ラインストーンや謎のネイルシールで盛っていくのが基本でした。
「ネイルアート」をコアにやり込んでいる人や中心的なギャルがそのうち「付け爪」を装着。そこに同じくカラフルなネイルカラーを施し(※1)アクリル絵の具でハイビスカスを描いたり、ネイルピアスをしたり、謎のネイルシールで盛ったり(二回目)

カリスマネイリストがデザインした既製のネイルチップが出回るようになるのはもうすこし先の話で、最初はすべてDIY。
真っ白のネイルチップというキャンバスを買い、自分の腕とアイデアでイチから作り上げていく、それはまさにネイルをアートする時代。(アートの定義はさておき。)
透明な樹脂粘土を爪の上で広げてライトで硬化させるジェルネイルのはしりのような商品や、プリクラに習って爪にインスタントのプリントをしてくれるゲームセンターの機械など、ありとあらゆる商品がネイル業界にあらわれては消えて行きました。
「作品」という意識が強かったせいか、そのネイルチップをペンダントにした、今思えばけったいなアクセサリーなんかもシブヤ・ギャルの先達の間では流行っていた。否、流行っている、という情報を、「ネイルMAX'98」で当時のわたしは確かに目にした。

そう、何を隠そう、わたしも当時、ネイルアートにどっぷりハマった人柱の一人です。
週2でソニプラ(当時)と画材屋に通いました。ハイビスカスのイラストが今でもこなれた感じに描けるのは当時の研鑽の賜物です(まさに技術的粗大ごみ)。
田舎で一人部屋にこもってできて、こまごましていて、あまりお金もかからず、なおかつ適度に奥深い、今思えば完全に隠居後のジジイの発想ですが、そういう地味で細かくて気長な趣のものにたなびいてしまう悲しい性は今も変わらず健在ですよね。

さてここまで書けばお分かりいただけるかと思いますが、わたしの「ネイルアート」はファッションもコスメも全っ然関係ない。違うジャンル。ヤフオクに出品するなら、「ハンドクラフト・手工芸」カテゴリ。ビーズで作ったプードルのキーホルダーやカラー粘土のリースやパッチワークのコースターに並んで出品されるものです。
アンチファッション、アンチビューティ。
もちろん、服との兼ね合いなんて無視です。黒髪おかっぱでトレーナーにジーパン(提供:ファッションセンターしまむら)のヲタク中学生ルックに、爪だけハイビスカスのギャルネイル。ふふふ。笑わせんじゃねぇよ・・・

だが時は経ち!(今や雑誌のカバー、と続けられる人は同年代ですね!Year)
ネイル技術は飛躍的に進歩すると同時に洗練され、爪を痛ませることなくモチの良い、お洒落なネイルアート(と、ここでもあえて言う)を施した女性が街には溢れています。
ネイルアートとの歩みがどちらかと言えば黒歴史だったわたしも、いつからかネイルサロンに通うように・・・ならない!なんとならない!ここでもならない!十数年経った今でもDIY!

というわけで、セルフジェルネイル。今回のテーマはベタに「初春」
芽吹きの時期の生命の瑞々しさと淡い情景をシンプルな色使いで表現しようとしましたが、ハードルが高すぎて全面的に頓挫。
しかしグラデより難しかったよ、ベタ塗り。
おまけに今回はサンディングをし忘れました。一応服との兼ね合いは考えてあります。一応。あと小指が異様に短いとか、子供みたいな手だと言ったわたしのスペックに関する諸々の苦情は受け付けかねます。

ジェルは、昨年「ポンパレ」で「70%off!」の表示に惹かれて買ったけどよくよく調査してみればたいして安くなかった「キャンティ」というメイカーのソフトジェル(商品登録なし)
トップジェルには、クリストリオのパーマシャイン。
ツヤが綺麗に出ます。
https://www.cosme.net/product/product_id/2942956/top
UVライトは人気のシャイニージェルのもの。
綺麗なパールホワイトの半円型で、見た目も好き。これも@cosmeには登録がないみたいですね。
http://item.rakuten.co.jp/nailkoubou/sng-1/

ちなみに象牙色の薔薇リングはデンマークの食器メーカー、rice社製。プチプラでハイパー可愛いので、ブレスレットとセットで3色大人買いしてしました。てはっ☆


わたしは未だに居酒屋で鶏軟骨の細長い焼き物を見ると、ネイルアート全盛期の、いかついスクエア型の非実用的に長いネイルチップと、周りから無条件に愛されるがゆえに自分を客観視することができなかった無邪気で愚鈍な当時の自分を思い出してしまいます。



(※1)微妙な時系列の前後はあるもののココルルやアルバローザなどの陽気なハワイアンギャルテイストと、セシルマクビー、モルガンなどのやや「夜」を匂わせるコンサバセクシー路線が当時のギャルファッションの2本柱だったと記憶。それぞれのテイストに合わせたネイルカラーの流行があった。


























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コメント(2件)

  • ミス・コリアさん いつも素敵に褒めてくださってありがとうございます(照笑)たいへん励みになります。ネイルは奥深いですからねー、これからはファッションの一部として(←重要)もっと磨いていきたいです。

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    2012/3/5 09:23

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  • みごとな表現力に圧巻です☆今回も楽しい記事に参りました。一途にご研究熱心でステキです。ご趣味はあればあるほど良いと思い憧れますよ♪仏蘭西の雰囲気を放つレトロ・ガーリー。ネイルセンスまでも素晴らしいです.。*(〃´∀`)

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    2012/3/4 12:37

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