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今までに出会ったフレグランス10選(暫定)

今までに出会ったフレグランス10選(暫定)

個人的な感想で、しかもかなりの長文、さらに忘備録的なブログです。

自宅での晩酌が定着してきた今日この頃、こんなテーマを肴にして飲んでみた。
「今までに出会ったフレグランスの中でベスト10を選ぶとしたら?」
この手のテーマは、例えば「映画」「音楽」「プロ野球選手ベストナイン」「小説」「漫画」など同様に、最高の酒の肴になる。
今までずっと曖昧にしてきたけれど、まず基準を決めてから(実用か実用関係なしか、所有しているかしていないか、香調を広げた方がいいか、各ブランドの選抜にするか、季節ごとにするかなど)、苦慮の結果、下記の10点を選んでみた。
※実用、所有という軸。アルファベット順。()は、香調、発売年、調香師の順。

1.AVENTUS /CREED
(フルーティ・シプレ、2011年、オリビエ・クリード&エルウィン・クリード)

2.DANS LA PEAU /LOUIS VUITTON
(レザー・ムスキー、2016年、ジャック・キャヴァリエ)

3.GAIAC 10 /LE LABO
(ウッディ・ムスキー、 2008年、アニック・メナード)

4.JERSEY /CHANEL
(ラベンダー・バニラ、2011年、ジャック・ポルジュ)

5.JOY /JEAN PATOU
(フローラル、1930年、アンリ・アルメラス)

6.NEROLI OUTRENOIR /GUERLAIN
(フローラル・ティー、 2016年、ティエリー・ワッサー)

7.NEROLI PORTOFINO /TOM FORD
( シトラス・フローラル、2011年、ロドリゴ・フローレンス・ルー)

8.ROSE BARBARE /GUERLAIN
(ローズ・シプレ、2005年、フランシス・クルジャン)

9.SHULIMAR /GUERLAIN
(オリエンタル・バニラ、1925年、 ジャック・ゲラン)

10.UNE NUIT MAGUNETQUE /THE DIFFERERENT COMPANY
(フルーティ・アンバー、2014年、クリスティーヌ・ナジェル)


アバントゥスは香水ジプシーとなったきっかけの香り。
最初、どこかから入手した数あるサンプルの中に埋もれていて、何気なく香りをチェックした時の衝撃は忘れられない。何てチャラい香り。でも、一度嗅いでみると忘れられぬ余韻がある。
レディースによくあるフルーティシプレをベースに、オークモス、スパイシー、ウッディなどメンズらしい力強さで整えることで、独特のキャラクターを創り出した名作。特にオークモスの切れとムスクの柔らかコントラストに酔いしれる。
注意する点は、ロットブレが大きく、当たり外れがある。これを天然原料の影響と言ってしまうあたりに、マイナー根性を感じてしまう。

ダンラポーは孤高の香り。
というのも、この香りはヴィトンの中でもっとも売れていない香りらしい。
まずトップのレザーの香りに驚かされる。それもそのはず、このレザーの香りは、実際のなめし革から抽出することに成功したレザーエッセンスが使用されている。この特徴的なレザーの香りなため、このトップで好き嫌いが分かれてしまうのかもしれない。このレザーに、アプリコットとサンバックジャスミンがみずみずしさを与え、ムスクが人肌のような体温を与えていく。数多いレザーの香りの中で、これほど肌と調和する香りはないのではないかと感じている。

ガイアック10は癒しの香り。
日本をイメージした香りのなかで、これほど日本らしい香りを他に知らない。この香りを創り出したルラボに対してリスペクトすると同時に、こういう香りのイメージを持たれた日本に対して誇りを感じる。
トップやミドルに効く香りがなく、ほぼベースのみで構成されているため、香りが拡散しない。自分にだけに柔らかく、そして少しだけ甘さのあるウッディが包み込んでくれる。自分にだけ安らぎを与えてくれる香り。こういうフレグランスは1本押さえておきたい。

ジャージー(オードゥトワレ)は存在感のある白い香り。
ジャージーは、ラベンダー、バニラ、ムスクのトライアングルのような構成ではあるが、頂角の香りはバニラで、キリッと硬さのあるラベンダーと、柔らかいムスクが底角を支えることで、カチッと清潔な白いバニラの香りを演出していると思う。
白イメージの香りと言えばピュアディスタンス ホワイト、また、硬質なバニラと言えばゲラン アンジェリークノワールが思い浮かぶ。正直、3本とも甲乙つけがたい香りだが、汎用性の高さからジャージーを選んだ。

