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さて･･･まだ本格的な夏にはなっていないのですが、ファッション・コスメ業界では、ぼちぼち秋冬のコレクションが登場しますよね。
嬉しいけど、お財布にとっては怖いです。。。。
ところで、（←接続詞変）
イブサンローランのステファノ・ピラーティーさんが2012秋冬コレクションを最後に辞任しました。
画像ご覧いただいて・・・のとおり、典型的なイタ～リア人のピラーティーさん。
（画像３枚目。一緒においでるのはナオミ・キャンベルさんですかねー）
ご自身のお召し物については・・・
・・・（ｰ_ｰ;）・・・・（-_-;;;）
・・・ですが、彼のコレクション、作品は結構好きでした。
流石イタリア！らしい生地の質感に、サンローラン特融のラインと色出しの融合が良いなーと毎回ワクワク拝見していました。
最後のコレクションは結構気合入れてハードなカンジのお洋服が多かったな～
前の2012春夏のコレクションはかなりツボでしたが。。。
2012ｰ13 イヴ・サンローラン秋冬コレクション
http://www.fashion-press.net/news/3494
寂しいけど新しく就任したエディー・スリマンさんのコレクションはどんなか楽しみにしています♪
という事で、イヴ サンローランのルージュのアイコンとなっている「ルージュ ピュール クチュール」のパッケージデザインはピラーティーさんが手掛けたそうで、今となっては置き土産となってしまいました。
キャップを開閉しながら、「ほーら！日明貿易！～勘合符だよ～」
と子供に白い目で見られながらアホな事やったりしておりますが、実はこのパケ、サーベル（刀）を模しているんです。
インスピレーションの源は1931年公開の映画「間諜X27」。
主演のマレーネ・ディートリッヒが最後に処刑されるシーンだそうです。
処刑前なのにオシャレな喪服？着てピアノ弾いているディートリッヒ扮する女スパイ。
（何で処刑場の待合室にピアノあるんだ？ってツッコミしてはいけません）
「ではそろそろ行きましょうか？」って声かけられ処刑場へ。
と、その前にディートリッヒが「あ、（ちょっとお待ちになって！）鏡あります？」
衛兵がサーベルを抜いて「これを代わりにしてください」（そりゃここに鏡なんて無いし）
で、ディートリッヒはビビることなく、普通～に刀を鏡代わりに身だしなみを整える。
･･･というシーンに出てくるサーベルが、ルージュピュールクチュールのパケになっています。
フッフッフ・・・どうです？
単なる金ピカパケじゃないですよね（^^
何かこう、深イイ！メッセージが込められているように感じません？
いや～～
それにしても、マレーネ・ディートリッヒは、最強の極上「ツンデレ！」だと思うんですよ。
退廃的な美貌に脚線美が、ゾクゾクするほど色っぽいです。
「間諜X27」でも処刑寸前シーンで、それまで無表情だった彼女が、えも言われぬ笑みをするんです。
奥深くからじわーーーっと愛情が込み上げてくるかのごとく、スローモーション？ってぐらいじわーーーっと微笑みに変わるんですね。
その微笑に、敵の元恋人は「ダメだ！殺せない！」と言ってしまうのです。
これ、本当に名演技です。
最後は処刑されてしまいますし、そのシーンは残酷なものなので、こちらに掲載することは差し控えさせていただきます。（ごめんなさい）
「マレーネ・ディートリッヒ」
お名前から分かるとおり、ドイツの方。
戦前まではプロイセン共和国（現ドイツね）からハリウッドで活躍されていたのですが、第二次世界大戦中、ヒトラーは彼女のファンで帰国するよう要請したのを、ヤダね!!とスルー。
戦火のヨーロッパでアメリカ軍兵士の慰問に歌って回り（歌手でもあるんですよー）反ナチの態度を明確にしました。
けど、慰問で歌う時はドイツ語。
慰問では、持ち歌の他に、ドイツの民謡も歌ったりしたので、ブーイング出たり。
うん、私こういう女性大好きです。
一見つかみどころ無いようだけど、ビシッと一本筋の通っているんですよね。
この映画でも、マレーネさんご自身の人生でもそうなのですが、
非常なまでに過酷で殺伐とした中にあっても、真に大切なもの、美しいものを見失わず、貫き通すことこそ、女性としての、しいては人間としての美しい生き方じゃなかろうか。。。このリップには、そんなメッセージが込められているのではなかろうか･･･とワシは思ふのです。
とまぁ、そんなかんな、な「ルージュ ピュール クチュール」
右手親指で刀の鯉口を切るように開けたら、本気で好き！モードの笑顔で鏡に向かい、筆使わずにキュッキュと一気にぬりあげるのが本来の使い方かもしれませんね。
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