
入学式で防犯ブザーをもらってきて
賢斗の紺色のランドセルにつけている
通学している道路は自宅前から大通りを通り、途中から裏道を通るので
その裏道にチカンが出るなんてウワサもある
変な人がいたら、このブザーを鳴らすのよと
賢斗に教え込み、この防犯ブザーに期待大だったのだけど・・・
しかし、この防犯ブザーで遊ぶ子が多く
下校時になると
あっちでもこっちでも大きな防犯ブザーの音が鳴り響くので
周りの大人はこの音に慣れっこになってしまい
『またイタズラしてるな・・・』と駆けつけることはないそうだ
この話を近所のお母さんから聞いて
『オオカミが出た』と繰り返し嘘をついた羊飼いの少年の
イソップ童話が思い浮かんだ
本当にオオカミが出た時に『オオカミが出た』と叫んでも
誰も信用せず助けにきてくれなかったので
村の羊は全てオオカミに食べられてしまったのだ
小学生にとっては、大切な身を守る防犯ブザーが
一部のイタズラッコのために、オオカミ少年みたいな扱いになってるのが
何とも心もとない
通学路の大人たちには、防犯ブザーの音がしたらイタズラと思っても
すぐにその音のする場所に駆けつけてくださいと、強くお願いします
『それで凶悪犯罪から子供を守れるなら無駄足になってもいいじゃん』
そんな風に考えてくれたら嬉しい
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