ジョイは究極のフローラルの香り。
これに勝るフローラル・フローラルの香りを私は知らない。
圧倒的なローズとジャスミンの香り。そしてイランイラン、チュベローズのアクセント。天然香料ならではの華やかさを引き出し、天然香料が持つアクを絶妙な配合バランスによって見えにくくしている。
残念なことに、ジャンパトゥもジョイも消滅してしまった。時代も変わり、今後おそらく、ジョイのような天然香料を贅沢に使ったフレグランスが世に出ることはないと思われる。

ネロリウートロノアはミステリアスなネロリの香り。
そもそもネロリの香りが好きな私は、多種多様なネロリの香りに触れてきたが、なるほどネロリにはこんな表現もあるのかと感動したフレグランス。
特に、肌になじんだ時の、キラキラと輝く美しいネロリと、そのネロリのすぐ下から、重厚で柔らかなスモーキーなティノートの組み合わせがとても魅惑的で、五感を鷲づかみされる。
「華麗なオーラを漂わせる稀少な香りが、心を揺さぶり、感情に語りかけるフレグランス」だと感じる。

ネロリポルトフィーノはマイ フェイバリット シトラスコロンの香り。
なんだかんだいって定番のシトラスコロンの香りが好きだ。特にスプレーした直後のフレッシュ感がたまらなく好きだ。正直、同系統ではシャネル オードゥコローニュ、シャネル アリュール オム スポーツ コローニュ、ディオール オム コロンの方が完成度が高いと感じるが、圧倒的にネロリポルトフィーノの方が使用頻度が高く、たぶん私はこの香りが好みだと思う。
ラベンダーやベルガモットやネロリなどクラシカルコロンを骨格に、ハーバルやフローラルを強めることで華やかさを、アンバーで深みを持たせた香り。香りもさることながら、まるでポルトフィーノの海岸を彷彿させるようなコバルトグリーンのボトルの美しさに目を奪われる。手放せない1本だ。

ローズバルバルは至高のローズの香り。
ローズバルバルは最高のローズの香りではないと思う。正直、もっといいローズの香りはある。
しかし、ローズバルバルは、刺すような鋭いローズ部分をわざと(?)古くさいアルデハイドでぼやかし、甘いローズをわざと(!)男性的なシプレで濁らせたような香り。ローズの華やかさ、甘さ、鋭さをしっかりと持たせながら、男性を魅了し、男性にも似合う香りに仕上げられた、男性にとっては至高のローズの香りだと感じる。

シャリマーは芸術の香り。
シャリマーはフレグランスの奥深さを教えてくれた香り。最近の香りは、キーとなる香りをはっきり立たせた、分かりやすい香りが多い。人気のジョーマローンなどはその代表だと思う。
クラシカルなフレグランスはその逆で、非常に複雑で分かりづらい香りが多い。
シャリマーの場合はシトラス、フローラル、バルサミック、ウッディ、スパイシーなど個々の素材が絶妙なバランスで配合されていて、その時のコンディションによって香り立ちがかなり異なる。当然、使いこなすのも難しい。しかし、だからフレグランスは奥深くて面白い、実際に使ってみて、ピタッとはまった時の香りの素晴らしさを教えてくれた香り。
個人的にはシャリマーは、特にバニラの香りがもっともうまく使われている香水だと感じている。

ニュイドマグネティックは個性の香り。
ニュイ マグネテイックは、スプレーしたその瞬間の香りに魅せられる。
非常に個性的な、洋酒を思わせるフレッシュなフルーティの香り。トップノートは、付けた本人だけが楽しむことができる香りで、このニュイ マグネテイックの個性的な、でも嗜好も良く、さらに緊張感のある甘さがテンションを上げてくれる。
さらに、トップの洋酒を思わせるフレッシュなフルーティな香りを最後まで崩さずに、時間が経過することで、バニラやアンバーの熟成していくような過程が素晴らしいと思う。


あくまで実用しているフレグランスなため、明らかなレディースは選べなかった。
逆に、男性フレグランスの定番のフゼアの香りも選べなかった。特にアロマティックフゼアは、大枠で同じ香りに感じられるため、使用したいと思ったことがほとんどないことも事実。
やはりレディースとメンズの中間よりもややレディース寄りの香りが好みなんだと、改めて感じる。

そして、キリがないけれど、11番目の香りは、メゾン フランシス クルジャンの754。夏のような陽気の今日、754を使ってみると、とても良かった。そういえば、昨日使ったヴィトンのタービュランスもとても良い香りだった。そう考えるとまた悩んでしまう、、、本当にキリがないと思う。

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コメント(4件)

