■「クールカラー得意組」のためのディオールファンデガイド
公式サイトで買い足しをしたり、カウンターで予約をするたびに少しずつ集まってしまったパウダリーファンデのサンプル。せっかくなので、一挙に並べて色傾向の違いをご紹介します。
特に、クールカラー得意組&カバマジャスミーB群の方には色選びのヒントになるかもしれません。ただし、色の比較中にも「わたしにはこの色は微妙に合わないんだけど、こういうタイプのブルーベースさんにはすごく合うだろうな」と感じることが多々ありました。
ある程度ファンデ選びの経験が豊富な方、パーソナルカラーの仕組みをある程度自分で咀嚼している方には「ああなるほど、例の現象かも」と推測してもらえるようがんばってみましたが、違和感があればお許し下さい。
カバマジャスミー分類とパーソナルカラーの違い、「映える」と「馴染む」のややこしい関係等、いずれ補足したほうがいいのかなあ……と思うのですが。(ファンデを単純に明るい/暗いと表現することにも、ちょっと実体との乖離があると思います。)
今回はひとまず「ファンデ選びに慣れた人には細部が伝わるし、不慣れな人にも情報として役立つ」というラインを目指しました。
■低彩度クリアカラーのスノー、中彩度ソフトカラーのフォーエヴァー?
スノー、フォーエヴァーを中心に、10/20の色傾向をレビューしてみます。
いずれも何度かいただいたサンプルでじっくり使えたもの。
ものすごく乱暴に言うと、
・すっきりと冴えた/素直な彩度を持つクリアカラーを、薄く乗せるのがスノー
・どの色ともぼんやりリンクする曖昧なソフトカラーを、適度に乗せるのがフォーエヴァー
という印象でした。
※以下全てパウダリー製品。リニューアル時期の違い等でリキッドは色傾向が違う場合あり
※つけたときの色傾向の実感を、サンプル購入したことのあるMeow Cosmeticsのファンデーションカラーに例えています。ただし、全く同じカラーということではなく、あくまでも色傾向の違いをぐっと大げさに表現するとこんなイメージ、ということです。Meow公式のカラーガイドもわかりやすいので、興味のある方はご参考に!
●スノー ホワイト ピュア&パーフェクト ファンデーション
※薄付き
スノー10 低彩度・高明度、いわゆる「黄白い」色、黄みの曖昧なクールイエロー
大げさに言うとMeowのSiamiese高明度系クール~ニュートラルイエロー?
スノー20 中彩度・高明度、10に刺すようなクリアイエローの彩度を足したもの
大げさに言うとMeowのAbyssinian中明度系クリアブライトイエロー?
ディオール内では彩度低めの部類(黄み赤みを感じづらい)
明度も高め設定と感じる
濁り感の乏しいクリアカラー
高明度域では低彩度で色相ズレを多少許容しそう
低明度域では濁り感なく彩度が濃くなっていくので、色選びに要注意
●フォーエヴァー エクストレム コンパクト
※ややハイカバー
フォーエヴァーエクストレム10 中彩度・中~高明度、赤み乏しくオリーブ/灰白さを帯びた「渋いイエロー」
大げさに言うとMeowのOcicat高明度系オリーブイエロー?
フォーエヴァーエクストレム20 中彩度・中明度、10より黄み・暗さの強い高明度オリーブ
ディオール内では彩度は中程度
明度も暗からず明るからずの「どまんなか」
微かに濁り感あり、高明度ではミルキー、低明度ではややスモーキー
BB系統ほどグレイッシュではないが、少なくともスノーよりは不透明な色傾向
さまざまな色要素を持っているので多少の明度色相ズレは「なんとなく合ったように見える」
●M・A・C ライトフル ウルトラチャージ ファンデーション SPF 25
※ライトフルCへリニューアル前のもの、比較用
NC20 低彩度高明度、この中では最もライトピーチ寄り
薄付きでNC20以上はぐっと高明度低彩度、NC25以下はやや彩度が上がる
■夏クリアBN10近辺でのカラーマッチ
★個人データ:サロン診断夏クリア・一部冬クリア色可能、カバマBN10程度
顔ややピンク寄り、皮膚薄く血色透けやすい、首やや黄み
現在、カバーマークジャスミーファンデのBN10がほぼベストマッチです。ただし、そのままでは濃度が濃い(明るい暗いといった問題ではなく、単純に不透明にハイカバーすぎる)ため、無色の下地等に混ぜて使用。季節やファッションによってはBN20を混ぜたりしています。
◎スノー10
腕に乗せると馴染んで消え失せる色
顔ではやや黄みを感じるが、冴えたクールイエローで邪魔にならない
MAC ライトフルNC20やMeow Siameseよりもはっきりとイエロー寄りではある
すっきり「映える・冴える」色
△スノー20
腕に乗せると比較的馴染みはいい色
顔ではMeow Abyssinianの中明度色と同様、明瞭なイエローがやや重く感じる
時間経過でイエローの主張が強まり、ぺかっと人工的印象に
微妙にしっくりこない原因を推測すると「高彩度すぎてダメ」な部類
◯フォーエヴァー10
「冴える色」ではないが「馴染む色」
Meow Ocicatの高明度色と同様、ベストではないが十分許容範囲の色
やや曇ったミュートカラーであるためBNとリンク感あり?
△フォーエヴァー20
スノー20同様少々黄みの重い色だが、渋いミュートイエローでぎりぎり許容範囲
意外に時間経過してもかぼちゃ色の派手な色浮きは起こしづらい
最初から少々濁ったカラーではある、冴え感は乏しい
微妙にしっくりこない原因を推測すると「スモーキーすぎてダメ」な部類
■全く合わなかったサンプル色たち
●カプチュール トータル トリプル コレクティング パウダー コンパクト
※ハイカバー
カプチュール20 高彩度高明度、色傾向の明瞭なミルキーピーチ(綺麗なピーチピンク)
20番台にしては明度が高いが、彩度もぐっと高いため白っぽくはない
いわゆる「ウソのように綺麗なミルキーピーチピンク」
血色を失ってしまうタイプ向けの、彩度明度アップ用途と感じる
クリアではなく不透明で白っぽいミルキーカラー
ハイカバーで高彩度なため、色選びには要注意(ごまかしがきかない)
●ヌード グロウ コンパクト
※薄付きだが高彩度なためハイカバー
スキンヌード20 高彩度低明度、彩度の主張強いウォームアプリコット
ウォームカラーを足すことを目的としたアプリコット色
ブロンザーやフェイスカラー、カラーコントロールベースに近いコンセプトと感じる
透明度はカプチュールより高いが、彩度も高いため色を乗せた印象は強い
高彩度のピーチ~アプリコットカラーが似合う/肌に存在する方向けと感じる
■補足:ディオールファンデの色番システム
●先頭の数字が明度 数字が大きいほど低明度
010/020/030
●末尾の数字が色相 ※あくまで分類上の目安、実際の色がこの通りでないことも多い
末尾0がニュートラル
末尾1がイエロー
末尾2がピンク
※シリーズごとに色相、彩度の高さが大きく異る
(同じ色番号でもシリーズによって全く色が違うことが多い)
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