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香りで瞑想はいかが?ラッシュ発のパフュームを使った新作スパトリートメント『ルネサンス』

香りで瞑想はいかが?ラッシュ発のパフュームを使った新作スパトリートメント『ルネサンス』

美容ジャーナリストのYUKIRINです。


この半年ほどは、スパ&エステの取材や旅取材は控えておりましたが、サロンも感染予防対策を十分にされているところが増えてきましたので、9月より再開いたしました。

最初に訪れたのは、LUSH SPA(ラッシュ スパ)。9月1日よりスタートしたラッシュ スパの新しいスパトリートメント『ルネサンス』を取材させていただきました。

私はLUSH SPAが大好きで、これまでも「シナシージア」「ザ プラネット」「タングルドヘアー」などの体験記事をお届けしておりますが、『ルネサンス』はこれまでどのエステ&スパでも体験したことのない、全く新しいトリートメントです。

『ルネサンス』は、イタリアのルネサンス期の医療の考え方である「四体液説」にインスピレーションを得た、香りの瞑想を楽しむためのトリートメント。実際にトリートメント内で使用されるパフューム4種を含む、イタリアのパフュームコンセプトショップ「LUSH フィレンツェ店」限定パフューム計5種も、販売されています。

「ルネサンス」のインスピレーションとなっている「四体液説」とは、身体が4つの体液(血液、粘液、黄胆汁、黒胆汁)でできているとする考え方で、生物すべてが熱・冷・乾・湿の4つの性質を有すると考えられていました。4つの体液のバランスが取れている時は健康でいられますが、どれかが過剰であったり、欠乏している時には病気になると考えられていました。

ルネサンス期は、香りを医療にも用いており(現代のヨーロッパにおけるアロマテラピーの立ち位置に近い)、蒸気化した植物や果物が香ることで、元の性質が宿っていると考えられていたそうです。


コンサルテーションではまず最初に、最近の自分を思い返して、その感情に当てはまる単語を選びます。

4つのフレグランスは、血液、粘液、黄胆汁、黒胆汁に結びつく表へ分けられているので、自分の現在の体調やメンタルを「言葉」で照らし合わせることができます。

◆PHLEGMATIC(粘液)
キーワード:BELONGING(つながり)
怠惰、直感的、落ち着き、満足、おおらか、優柔不断
所属する香り:『コンフェッティ』(30mL ¥6,000 / 100mL ¥12,000)
イタリアの結婚式で登場するシュガーコーティングされたアーモンド(ドラジェ)にインスピレーションを得た、甘いフローラルノート。バイオレットリーフ、ローズ、サンダルウッド。

◆MELANCHOLIC(黒胆汁)
キーワード:MASTERY(熟達)
嫉妬深い、根気強い、忠実、忍耐強い、心配性、地に足のついた
所属する香り:『ネロ』(30mL ¥11,250 / 100mL ¥22,500)
ビターオレンジの花から抽出されるエッセンシャルオイルが「ネロリ」と名付けられたルーツからインスピレーションを得たパフューム。フレッシュなグリーンノートが好きな方におすすめ。

◆CHOLERIC(黄胆汁)
キーワード:PURPOSE(目的)
性急、ダイナミック、力強い、執拗、勇敢、ぶれない
所属する香り:『サッポー』(30mL ¥13,500 / 100mL ¥27,000)
古代ギリシアの女流詩人「十番目のムーサ」に捧げるパフューム。イリス、バニラ、ジャスミン、タバコベースの、どこかスモーキーで苦さを感じるような甘い余韻。

◆SANGUINE(血液)
キーワード:HOPE(希望)
想像力豊か、人懐っこい、世間知らず、向こう見ず、遊び心がある、楽観的
所属する香り:『フランジパニ』(30mL ¥6,000 / 100mL ¥12,000)
ローマを支配したイタリア貴族の一人、フランジパニ公爵が独自に調香した甘くスパイシーな香りにインスピレーションを得て開発された香り。サンダルウッド、アーモンド、スモーキーなグアヤクウッドのブレンドが、南国のフランジパニ(プルメリア)を感じさせます。


この日、私が選んだ言葉は「CHOLERIC(黄胆汁)」で、結びつく香りは『サッポー』。但し、「CHOLERIC(黄胆汁)」を欲しているのか、逆に優位になりすぎているのかの判断によって、相対する「PHLEGMATIC(粘液)」に属する香り『コンフェッティ』の香りを比べ、より好みの方を選びます。私が好みなのは『サッポー』でしたので、『サッポー』の香りでトリートメントいただくことに決まりました。

お部屋に入ると、まず『サッポー』のベースノートにあたる香りのパウダーをベッドにミストいただきます。

足のみのトリートメントとのことで、洋服もそのまま(ひざ下を出せるもの)でOK。香りや副交感神経に訴えかけるアレキサンダーテクニックという手法を用いたマッサージがスタートします。

LUSH SPAと言えば、それぞれのトリートメントにあわせたオリジナルの音楽も魅力!ルネサンス期に建てられた宮殿で演奏された音楽なのだそうです。私は、レストランでもカフェでもエステでも「音楽」にはとても敏感です。その場にマッチしていない音楽が流れているだけで、気になってしまいリラックスできないくらい…。LUSHのスパは音楽へのこだわりも強いので、とても安心して世界観ごと飛び込んでいけるところが好きです。

