私の住む関東も梅雨入りし、少しは涼しくなるかなと思いきや気温変わらず!梅雨頑張れと思う今日この頃です。
最近アンプリチュードの夏コレを手に入れました
梅雨時期にぴったりの水彩発色。アンプリチュードはアイシャドウとマスカラをハイパー愛用!今回はしべたんさんがブログで紹介されていたチークが欲しくなり、チークを軸にアイシャドウとグロスも購入。造花使い回しですがw 写真を置いておきます。撮影中に我が家の猫さんが参加してきて、チークの蓋に猫さんが写り込んでます(*^^*)

こういったリキッドアイシャドウを劣化させずに長く使うにはアプリケーターのかわりに清潔な綿棒を使うと良いです。グロスやリキッドリップも雑菌混入予防で使い捨てリップブラシを家でも外でも使っていたのですが最近サボり気味。使い捨てブラシはコロナ前の世界線のセミセルフ店等でテスターを試す際に置いてあったタイプで、袋に山ほど入ったものがAmazonで千円くらいで購入できます。
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さてさて、前回のブログで次回予告したコスメの光劣化の話。どんどん紫外線が夏仕様になっていて、一刻も早くアップしたいと思う反面、書けば書くほど迷宮入り&バージョン違いでいくつか書いたりしてアップに時間がかかりました。今回は前編です。
真面目に書いたので笑いどころはないかなと存じます。
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コスメの光劣化について前編
買った時と化粧品の色が変わってる!ということってご経験ありませんか?セミセルフやバラエティショップのテスターの色が褪色したりくすんでるのをご覧になった事がある方も少なくないと思います。
この原因のほとんどは光。ここで言う光は、太陽光だけでなく照明の光も含めた全ての光源です。後編で少し触れるのですが、化粧品会社時代に色抜けしやすい製品があったため通常の電球とLEDで照射実験をし、LEDは褪色変化がほぼなかったです。LEDは光の波長が異なるのと、熱が出にくいためです。自然光や電球の光の波長と、光の持つ熱が特定の色素を色抜けさせたり劣化させます。
光は熱のエネルギーも併せ持つと私は考えています。製品にダイレクトに光が当たればその波長で劣化。家具の日焼けと似た感じと考えるとわかりやすいかもしれません。更に光が集まり熱のエネルギーになった場合は褪色だけでなく油分の多い口紅などが溶けたり成分の漏出も起きます。見落としがちなのはスキンケアの成分劣化。化粧水などがボトルの中で水分が蒸発して汗をかいてるのはご経験ある方多いかなと思います。化粧水はほとんどのブランドで原料がほぼ水なので振って混ぜれば元に戻りますが、美容液や乳液は油分が入っているので少し話が変わります。
色物コスメでいえば、蓋や容器がクリアな粉物や、同じく容器がクリアなグロスやリキッドリップカラーで光劣化が起こりやすいです。
ただし、蓋がクリアではなくても起こりえます。保管袋に入れたりポーチに入れておかずに保管していると容器の隙間から入ってくるのも光。光は1秒で地球を7周以上できるツワモノ。っょぃ。営業時間中ずっと光にさらされるテスターはともかく、私たちが家で保管する際も光は手強いのです。
光の厄介な所は、油分によるケーキングと違い、表面だけでなく内部まで光劣化が進んで変色、変質すること。
シャネルのプレストもののような密度が高めで固い製品ならば、ケーキング対処法でご紹介したセロテープ方式で表面を何層かめくると元の色が出てくることがあったり、ラメなどの配合次第で光が反射したり光自体が奥まで通り難くなっていて元の色が出てくることもあるので、褪色してるなと思っても捨てる前にセロテープ、よかったら是非!
