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とらきちの、電車

とらきちの、電車

うーん。
今年は阪神絶好調やのう。若手めっちゃ活躍してるし、投手も、球児が抜けたあとのリリーフ陣が強力やし。
特に佐藤はすごいな。将来は掛布以来の生え抜き4番になりそうや。
↓参考動画
あとは……藤浪がしっかりしてくれれば笑


というわけで。
阪神電車をご利用くださいましてありがとうございますやで。
ここではこれまでに、関西大手私鉄5社のうち、南海、阪急、京阪、近鉄のご案内をしてきたけど、この前神戸までおでかけしたのもあるし、今回は最後の1社、阪神電車のご案内をしようと思うやで。



阪神電気鉄道。
路線の歴史は、現在で115年にも及ぶ。大阪ー神戸という大都市同士を結ぶ日本初の「インターアーバン」として開業したのが1905年。
大阪側はいまの梅田のど真ん中じゃなくて、
TKPガーデンシティとかいう阪神高速にブチ抜かれたビルが建ってるあたりが大阪側の起点で、いまの梅田から1km弱離れたところ。ちなみにこのビル、ブチ抜かれた部分はフロアごと阪神高速に賃貸してるという扱いなんやそうや。


開業までには紆余曲折があり、官営、つまり国の鉄道である東海道本線と路線がモロかぶりしてるため、なかなか認可が下りんかったそうや。
そこで抜け道として鉄道ではなく「軌道」、つまりチンチン電車として開業する道を選ぶ。ただし、走行速度はチャリンコ並みの(笑)15km/hほどに制限されるという条件がついて。

……
ところが。

開業当初から、申請したダイヤの3倍以上の速さで走る。もちろん規則違反(笑)。
当時の電車には速度計がなかったり、ダイヤを暗号化したり(笑)、役人が疑いをかけるも、罰則規定がないからとさらなる高速化を企みやりたい放題(笑)、結果、東海道本線から多数の乗客を奪うことに成功。
この後、1920年に阪急神戸本線が開業、東海道本線も蒸気機関車から電車へとスイッチしていき、3社によるシェア争いは100年も続いてる(現在は阪急と阪神は同グループ、のちほど)。当時は国よりも私鉄のほうが優位に立ってて、それが現在に至るまで「関西私鉄王国」と呼ばれる所以になってる。


さらなる路線網の拡大に向けて、阪神電車は延伸を目指す。目的地は、大阪の中心地のひとつ、ミナミ。つまり難波。
1964年までに尼崎から大阪環状線の西九条まで延伸、したまではよかったが、その先がなかなか進まんかった。延伸経路上の商店街店主などが、商店街の客が他方に流れる、あるいは素通りする、いわゆるストロー現象を危惧したため反対運動が起こったんや。
その反対運動の象徴とされる横断幕が
も ぐ れ 阪 神
抗議文としては最高級にセンスあるけど(笑)、それだけ苛烈な反対運動があった証になってる。実際に西九条からは地下に入って難波を目指してる。

そうこうしてるうちに、難波には近鉄電車が大阪上本町から延伸し、先を越されてしまうが、ようやく2009年に難波まで延伸、そして近鉄との相互直通運転を果たす。理論上は名古屋ー神戸からその先の山陽電車との直通を経て姫路まで線路がつながることになった。金のシャチホコに飽きたから姫路城行くなんてことも出来るわけや(何:最低でも2回乗り換え必要)

現在、梅田と難波の両方に駅を持つ関西大手私鉄は阪神のみで、そのことが大きな強み。


本業の鉄道以外では、不動産業から六甲山のレジャー事業・開発を古くから手掛けるほか、
劇団四季の劇場などが入居するハービスENTなどの複合ビルや、大阪の最高級ホテル、ザ・リッツ・カールトン大阪、梅田ダンジョン(笑)の一角を担う地下街ディアモール大阪の運営など、
阪神百貨店は「日本一のデパ地下」と呼ばれて食品の売上に強みを持ち、同じく梅田に店を構える阪急百貨店、大丸梅田店などとともにしのぎを削ってる。
とりわけ「スナックパーク」で販売してるいか焼きは大阪梅田駅改札前のミックスジュースとともに名物となってる。
551のぶたまんに対抗できるのはこの2つしかない、とワイは思てる。



で、阪神といえば……
冒頭にもあるとおり、タイガースや。
創立当初は大阪タイガースてチーム名で、そのせいで甲子園は大阪にあると勘違いしてる人も中にはおるそうや(笑:西宮やで)

バース、掛布、岡田、真弓らを擁した1985年の日本一。ワイが小学生のころ、みんな掛布のマネしとった笑
あとは星野仙一監督が率いた2003年。
「勝利の方程式」と言われた鉄壁リリーフ陣JFK(ジェフ・ウィリアムス、藤川球児、久保田智之)を擁した2005年。なお日本シリーズで33-4をくらった模様(何)
↓参考動画
わかってても打てん火の玉ストレート


さて。
ちょうど33-4(笑)のころ、激震が走る。
村上ファンド、いわゆるハゲタカファンドによる株式公開買付けにより全株式の1/3以上を握られる事態となる。
ここで阪急が名乗りを上げ、村上ファンドの保有株を買い上げ、その後の経営統合、阪急阪神ホールディングスの発足となる。
(正式には阪急が先に持株会社化してて、阪神を買収したかたち)
なお、村上ファンドの代表はニッポン放送のインサイダー取引に絡んで堀江もん(何)とともにタイホされるということになったけど、買った値段の約1.5倍で阪急に売り抜けて相当儲けた模様。


株つながりでいえば、阪神の株主総会はネタの宝庫と言われてて、その際には球団の成績やドラフト戦略にまで言及されるという笑
……暗黒時代はひどかったんやろなあ(何)
ほかにも、阪神百貨店のいか焼きを球場でも売ってくれとかいう珍要求(笑)とか、急行形電車の塗色が
「見るのも嫌な球団の色なんかやめろ」
とか言うたり(笑)と、こんなにオモロイ株主総会は他にはない。
たしかに虚塵にしかみえん(何)



と、どことも個性的な関西大手私鉄5社のなかでも、あの球団があるせいかどうかわからんけど(何)、憎めない、愛すべきキャラの色が強い、それが阪神電車。その一方で、
各駅間が短いなかで高頻度輸送を実現すべく、各駅停車専用の車両として日本一のダッシュ力を誇る「ジェットカー」を古くから投入した技術力、大手私鉄ではじめて車両の冷房化率100%達成、ほかに特筆すべきは高架化率で、現存する踏切は9ヶ所のみと、いわゆる開かずの踏切対策がどこよりも進んでるなど、鉄道会社としての底力は相当なもの。
↓参考動画 ジェットカー
加えてアレ関連で旅客運輸各社が軒並み赤字転落したなか、南海とともに営業黒字(純利益ではない)を叩き出した数少ない大手私鉄。トラと同じで負けるわけにはいかんのや(笑)、だからパリーグは西武に優勝してほしいと思ってるんや笑



というところで、旅客運輸各社の復活とトラの優勝と日本一(笑)を願って、この話の終着駅とするやで。
ご乗車ありがとうございましたやで。















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