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椿油と椿櫛

椿油と椿櫛

追記:
タイトルに椿油と入れときながら椿油のことを書くの忘れました…
次回の記事で!

連勤が続いてバタバタと忙しく、たまの休みも死んだように寝てたりして、すっかり美ログサボっちゃってました~;
いかんいかん。

最近すっかり木櫛に魅せられています。
なんかハマりこんじゃう魅力があるんですよね~
先日辻忠商店さんで購入した彫解櫛を一生ものにしようと思いつつも、他にもいろんな櫛が欲しくなっちゃいます。

木櫛と言っても材質や形、用途でいろんな種類があります。
髪を梳くための解櫛をはじめ、結うためのセット櫛、髪の掃除のための梳き櫛など。
解櫛にもいろんな形があり呼び名も様々。
歯の間隔や深さによって用途も違います。

先日購入した解櫛は中歯と言われる若干細かめのもの。
ストレートボブの自分にはぴったりですが、朝一や風で乱れた髪には少しひっかかることもあるのでもう少し粗いサシ荒と言われる歯のものも欲しいな。
逆にもっと細かい細歯や超細歯も欲しい。
ブラシや荒歯でもつれをほぐし、中歯で整えて、細歯で仕上げるのが理想ですね。

材質は国産黄楊には特にこだわりません。
外材のシャムつげも使ってみたいし、イスノキやみねばりなどの古くから使われてきた材も興味あるし、桧や椿も気になる。
ダイソーの桃の木櫛も気軽に使えてお気に入りです。
手挽きにこだわる方もいらっしゃいますが、手挽きでしか作れない超細歯は別として、私は丁寧に作られているなら機械でも十分だと思ってます。
いろんな櫛を使ってみた上で、自分の髪や手に馴染むお気に入りの櫛を見つけていきたいと思います。

携帯もできるスタンダードな解櫛は手に入れたので、次は実用的な櫛をひとつ買ってみました。
今回購入したのは、辻忠商店さんと同じく和泉櫛の産地貝塚にある、「くしのみせ泉」さんというネットショップ。
くしのみせ泉
塩谷木櫛製造所という工房で、大阪府伝統工芸士に認定された塩谷正二さんとその息子正市さんが作られた櫛を、正市さん自らがネットショップを運営され販売されています。
かつては「ショップ千恵」さんというネットショップで委託販売されていたのですが、店主の千恵さんが亡くなられ、あとを継いだご主人も亡くなられ閉店してしまいました。
実用品として、髪を梳く道具としての櫛を求めやすい価格で、とあえて本つげ(外国産のシャムつげ)にこだわっておられ、外材とはいえ丁寧なつくりの櫛やブラシが手ごろな価格で買えるとファンも多く、また店主さんの親切な対応が評判だったそうです。
そのショップ千恵さんをお手本に始められた「くしのみせ泉」さん。
櫛職人さん自らが運営されているので、「この材でこの粗さの歯を」などの要望にも柔軟に対応して頂けたり、とても気さくな方でメールでの問い合わせにも迅速に丁寧に対応して頂けるなどとても好評のようです。
櫛作りの現場や、木櫛でブラッシングされる猫ちゃんたちが紹介されるツイッターは必見。
私もすっかりファンになってしまい、是非このお店でお買いものしたい!と思い、今回購入したのがこちら。
椿の梳き櫛です。
右の和柄ケースに入った小さな櫛と、櫛型の根付はオマケです♪

梳き櫛というのは、歯の間隔がとても狭い細歯の櫛でほこりやフケなどの髪の汚れをとるためのもの。
昔はシラミ取りに使われていました。
こちらの梳き櫛は両歯になっていて、荒い歯の方で髪のもつれをほどき、細かい歯の方で髪の汚れを取ります。
鞘(歯の保護カバー)がついていて、使わない方の歯にかぶせて持ち手にして使います。
本体は椿だけど、鞘は桧。
どちらも木の良い香り~♪
椿は黄楊に比べて、色も濃く木目もはっきりしていて、いかにも「木」って感じ。
なんかあたたかみを感じます。
椿の焼印が可愛らしい♪