それにしてもスキンケアや色なしの日焼け止めは劣化が大変わかりにくい。日焼け止めは劣化しやすく肌トラブルの原因の代表選手。基本的にはワンシーズン使い切り前提で販売されてますし、スキンケアも毎日使えば数ヶ月でなくなるもの。そのため、開封したらなるべく早めに使い切ることが大切ですし自然とそうなりますがプチプラのものだったり、一部のデパコスでも容器に遮光性が少ないものは置き場に悩みます。デパコスのプレステージラインを買って毎日塗っても劣化していたら元も子もない。
ファンデも勿論劣化しますが、使用している顔料が色抜けしにくいのであまり気づかないです。ファンデも日焼け止めが入ってるものが多く、リキッドやクリームファンデだと残量がわかるようなガラス容器のものがメジャーなためスキンケア同様、開封したらできればワンシーズンないしは半年くらいで使い切るのが理想と思います。日焼け止めはワンシーズンで捨てるべきですがファンデはあくまで理想。保存に気を付ければ延命できる。
それから、フレグランスも光や熱で劣化します。他にも劣化の要素はあるのですが、光にフォーカスすると光で香りの分子の結合が切れて別の物質になるので当然香り方が変わります。これを防ぐのに、酸化防止剤のBHTを配合するブランドもあるほどです。香料の酸化予防目的は勿論ですが、光や熱ダメージから守り、香りの変化を防ぐためです。液の変色も防げるので一定のメリットはありますが、これをやりがちなのは繊細な天然香料をある程度使用するブランド。天然香料は採取時期により香りが微妙に異なるので繊細な香りのバランスに別の原料を混ぜて同じ香りに完成させるのは職人技だと感じます。
フレグランス類以外にも当然BHTは光や熱の対策として添加されています。私も大昔、BHT自体の匂いを嗅いだことがあります。BHTは芳香族化合物のため元々匂いがあります。どんな匂いだったかははっきり覚えてませんが芳香族と言うならいい匂いしそうなのに!と思った記憶はあります。(芳香族はただ匂いがある化合物というだけで必ずしも良い香りがするものではないです)
そういったものが添加されていないオーガニックやミネラル系は尚更劣化しやすくなります。そういったブランドだと紫外線吸収剤のような光で安定しにくい原料は極力使わない場合が多いですがいろんな意味でで添加物を使わないのは一長一短です。気をつけて保管しても劣化するのが自然派ブランドかなと。
私の肌だと自然派ブランドが使う紫外線拡散剤は短時間でもチリチリして痛くなるので吸収剤多めやバランス型の方が合うのですが、吸収剤の特性として、光を化学変化させます。その際にフリーラジカルが発生するので、光がある中で長期間放置した日焼け止めの中身を考えると、、光劣化したスキンケアや日焼け止めが恐ろしいのがおわかりになるかなと思います。フリーラジカル顔面に塗りたい方はレアパーソンかと存じます。
日焼け止めの成分はEUが化粧品の動物実験禁止にする直前まで動物実験が必要だったもので、そもそもの毒性も考えると日焼け止めや日焼け止め入りのファンデなどは早めに使い切るのが理想であり賢明ではあります。
お肌も紫外線やブルーライトから守るのが当たり前の時代、次回は具体的なコスメの保管方法のヒントをお伝えしたいと思います。書けば書くほど店装や通販ロジ的な観点になってしまい、住宅事情やメイクする場所は自然光が理想というところと離れた感じになってしまってご参考になるか不安ですが、また次回!
今日のフレグランスはゲランのベルガモットカラブリア。ベルガモットというかメンフレ感のあるムスク。ひたすたワッサー作だなという香り。名前をワッサーカラブリアにしたらいい。ワッサーイズムに溺れたい日はこれを使います。
☆yuzurin☆さん
写真が苦手な元化粧品会社勤務の自由人
かえーでさん
新真昼さん
写真が苦手な元化粧品会社勤務の自由人
かえーでさん
しべたんさん
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かえーでさん
**minimaru**さん
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かえーでさん
ころすけ@もーにんぐさん
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かえーでさん