マッサージは決して強い力で押す訳ではなく、やわらかでなめらか。夢と現実の合間を漂うような、まさに「瞑想」ができます。今は在宅でのお仕事が増えたり、外で必要以上に気を張って働く必要がある方が増えており、心のオンオフが切り替えにくくなったり、精神的な疲れが溜まっている方も多いですよね。そんな方でも「オフ」して、自分自身と向き合うことができる40分となっています。

ミドルノートで作られたというマッサージバーで脚をマッサージいただいた後、トップノートの蒸気が部屋を包み込み、クライマックスを迎えます。イメージ的にはこんな感じで包まれます。

終了後のお茶も淹れ方が独特です(笑)

どのスパとも、どのエステとも似ていない、オリジナリティあふれるトリートメント「ルネサンス」。
心が少し疲れてしまった方に、ぜひ受けてみてほしいトリートメントです。


このトリートメントを受けた数日後、LUSH UK パフューム調香師であるEmma Dickさんに、オンラインインタビューをさせていただく貴重な機会をいただきました。

Emmaさんは、LUSHに長く勤めてらっしゃいますが、最初は調香師になろうと思っていた訳ではなく、LUSHの創設者の息子であるサイモン・コンスタンティン氏と一緒にフレグランスに関わる部門に携わり、エッセンシャルオイルにかかわるシステムを作ったり、仕入れた精油の品質を確かめたり、香料のためにバイヤーとして世界中を飛び回って精油の生産地や農家を巡られていたそうです。そんな中、自分自身でも香りを作れるのでないかと思い申し出たことが、調香師となられたた経緯でした。

LUSHはパートナーシップを結んでいる外部の農家より高品質のエッセンシャルオイルを購入し、生産者が長期的に良い品質のものを作り続けられるように、関係性を作っています。ちなみに、LUSHの香料やアルコールは「オーガニック」の認証を取得していません。それは、そもそも農家さんが有機栽培をしていても、有機認証にお金や書類の準備など苦労が生じるため、認証取得が難しいケースが多いからです。あえて認証にこだわらず、LUSHが実際に植物の栽培されている現場を見に行き、どんな場所でどんな環境で作られているのかをチェックしているのだそう。

Emmaさんの勤務時間の50%は、フレグランスの創作、実験、インスピレーションを生み出していく時間に費やされています。商品開発者より相談を受けた原材料やコンセプト、どんな香りを必要としているかを踏まえ、香りを作っていきます。ただいい香りを作ればよいわけではありません。例えば、おなじみのバスボムは、何のパッケージにも入っていない状態で店頭に並んでいます、つまり、お客様が購入されておうちで使うその時まで、香りを中に閉じ込められる状態にしなくてはならない。香りが化学反応を起こし色を変色させたり、テクスチャーを変えてしまうことがないよう、安全性を大事にしながら作っているとのことでした。

とはいえ、フレグランスだけでなく、バスボムやボディ製品、スキンケアなど、あれだけ多くの商品数を持つLUSH。Emmaさんの、香りへのインスピレーションは途切れることはないのでしょうか?

彼女は言います。

「もちろん私もスランプになる時はあるわ。でも、日々いろいろなものからインスピレーションを受けていて、特にその日に感じている気持ちや感情から香りにつながることもあるの。

 原料を組み合わせる遊びをしながら生まれることもあれば、音楽が呼び覚ます感情もある。カクテルのレシピを見ながら思いつくこともあるし、家族と散歩しながらイギリス原産のお花を見て、香りが無いお花だったとしても例えばどんな香りがするだろうと想像することもある。商品開発者たちも勿論インスピレーションをくれる。苦労することもあるけれど、どこからでもインスピレーションを得ることは出来るのよ。

 例えば、『シモコウバイ ボム』という製品は、和菓子の本を商品開発者の一人が持っていて、想像して作った香りだし、原宿店のために日本に行ったことが無くてもどういう場所か想像して作り、バブルガムやコーラの香りにしたわ。」



最後に、彼女が創り出す香りすべてに、共通しているテーマや傾向はありますかと聞いてみました。
すると、それは「自分がわくわくする、使って楽しい、好きな香りである」ということだそう。日本の皆さんに向けてEmmaさんからのメッセージがこちら。

「皆さんのサポートのおかげで、香水の日本マーケットは成長しています。
 私たちのユニークな香りを楽しんで探求してくださったり、
 大胆なものを選んでくれることが嬉しいです。ありがとう。」



実は新宿店にもとてもたくさんのフレグランスが用意されています。バスボムやボディケア、スキンケアのアイテムイメージが強いLUSHですが、実はこんなにもフレグランスがあったんだ!と驚かれる方も多いのではないでしょうか。

今回ご紹介した5種類の香水のうち「フランジパニ」と「フレッシュアズ」は、クリスマス限定アイテムとして9月23日から全国の店舗にて販売されております。ギフトにもぴったりです。ぜひ皆さんも試してみてくださいね!


◆『ルネサンス』について

所要時間:40分(コンサルテーション、お着替え、お直し時間は含まず)
※一部お着替えいただきます
価格:¥13,050(税込)
店舗:LUSH 新宿店、LUSH 京都四条通り店

◆LUSH公式サイト

https://jn.lush.com/

◆LUSH SPAのご予約・詳細はこちら

https://lush-spa.resv.jp/

◆YUKIRINのInstagramはこちら

https://www.instagram.com/fabgearyukirin3/

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