細歯の方、よーく見ると表と裏で歯の間隔が違います。
裏の方が若干広い。
裏の方を毛先に向けて髪を梳かすことで、広い方からほこりなどのゴミが入り、狭い方にひっかかってゴミが取れる仕組み。
朝使うと寝具の繊維のほこりが取れてサラサラ、夜お風呂に入る前に使うとゴミが取れて毛流れが整うのでシャンプーの泡立ちも違うし洗い上がりのつるつる感も変わります!
細歯なので歯先もシャープで、頭皮への刺激が気持ちいい♪
歯が浅いのでゆっくり髪を梳かすお手入れには向いていないけど、髪の表面を整えるには十分だし、荒歯と細歯が両方使えてコンパクトなので携帯用で出先でササっと髪を整えるのにも良いかもです。
櫛の中でも一番実用的な、「道具」としての意味合いが強いタイプの櫛ですが…
椿の木肌の質感や木目も相まって、なんというか美しい!
職人技を感じる、とっても丁寧に仕上げられた櫛です。
塩谷さんは全工程で機械を使用されているようですが、手挽きでも機械でも職人さんの手で作られているのは同じ。
使う道具は違っても、いかに丁寧に作られているかが大事なんじゃないかなあ、と感じます。

材質も、櫛には木目がつまっていて固く油の浸透も良い国産さつまつげが一番と言われてそれは事実だとは思いますが、高級な国産黄楊を使っていても職人さんの腕が悪かったり、仕上げが雑だと櫛としての使い心地が悪く台無し。
外国産シャムつげなどは耐久性などで国産黄楊に劣っても、腕の良い職人さんが丁寧に作られていれば「櫛」として上等。
価格が高く扱いやお手入れに木を使いすぎることなくもっと気軽に上質な木櫛をつかってもらいたい、という意味であえて国産黄楊を使わずシャムつげにこだわり、椿や桧など他ではあまり扱わない材で、とにかく使いやすい櫛を追及されている塩谷さん。
櫛の質の良さはこの椿の梳き櫛で実感できたので、次は桧の細歯の解櫛や本つげの彫セット櫛なんかも買ってみたいなあ。

頂いたオマケも嬉しい♪
櫛型の根付は必ずついてるようです。
櫛は「苦」「死」を代わってくれるお守りとしての役目もあります。
塩谷さんのところの猫ちゃん達は首輪にこの櫛がついていて可愛いです♪
もうひとつのオマケのミニ櫛は、昔どこかからの依頼で作った用途不明の櫛の残りだそうな?
全長10cmくらいの椿の小さなセット櫛。
歯も浅く幅も短いので前髪くらいしか梳かせないけど、赤ちゃんの髪を梳いたりお人形ごっこに使えそう?
根付は小さいながら歯擦り(歯を細く薄く仕上げること)もちゃんとされてるし、ミニ櫛は根入れ(歯の根元を面取りして髪への当たりを良くすること)もしっかりされていてただのミニチュアではありません。
職人技を感じるなあ。
お守りとして大事にしようと思います♪

木櫛使ってみたいけど国産黄楊は高すぎ、100均やDSなんかで売ってる量産品の本つげでは物足りない、という方は入門としてこちらの櫛、オススメです♪
まずは店主さんのツイッターをご覧になってみて下さい~
櫛を買ってみたくなること請け合いです!


すっかり櫛にハマり、ヘアケアにいろいろ興味が出てきました。
ヘアケアといえば、先日シャンプーリンスを使い切り。
今年のお正月の福袋に入ってた、ローレルの酒かすシャンプーとリンス。
がごめ昆布のシャンプーリンスや、アップリノと併用してたのでなかなか減らなかったけどやっとこさ。
昆布の方はまだ半分くらい残ってるかな。
ローレルのシャンプーリンスはなんとなく髪に優しそうな感じが好き。
リンスはなんていうか、最近のコンディショナーと違って昔ながらのリンス!って感じで、洗い流したあとの髪がほんとにつるーんとなって大好き!
シンプルナチュラルなボトルのデザインもお気に入り。
自分で買うにはちょっとお高いのでリピは難しいけど、また福袋とかでご縁があれば使いたいな。


最近櫛ばっかりの美ログでしたが、今夜はネットで購入したコスメがひとつ届きました。
スキンケア物だけど早く使いたいな。
また近々ご紹介します♪


明日からまた仕事が続き、来週は健康診断やら息子の学校の懇談、PTAの仕事などバタバタします。
15日には待ちに待ったマクドのグラコロが始まるし、それを楽しみに頑張ろう!


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コメント(1件)

  • 懐かしい思いで読みました。筋をつける(?)櫛は、持っています。もう40年ぐらい使用です。祖父がよく京都に行って買って来てくれた物です。半月っぽいのも持っていたはずですが・・歯こぼれもせず、健在です。あまり使わないけど、使ってあげようかなって思っています。すっかりはまりましたね^^

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    2015/12/14 16:14

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    >ranmaruさん 筋をつけるというとびんかきかセット櫛かな?40年は凄いですね! 京都にも十三やさんとか、櫛のお店ありますよね。お店によって特徴があるらしく、いろんなお店の櫛を使ってみたくなります~ 櫛は化粧品と違って消耗品ではないのでそんなにいくつも買っても使えないんですが…;

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    2015/12/15 23:29

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