
舟越さんの作品、一昨年の6月に盛岡の岩手県立美術館でも見てます(記事はこちらをクリック)。その時に見て素敵だなと思っていた作品を、練馬で見ることができました。

「聖セシリア」。とても優しげ、でもちょっと悲しげなまなざしが印象的でしょ。

こちらは初めて見た「聖ベロニカ」。なんともいえないまなざしですよね。
展示作品の中で多かったのが、女性の半身像。作品名ももちろん女性の名前です。舟越保武は熱心なクリスチャンだったようで、キリスト教の聖人の像もかなりありました。

「聖マリア・マグダレナ」。マグダラのマリアです。とても素敵・・・。劇団四季の「ジーザス・クライスト・スーパースター」のマグダラのマリアを思い出しました。この作品も盛岡で見ていたらしいのですが、全然覚えていませんでした。こんなに素敵なのに、不思議?
舟越保武で有名なのは、長崎の「長崎26殉教者記念像」(下の写真)だそう。長崎に行ったことがないので、私は見たことはありませんが、この記念像のための習作やデッサンの展示もありました。実物大の習作もありました。かなり大きな作品のようですね。いつか長崎に行って、実物を見てみたいものです。

舟越保武は晩年脳梗塞で右半身不随になったけど、リハビリをして左手で作品を作り続けたそうです。さすがに以前の作品とは作風が全く違いますが、生命力を感じました。

「マグダラ」。先ほどの聖マリア・マグダレナとはまるで違いますが、左手だけでこれだけのものを作れるのは、さすがですね。
素敵なまなざしの彫刻を見て、心癒される展覧会でした。美智子皇后陛下も訪れたそうです。
おまけです。2年前の8月に行った釧路の幣舞橋にある四つの女性像の一つ「道東の四季-春-」も舟越保武の作品でした。そうとは知らず、たまたま写真を撮ってました。

釧路の街に合う素敵な作品です。それから秋田の田沢湖にある「辰子像」も舟越保武の作品。どちらも、今回の展示で初めて知りました。
コメント(0件)
※ログインすると、コメント投稿や編集ができます