  • 画像ググりました。
    箱もボトルも芸術的ですね、オレンジなのに赤と青というのが美しい。使うのが勿体なさそうw
    これ、柑橘系好きな女の人に贈ったら好み度外視で喜ばれるかも。

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    2020/5/12 15:50

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  • Dさま、こんにちは。
    突然のコメントごめんなさいm(_ _)m
    暫定とのことですが、
    とうとう決断されたとのことで、おめでとうございます!
    さすがのセンスに感動しつつも、いちDさまファンの自分としては
    ちょっぴり寂しい気持ちにもなってしまいました。(気持ち悪いですねw)

    ローズバルバルは主にどんな場面で纏われているのでしょうか?
    私の周りにはそんなハイセンスな男性がいないので…
    (むしろ、無臭な男性ばかりです)

    あと、スフルドランジュのジャケ買いも大いに同感です!!
    初めて香水を、完全に鑑賞物としてのみの用途で購入しました。

    これからも口コミや記事を楽しみにしています☆
    今度はぜひ、レディースや用途別、ブランド別などでも
    『フレグランス◯選』拝見したいです^ ^

    ステイホームの世の中ですが、
    フレグランスを色んな場面で楽しめる日々がまた訪れますように!
    長々失礼いたしましたm(_ _)m

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    2020/5/13 20:42

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    あゆ.おく さま

    こんばんは。お久しぶりです。コメントをいただき、ありがとうございます。
    外出する機会も減り、百貨店も自粛中で、新しいフレグランスとの出会いが絶たれてしまったため、こういう機会なので一度立ち止まって、今まで出会ったフレグランス10選を決めようと、まさしく決断してしまいました。実際のところ、あれもこれもと迷ってしまい、なかなか決められなかったのですが、、、。
    ローズバルバルはオンタイム専用のフレグランスです。下半身に付けると、ローズの華やかさをアルデハイドやシプレが琥珀のような落ち着いた印象にぼやかしてくれると感じております。夜に使う時はウエストまわりに付けて、多少は華やかさを演出しても良いかもしれませんね。
    スフル ド ランジュはまだ一度も使用していませんが、そろそろ似合う季節ですね。
    次のパケ買い候補は、ヴィトンのカリフォルニアドリームですが、値段的にさすがに香りをチェックしてからと考えております。
    本来であればこの時期は新しいフレグランスとの出会いの季節。落ち着いたら、フレグランス探しの旅を再開させたいです。
    これからもクチコミやブログ楽しみにしております!

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    2020/5/13 23:02
  • キャプテンDさん、おはようございます^ ^ コメント失礼いたします。
    いつも素晴らしいレビューや口コミを、ありがとうございます!最近お見かけしてなかったのでまた読めて嬉しく思います。

    暫定版10選をを読んだあと、私も自分の10選を考えたのですが、キャプテンDさんと4つかぶっておりました。
    そしてローズバルバルは私の肌だとアルデハイドが強く出過ぎてアルデハイドバルバルになりがちで未だ購入してないのですが、キャプテンDさんの解説により、理解が深まりました。そう聞くと、欲しくなるのが人のサガ、、

    これからもクチコミやブログ楽しみにしております!

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    2020/5/12 06:40

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    かえーで様

    こんにちは。コメントありがとうございます。
    10選のうち4選がかぶるなんて凄いですね!
    ローズバルバルはとてもクセの強い香りですが、長年、自分に合ったローズの香りを探していて、ようやくピタッとはまった香りです。正直、数あるローズの名香はすべて、男性よりも女性の方が明らかに映えると思っていましたが、唯一このローズバルバルだけは、女性よりも男性の方が似合う香りなのではと感じました。これを手に入れてから、何の躊躇もなく、ローズの香りを楽しむことができるようになりました。
    これからもクチコミを楽しみにしております。

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    2020/5/12 10:56
  • はじめまして。凄いですね。私が普段香ってる値段より0が1つも2つも多い...
    ボンドナンバーナインとかクリードとか所有どころかテスターさえ嗅ぐ機会もありませんw
    機械があれば、香水以外のコロンやアフターシェイブローションのブログも拝見したいと思います。数少ない男性会員の為に。
    あと、パケ買いしたベスト3とか。

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    2020/5/12 04:14

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    pope2649様

    はじめまして。コメントありがとうございます。
    意図したわけではありませんが、気合を入れて10本選んでみると、やはり高額なものが多くなってしまいますね。
    尚、近々パケ買いしたものはシャリマー スフル ド ランジュです。パッケージが素晴らしく、香りもチェックせずに即買いしてしまいました!

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    2020/5/12 10:39

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