30余年のなかでとなると難しいかと思いきやそうでもない(^ω^)。
コスメ、フレグランス、関連書籍など、思いつくままザーっと書いていき、ビジュアルが少なく、お見苦しい点ご容赦ください。あと、30年となると感傷も入ってしまいます。
ではいくつか挙げてみたいと思います。
まずは
◆ドルティア エレガントカバーフィニッシュパウダー◆
ルースフェイスパウダーです。
クチコミはこちら
本当に個人的には残念極まりなく、ショックで仕方ないのですが、
昨年10月に廃番になりました。
もっと高額なデパートブランドのルースも、クチコミしそびれたものもいくつも含め使ってきましたが、ついにこのドルティアを超えるものはなかった。
かなり以前から、マイベストコスメに登録してありますが、
昨年廃番の報を知り愕然。(こちらのクチコミで、ドルティアのベースメイクアイテム廃番を知り、ストック購入が出来ました。本当にありがとうございます。)
買う個数を迷ったものの、昨年10月、1個だけレフィルを購入。
今使ってるものが底をついたのでそろそろ開封します。
本当にお世話になったルースで、夏場はクリニーク イーブンベターのパウダーを使うものの、ドルティアは「これでこそ、自分の顔になる」という、伴侶レベルのベストコスメでした。
ものすごく特長があるわけではないですが、パフで肌に載せるときのなんともいえないやさしい感触。ふわっとした桃肌系の穏やかな仕上がり。言葉では表現しきれない安心安定感。
もっと遥かにドラマチックな仕上がりになる粉もたくさん知っていて、持っていますが。
たとえば今年初めのYSLのシマーラッシュや、エレガンスのプードルその他。
でも成分的にも、仕上がり的にも、パウダーファンデの塗布前の仕込みにもクセがなく、「毎日の白いご飯」的な安心感のある粉は唯一これだけ。本当に、「伴侶」です。
2012年の購入以来、雨の日も嵐の日も大変な事が連続して途方に暮れるような事があった時も。ずっと文字通り影のように寄り添ってついてきてくれた、廃番はショックですが哀しむよりも出会えた事を感謝するほうがいいのだろうとは思います。
ドルティアは中価格帯ではありますが派手なプロモとは無縁のライン。
花王系列になる以前の本当のカネボウ製品がまたひとつ消えてしまいました。(花王批判ではありませんよ、念のため)
つぎは、
◆クレドボーボーテ ル・フォンドゥタン◆
ラクレームのミニサイズと写ってますが(^^)
これは、2018年マイベストに挙げましたけど。
クチコミも2回していて、もう、くどいですが、ほんっとうに、レベルが違います。(ものすごく良いという事)
クチコミ 試用時
クチコミ 購入後
※その後、クレドの新ファンデがいくつか発売されて、カバー力比較情報が一部古くなっていますのでご了承ください
他のファンデも時々使いますが、もう全然違いますね、仕上がりも肌負担も。
ナチュラルメイク志向のかた向きのファンデには違いありません。
私はオンタイム、仕事にも十分使えます。
好みが著しく分かれるようなので慎重な試用の上での購入をお勧めしますが。
上記のドルティアもですが、99.9%を占める日常こそ偉大、真実は常に逆説的、を地で行く製品です。
本記事中では、このファンデだけが現行品です。
☆☆☆さて、後は30余年の中での他の過去ベスト。
文章のみでビジュアルが無く申し訳ないです。 ☆☆☆
◆RMK リクイドファンデーション◆
とうに卒業しましたし、今販売されているものが当時の製品と果たして全く同じものかがちょっと不明ですが素晴らしいリキッドファンデ、ツヤ肌への開眼の忘れられない1品です。以前もブログで書きましたが。
◆資生堂 インウイ ジ・アイズWT900◆
これは忘れられない方が多いのではないでしょうか。
異なる4色に偏光する白シャドウと、黒の締め色の5色パレット。
ネット上で今も多数画像がヒットします。
名品とはまさにこのこと。
似た製品を廃番後も探し続けましたが、ついになかった。
NARSの旧製品にちょっと似た偏光シャドウがありましたけどもちろんやはり違いました。
ジ・アイズWT900ですが・・・
メイクに全く関心の無かった当時の元・夫が、このシャドウには反応してました(笑)。
