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自分メモ:幹細胞はどこからやってくる?

自分メモ:幹細胞はどこからやってくる?

長年の謎。骨髄で作られた血液(細胞)は、どうやって血管に運ばれるのか。
骨から血管が出ている?  そんな図を見たことがありませんでした。

○骨は血管がつながっているのでしょうか??より
 →http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1134514076
骨の中の骨髄で血液ができると言われますが、その

骨髄でできた血液はどうやって血管の中に入っていくのでしょうか?


骨に血管がつながっているのも変な気がしますが・・・・。

生きた骨には血管が中に入り込み、出て行く
骨髄では血液細胞をどんどん作っているので酸素や栄養分が沢山必要
酸素や栄養分を送るため、案外沢山の血管が入り込んでいるのです。

この骨髄内の血管は入るときより中で少し太くなり流れが緩やかになり、
洞様血管(類洞)と呼ばれる。
造血組織は骨の中に入った洞様血管の外側を取り巻くように分布。

骨髄の中の造血組織で成熟し完成した血液細胞(白血球・赤血球・血小板)は
洞様血管を作っている細胞の間をくぐりぬけなければなりません
成熟した血液細胞は特殊な物質を出して、血管壁を作っている細胞と相互作用して
血管壁をくぐり抜けることが出来るようです。
こうして成熟した血液細胞は血管に入り、骨から出て、さらに全身に回ります。

未熟な血液細胞は洞様血管壁をくぐりぬけることが出来ず
成熟するまで骨髄内に留まることになります。

なお、血液細胞は未熟な細胞が大きく、成熟すると小さくなります。
血液細胞は赤ちゃんが大人より大きいのです。
血管壁のくぐりぬけは大きさの問題ではないのだけど、
未熟な細胞は大きいのでさらにくぐりぬけは難しいですね。

だから、骨の中に血管が流れ込んでいるのだけど、血液中に未熟な細胞は見られないのです

ちなみに、白血病や癌の骨転移ではこの骨髄内の血管組織の秩序も破れ、
未熟な血液細胞が血液内にあふれてきます。
これを骨髄のバリアーが破れるなどと表現します。

骨の解剖図 →骨から出ている血管 これによってやっと納得(笑)


■造血機能における幹細胞と、間葉系幹細胞の由来は別ということらしい
造血幹細胞  
造血幹細胞とは、白血球(リンパ球、好中球、好酸球、好塩基球)、赤血球、血小板血球系細胞など、血球系の全ての細胞に分化可能な幹細胞です。ヒト成体では、骨髄に主に存在しており、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの血液系のがんの治療において、造血幹細胞移植という方法で臨床応用されています。(Stem cell, 2007, p.2391より抜粋)

間葉系幹細胞
間葉系幹細胞とは、
間葉系の細胞(骨細胞・軟骨細胞・脂肪細胞など)、
内胚葉性の細胞(筋細胞、胃の上皮細胞など)、
外胚葉性の細胞(上皮細胞・神経細胞など)への分化能を有する体性幹細胞です。(nature review immunology, 2008, p.727 より抜粋 )


血液の幹細胞が、骨髄から血液へ流れ、組織に運ばれその組織で、
それぞれの幹細胞に分化すると理解していました。
しかし、未成熟な状態の幹細胞が、血液中に移動することがあるのか・・・

健康状態では、未成熟細胞は外に出ないとされていたのが、
実は、外に放出されいた・・・・というのが、新知見なのだと理解していました。

ところが、血液幹細胞と、組織の幹細胞の由来は、違うようです。
では、体性幹細胞はどこで作られているのでしょうか?
ざっと見たのですが、記載がみあたりません。


【参考】
免疫細胞とは何? それは何処で作られる?
  ↑血液由来の幹細胞の分化のわかりやすい図

   体性幹細胞の大元はどこに?  
   大元細胞は血液のように共通していて、分化していると思われますが、
   どこで作られて、どう運ばれているのでしょうか?
   それぞれの組織で発生し、形成されているということ?

