何分、遠い過去のお話ですので記憶が曖昧なところがあります。
今から10年以上前、沖縄を放浪していた頃
定期的に都内に用事があって帰京していました。
当時の私のメイクと言えば、日焼け止めも塗らず
眉を描いて口紅を塗るだけ、というとても「メイク」
と言えるようなものではありませんでした。
帰京したある日のこと。
ふと目に付いた都内某デパート。
1Fにコスメ売り場があったのを横目で見つつ、一旦は通り過ぎたのですが
何となくその場が気になりデパートの中へ入って行きました。
噎せ返る様な化粧品たちの「匂い」。
色鮮やかな化粧品の数々。
華やかなBAさんたち。
今まで縁のなかった場所だな・・・と思い、あるカウンターを見ると
お客さんらしき人がBAさんから、お化粧してもらっているのが
目に入りました。
「プロにお化粧してもらえていいなぁ」と羨ましく、そして
自分もそうして欲しくなった私は
確か、資生堂さんのカウンターだったと思います。
近づいてきてくれたBAさんに
「あの・・・、お化粧していただけますか?」と尋ねました。
BAさんから予約しているかと訊かれましたが
飛び込みだとわかると、渋られました。
それは当然の事なのですが、当時はそんな基本的な事すら知りません。
「わかりました、すみません。」と侘び、その場を離れようとした時です。
「お客様、こちらへどうぞ」と、私より少し年長のBAさんが
私を呼んでくれました。驚きながらも胸が高鳴りました。
席に着き・・・その後どのような手順か忘れてしまったのですが
アイシャドウとチークと口紅の鮮やかな色は、今でも忘れられません。
決して自分では選ばない、濃い目のローズがかったコーラルピンク
というのでしょうか。なんという色かはわかりません。
それを見たとき「えっ!!その色私に合うの?!」と、正直心配になりました。
ですが、BAさんはサッ、サッ、サッと軽いタッチで化粧を施していきます。
本当にあっという間の事でした。
仕上がりを見て、この色でこんな感じになるのかと半ば呆然とする自分。
そのBAさんが私の顔、雰囲気などをパッと見て
どんな色味やメイクが向いているのか?という判断をする能力の高さ。
少々無愛想?とも感じた雰囲気でしたが、飛び込みの私を迎え入れて下さった
その心の暖かさ。気配り。
メイク中は、お互いに一言も言葉を発しませんでしたし
商品を強く売り込むようなこともありませんでした。
ただ、今のメイクを一人で再現する事は無理だと思ったので
口紅だけ買わせてもらいカウンターを出ました。
1Fって鏡がいっぱいあるんですよね。
その鏡に自分の顔が映るんですよね。
その度に、ポヮ~ンとしながらニヤニヤして
宿泊先のホテルに戻っていきました。
翌朝、ホテルを出る前に、胸ときめかせながら新しい口紅を付けた時
顔がほころんだのを今でも覚えています。
暫くの時間、この事を忘れていたのですが
先日あるカウンターでタッチアップ(今じゃこういう言葉も少し覚えました)
していただいた時に
そういえば・・・と思い出しました。
あのBAさんは、今、どうしていらっしゃるのでしょうね・・・・・
長々と失礼しました。
コメント(2件)
ログインする
※ログインすると、コメント投稿や編集ができます
ベースメイク カテゴリの最新ブログ
美容マニアが厳選!手持ちのコンシーラー8選 徹底比較
美容インフルエンサーYuKaRi♪さん早い者勝ち!@cosme SPECIAL WEEK 2024 スペシャルアイテムを大公開
ポール & ジョー ボーテのブログポール & ジョー ボーテ
BLANKAさん
美容で癒されたい人。
わきんぼうやさん
BLANKAさん