「そのアイシャドウ、なんかいいなぁ!」って。
『げげっ。インウイ、ケヴィン・オークイン凄し!!(^ω^)』って即座に思いましたね。
なおこれは感傷を伴った話では全くありません、念のため^^。
◆ディオール イドラディオールシリーズ(スキンケア)◆
私の年位~上の年代の方は覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
平成初頭の製品。廃番になって四半世紀は経ちます。
ガラスの円筒形容器に入った、クレンジングミルクと拭き取り化粧水を使っていました。
品名はおそらく、エミュルションデマキャントゥと、ロション ドゥフレシェールでした。
ただでさえ敏感肌なのに、洗い流さないクレンジング、香料もたっぷりなこんな製品を使って大丈夫か、とても不安でしたが。
使ってみればとても肌が安定して、みずみずしく乾燥しらず。
すぐに調子をくずす不安定さに泣いていた20代の頃の救世主となりました。
当時の美容情報で、〈敏感肌には香料たっぷりの外資コスメなど論外、水で洗い流さない欧州式洗顔法など、日本の気候には適すわけがない!〉と言われていましたが、事実は全くの逆。
国産敏感肌用ラインでもカブレまくっていた肌が安定したわけですから、一般に言われている説など気にせず自分に合うコスメを選んでいく大きなきっかけになりました。
もう、後にも先にも同じディオールにもあんな製品は無い。
香りも素晴らしく、本当に、夢の、夢の中に居るような香りがしました。一生忘れない。
同じ香りのフレグランスがあれば絶対買います・・・が、
あれは水ベースだからこそ実現できる香りで、アルコール熟成のフレグランスでは無理かもしれないです。
暫く使った後廃番となり、後継の「イコンシリーズ」(覚えてる方いるかなぁ それももう、とうの昔に廃番)は一転、まったくもってすみませんが凡庸な製品で。
しばらくショックで立ち直れなかった。イドラディオール廃番当時にディオールでBAをしていたという友人と後年知り合いましたが、当時やはり、廃番にしないでくれという声が多かったと聞き、やはり相当の優秀品だったのだろうと思います。
※現在のディオールのスキンケアにはとても合う愛用製品もあり、上記はもちろん過去の個人的相性の話です。
☆☆☆ここから、上記製品に関連する古い書籍がありまして、そのご紹介☆☆☆
◆婦人画報社 「Spesial Issue2 エレガントコスメチック 一流品図鑑」◆
1989年発行。平成元年です!発売当時に買い、今も持ってます。当時23歳 笑。
非常に古いため汚れなどお見苦しくすみません。
中身は写せないですが、旧すぎてネット上にも画像が見つからないイドラディオールが載っている。
25ans別冊のムック本が当時は多数出ていて、
インターネットの無い時代、本当に貴重なコスメの情報でした。
25ans関連の書籍は写真も大変美しく、中に載っているコスメは懐かしさで涙がでそうなものばかり。今や、手持ちのこれらのムックは宝物です。捨てずにいてよかった。
◆同朋舎出版 「The Art of Makeup 」ケヴィン・オークイン著◆
どデカイ本で、本屋さんで、入る袋が無くて店員さんが困惑していたのを覚えてます。比較で先述のコスメ本と並べてみました。
私の持っている日本語訳版は、1994年(平成6年)発行。やはり発売当初に購入。
これは、私の年代前後、下は10歳下位までならご存知の方が多い書籍だと思います。
デカくて激重の本ですが、当時はインターネット時代に突入する数年前で、本はリアル書店で買うのが当たり前でした。頑張って提げて帰りました(笑)
残念ながら夭逝したメイクアップアーティストのケヴィン・オークイン。
インウイの2代目ディレクターです(初代はセルジュ・ルタンス)。
私はもろ、彼のメイクアップ思想の薫陶を受けた世代で、私世代前後の日本のメイクアップアーティストさんも影響されている方が多いのではないかと思います。
最近は書いてませんが、私がかつてクチコミでよく書いていた「ナチュラルでニュートラルなメイク」というのは、ケヴィン・オークインのメイクを念頭に置いていました。
