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哀しみに寄り添う。

哀しみに寄り添う。

真夏の夜。
ヨガスタジオに着いて、携帯の音を切ろうとしたら画面に通知。
親友からお父様が亡くなったというラインだった。

今年、両親を共に亡くしてしまった彼女の深い悲しみが、
短いラインの文章の奥に感じられる。
その哀しみの中で連絡をくれた彼女に、できることはあるだろうか。

何度もかける言葉を選んでは、送信ボタンを押せずに消す。
ありきたりな事しか言えない自分が、もどかしい。



その日のクラスで行った瞑想の聖句。

「人生に哀しみはつきもの。哀しみを克服しよう」


目を閉じて心と向き合う。
彼女の涙が浮かんでは消え、気持ちが揺らぐ。
心が迷いそうになる時、自分に意識を向ける。
膝の上で印を結び、自身を俯瞰する。


瞑想していると心がクリアになっていく気がする。
彼女のためにできることを考えるより、
彼女の心の痛みを、今ここで思う。


励ますことより、
共感する言葉を探すことより、
彼女の肩に手を添えるように。


悲しいことは誰にでもある。
そして生きて行く上で、悲しみは避けては通れない。
身近な人との、愛する人との別れは、哀しく切ない。


それでも、前を向くしかない。
そのために、悲しみを受け入れ、自分で乗り越えるしかない。



彼女の哀しみを、私が理解することも、
分かち合うこともできないけれど、
その哀しみに寄り添うことはできる。

寄り添う私がいることを、彼女に知らせることはできる。


ちゃんと食べてる?
夏風邪ひくとは長引くよ。


うん。ありがとう。頑張る。


そんなに頑張らなくてもいいよ。
トシなんだから。


あれこれ悩んでスタンプを選ぶ。
また彼女の笑顔に会うために。










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