   ここのところが明確にならないと、幹細胞コスメにはたどりつけない・・・(笑)

それにしても、コスメの世界は、発生学的なところからのアプローチが始まっている。
30年前の医学は、発生学的な見地から解剖学は未分化状態でした。
皮下組織に幹細胞があるなんて話、聞いたこともありません。
なんだか、嘘くさい・・・・それが最初の感想でした。



■植物幹細胞
未だに「植物幹細胞」については、懐疑的・・・・

ただ、伝承医学的なアルガンツリーによる幹細胞などは、
理屈とは別のところで効果はありそう。


ヒト幹細胞コスメって大丈夫?副作用や危険性はないのでしょうか?より
幹細胞そのものが配合されているわけではありません

実は、『ヒト幹細胞コスメ』といっても、
幹細胞そのものが配合されているわけではないものが
ほとんどなのです。

配合されているのは
幹細胞を培養する際に分泌される成分、「幹細胞培養液」です。

新技術や新成分が注目されるとき、それがコスメの中に含まれているかのような、
誤解が生じている気がします。
それは、意図的に誘導されているのか、こちらが勝手にそう思ってしまっているのか・・・

また「植物性○○」というとオーガニック系に見られるように安全性が高そう
という印象を植えつけられている気がします。
植物幹細胞というと安全・・・のような。

一方、植物幹細胞がなぜ動物幹細胞にも良い影響があるのかは
まだはっきりわかっていない
ところもあります。

    → ほ~らね・・・・(笑)

しかし、実際にリンゴ幹細胞やアルガン幹細胞には
皮膚幹細胞の環境を良くして、育てる作用があって
シワは改善されています。

    →真のエビデンスという意味ではないと思われますが、 
     コスメ一般的な作用として認められているということなのだろうと思われます。

幹細胞コスメの概念は、最先端の再生医療の知見も含んでいるものだった
というのは、驚きです。
そこまで、新技術を導入し進化しようとしているということなのでしょうが、
ついていけない世界に突入している感が・・・・(笑)
そこまでしなくても、ほどほどでいいかな・・・ 
私は現状維持ができればいいと思ってしまいました。


血液は骨で作られると書いてありましたより
骨から血管に血液はどのように移動するのですか。

骨髄内に在る、骨髄内造血組織に入り込んで拡張した血管を"洞様毛細血管どうようもうさいけっかん"又は"類洞るいどう"と呼びますが、【骨髄内で此の類洞を取り囲む様にして血液細胞の増生が行われ、成熟した血液細胞は類洞の内皮細胞の間を通り抜けて、普通の末梢血管に入り込みます】。

No.2さんも仰ってますが、本当の所は未だハッキリとは結論付いて居ない様です。
詰まり、"移動"は確かに行われて居ます、が、どの様な機序、力(ちから)、作用等が働いて居るのか完全には解明されて居ません

判って居る範囲の事丈(だ)けを書きます。
骨の栄養孔から入った動脈は何回も枝分かれし赤色骨髄の中で洞様毛細血管(sinusoid capillary)=類洞と成ります。此の血管は内腔が広いこと、内皮を血球が通り抜けること、内皮細胞に食作用の能力(phagocytic activity)が在ることが特徴です。洞様毛細血管の外は造血組織に成っており、此処で造られた血球のうち、完成した血球丈けが内皮を潜(くぐ)り抜け末梢血管内に出るが、其のメカニズムは好(よ)く判って居ません。洞様毛細血管は集まって中心静脈となり栄養孔から骨の外へ出ます。造血組織は細網細胞と細網線維の網からなる細網組織であり、其の網眼(あみめ)を数多くの種々の段階の造血細胞が満たして居ます..............by 一般解剖学 General anatomy


最後に、"ホ~ミング効果"ですが、此の概念は結構難しいので、簡単に。
意味は「

或る特定の生理学的な現象に必要な、離れた場所に移動する効果

で、体内に放出された幹細胞(造血幹細胞等)が自動的に再生を必要として居る場所を見つけ出す......」とゆう物です。
・静脈内から投与された幹細胞は、末梢血循環器系に入る。
・リンパ、末梢血を通じて損傷部位に到達する。
・血管内皮に接着し、組織に浸潤する。
・増殖し、目的の細胞へと分化する。
↑は、其の作用メカニズムが明らかに成った訳では在りません。此の様な基礎及び臨床研究は、世界的に進められて居る段階です。御自分でもググって下さい。

幹細胞がどのように各組織に存在するのかは、まだ研究の段階ということのよう。


【関連】自分用メモ:資生堂のコラーゲン研究  

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