この書籍内で、そうそうたる著名人からケヴィン・オークインの身近な人に至るまでのメイクが載っていますが、いかにもなモードなメイクではなく、カラフルな色も使わず、自然な色で最大限のメイク効果を上げています。
PCでいうと秋・冬に似合うメイクが多い(やはりこの辺り、ザ海外!です)ので、まんま自分に応用できる色・ライン使いではないのですけれど。
口紅はベージュ・ブラウン・レンガ・赤が多いですが、晩年のオードリー・ヘプバーンのメイクは珍しくキュートなピンクを使っています。
この本は、廃刊かもしれないけど古書が原書・日本版ともにまだ結構出廻っていると思います。
ケヴィン・オークインの一本芯の通ったクールなメイクは、メイクというものは何か他人(異性)に媚びを売るための姑息で浅ましいものという概念を吹き飛ばし、目の前が開けるような新鮮な風を今も運んでくれます。
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それと、平成ベストフレグランスも。
いずれも古いものです。クチコミも古いですがリンクします。
◆ジャンシャルルブロッソー オンブルローズ◆
創香は1981年と思いますが、私が購入したのは80年代末~90年位です。
現行はもう違うものとなっていて、廃番です。
アルデハイデックフローラル。
精密機械の規則的微細振動のような香り。
パイプオルガンの響きにも似ています。
嗅いだ瞬間、もう何も考えられず雷に打たれたような衝撃でした。
当時「わかば」が輸入代理店。価格は3万以上しました。
バブル期のケバイ香りと評されているのを見る事があります(@コスメのクチコミではなく一般的に)が、それはパルファム(エクストラクト)ではなくトワレではないでしょうか。PとEDTは全く違います。
バブル期といえど、数千円で買えるトワレを使っていた人の方が圧倒的多数であろう事は想像に難くありません。
クチコミ
◆資生堂 アンジェリーク◆
1991年、バブル末期だったかな。
オンブルローズとは真逆の有機的なうねり。本当に天使の歌声のようでした。
クリスマス辺りの凍えるような冬の夜に特に非常に綺麗に香ります。
これもまた今や手の届かない夢幻の香りです。
クチコミでは調香師だれだったっけと書きましたが、ジャン・ルイ・シュザックでした。
それにしてももう香水に2万も使えないなどと書きながら、今すっかり元に戻っています。笑
クチコミ
なおクチコミへの補足情報としてアンジェリークに似ている香りとして、ディオールのジャドール ローを挙げておきます。(但し、ローの現行品よりも旧品の方が似てました)
◆プリスクリプティブ ケーレックス◆
ソフィア・グロスマンの名作。
本国発売は1987年だったようですが、プリスクリプティブの日本上陸が平成に入ってからだったと思います。
輸入香水ショップで20年を経ての再購入をしましたが残念ながらラストが特に全く違っていた。あくまでも、当初のオリジナルが◎。プリスクリプティブが無くなった今、エスティローダーグループ内で引き継がれ現在はクリニークで海外で発売されているようですが、やはり構成は昔とかなり違うようです。
オリジナルは凄かったです。ハートノートのトロピカル香も素晴らしいのですが、ラストの花と樹と苔が織りなす重厚なハーモニーが圧巻でした。
クチコミ
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平成ベストコスメのいくつかは、メンバーさんへのコメントで一部書いたのですが、
ドルティアパウダーの最後の開封で改めてアイテムを増やして記事にしました。
殆どが今や情報の価値のない記事でしたが、私にはとてつもなく思い入れが深いものばかりです。
ここまで読んでくださった方本当にありがとうございました。
AtIiさん
しべたんさん
AtIiさん
しべたんさん
ちゃもたさん
しべたんさん
美容で癒されたい人。
わきんぼうやさん
しべたんさん
美容で癒されたい人。
わきんぼうやさん
しべたんさん
RyanRyanさん
しべたんさん
☆tanpopo☆さん
しべたんさん
一般人の事務職
らてラテさん
しべたんさん
葉っぱふみふみさん
しべたんさん
USAからこんにちは
Froggieさん
しべたんさん
お気に入りコスメの記録係
コスメの記録さん
しべたんさん