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CHICCA、ブランド終わるってよ。

CHICCA、ブランド終わるってよ。

どうでもいい話をしようと思う。

CHICCAのブランド終了が宣言された。
まぁ大方の予想通りと言ったところだ。
事業整理を実施している企業が強化ブランドとして指名していないブランドを残すはずもなく、遅かれ早かれ終了するだろうとは理解していた。
ちょっと早いな、とは思う。
ECサイトの販売は2020年秋まで継続するということだが、実際は在庫限りなのだから2019年中に終わってしまう可能性も考えた方がいいだろう。
「今年のクリスマスまでは僕のプロダクトです」という吉川さん退任時の言葉がむなしく聞こえる。

「ブランドは継続します」と宣言したのは客足を考慮したか、発表時点ではブランド終了が確定していなかったのだろう。
私の予想は「末端には知らされていなかった」だ。
ディレクター契約終了と1年前の事業整理のニュースで大方の予想はできていたし、おそらくブランドの上層部や経営陣(担当取締役)の間では話が通っていたと思える。
SUQQUのカウンターで「下には直前にならないと情報が降りてこない」と聞いた。
カネボウ系の体質なのか従業員軽視も甚だしいと思うが、情報漏れを防ぐためなのならば、緘口令をしけばいいはずなのだが、そういうことは往々にして起きているようだ。
従業員が会社に不信感を抱き、会社としてのほころびが生まれるのはそういうところからだ。
「ブランドは継続します」との発言を早々に撤回する形になった今回の件は、多くのファンの期待を裏切る形になったことは否めない。
経営側から見れば至極当然のことだとは思うが、今回の件は「嘘をついた」ということを自覚してほしい。
顧客に対する誠意というのは、そういうところに現れていると思っていい。
カウンターをはじめ、末端の販売関係者はおそらくカウンターを訪れた客に謝ることになるのだろう。
カウンターを訪れる人はぜひその人々を労ってほしい。
彼らに罪はなく、彼らはむしろ「嘘をつかされた」という被害者だと思っていいと思っている。

今回のブランド終了のスケジュールは予想がつく。
まず、秋からの販売終了はカウンター出店している百貨店との契約関係の交渉が完了したところから随時なので、1個ずつカウンターが終了していく感覚だ。
おそらく販売終了の宣言がなされた時点ではすでに百貨店との交渉は始まっているし、場合によっては契約が終了するタイミングが来ている店舗もあるだろう。
違約金の問題や撤退に関する支払等の交渉が終わり次第、といったところか。
そうやって少しずつ店舗を減らして年内ですべてのカウンターが終了するという計画だと思う。遅くても2020年の春には全店閉店だろう。
都市部のカウンターでは最終日は閉店時間を超える接客が求められる場合もあるかもしれない。
INOUI IDの時はまさにそうだったと聞いている。(当時カウンターにいた資生堂の人に聞いた)
最終日は覚悟して臨んでいただきたい。
そして、それぞれの店舗で残った在庫等が一斉にECサイトに投下される。
買えなかった皆さんはそこに集中するだろうけれど、人気商品はおそらくその時点では生産は終了しているはずなので買えない可能性が高い。
いや、人気商品だからギリギリまで作る可能性もあるか。
どちらにしろ早めに買った方が身のためだと思う。

ここで考えなければと思うのは転売に関することだ。
こういう場合には必ずそういう人間が現れる。
本当に届いてほしいところに届かない現実がある。
プレミアがついて価格が上がることもあるだろう。
今後のブランド終了はそういうリスクがあるのも考えた方がいい。
間違いなく、現れる。
化粧品の転売に関しては年々ひどさを増している気がしているので、そのあたりをどう対応する気なのか、個数制限や某店のように商品名を言えない人間には売らないという対応をするのかなども含め、メーカーの対応について問いたいところではある。
そういうことを考慮に入れない無責任な販売終了宣言なのだとしたら、正規の価格で買うことは難しいのかもしれない。
相応の対応がなされないのであれば、転売品と思われる高価格になったものを買わないなどの消費者自身の意識改革も必要だろう。
売る側も買う側もそろそろ意識が変わる必要があると思う。

退任した吉川さんのTwitterやインスタでのコメント見て、やっぱり契約満了の時点がブランド終了への分岐点だったんだなと思う。
契約を更新しないことでブランドを終了させる道筋ができた、というべきかもしれない。
CHICCAというチームにいるスタッフたちにとって、決定は歯ぎしりものだと思う。
同時に永続するものは存在しないということもまた事実としてそこに存在している。
チームを率いて方向性を示してくれたかつてのディレクターに最後まで労われ、幸せな事だなとも思う。
こういう終了の仕方は製造販売業においては当然起こりうることだし、未来永劫続くものなど存在しないことをまざまざと見せつけてくれたという意味で、スタッフにとっても消費者にとってもいい経験だと思いたい。

時代の転換点はいつでもやってくる。
諸行無常だ。
同じことなど二度と起きることがない。
同じ景色は二度と存在しないのだ。


とりとめのないことをだらだらと書きました。
発表の翌日に軒並み完売になっててすげーな、と思いました。
好きな人がたくさんいるってことだし、それだけ愛されてきたのになぁ、と思います。
消費者から見たら「売れる」を優先する企業経営は理解できないところもありますが、企業経営とは「利益が出るものを優先する」ものなのだというのも経済や経営を学んでくると理解できる側面もあり。
なんでー?って思うのは当然なのですが、経営側から見ると主体となったアーティストが離れた今、生かす必要はあるのかい?っていうのも理解できなくはない…。
これがエキップとかの系列子会社ならまた違ったんだろうなぁと、うっすら思います。
そういえば、エキップから2020年に新ブランドが出る、みたいなことも言われてましたね…。

明日は明日の風が吹きます。
未来は必ず、「今日」になる。
過去に別れを告げたら新しいものに手を伸ばすのが人間の性といったところでしょうかね。


それでは、皆様の毎日が愛と光であふれた日々でありますように。

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