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抗がん剤治療をする人へ②

抗がん剤治療をする人へ②

昨日このテーマについて初めての投稿をしましたが、早々に反応を頂きました。
読んでくださった方、LIKEをくださった方、ありがとうございます。

抗がん剤の副作用


卵巣切除の手術をしたのが4月25日。術後7日後の5月2日に退院しました。
抗がん剤治療がスタートしたのが5月24日です。

わたしの受けた抗がん剤治療は、「パクリタキセル」「カルボプラチン」という2種の薬剤で、卵巣がんではベーシックな治療。
投薬は点滴で行い、3週間に1度実施します。それを全6回。
点滴の日に病院へ行き、朝10時から夕方5時頃までかけてゆっくり体に入れて行きます。病院へ行くのは点滴の日だけで、入院する訳ではありません。

心配な副作用ですが、点滴当日は特に体感はなくて、ちょっとだるいかな、という程度。
翌日から倦怠感とともに、膝などの関節痛や手足のしびれが起こります。人によっては吐き気もあるようですが、点滴の際に吐き気どめの薬を入れるのと、飲み薬でも吐き気どめを飲むので、まったくありませんでした。

関節痛と倦怠感はかなり辛く、ロキソニンを飲みますがあまり効きません。
ただ、ずっと続くのではなく、点滴後2~5日くらいがピークで、その後治まってきます。
なので、点滴後1週間は床についている感じで、それ以外は何とか日常生活は送れます。
仕事も激務でなければ、出来ると思います。わたしは結婚に関するサービス業を自営で小さく営んでいるのですが、通常通り営業していました。

しびれについては、お薬というものがなく、耐えるしかないんですよね…。
長時間正座して、足がものすごくしびれたとします。それがずっと続いている感じ。
なので、治療中はスニーカーしか履けなくなってしまいました。
歩く足取りも、どうしても遅くなっちゃいます。自宅から駅まで徒歩12分ほどですが、倍くらいの時間がかかって体力も使うので、家族に車で送ってもらったり、電動自転車を使うようになりました。

でも、点滴後のしんどい1週間を越した後は、仕事もやり、買い物に行ったり、家族の食事を作ったり、いつもの日常です。

もっとも気になる脱毛、そしてウィッグ選び


第1回目の投与のあと、1週間くらいで頭髪が抜け始めます。最初はハラハラ落ちる程度でしたが、どんどん加速して、投与後3週間くらいで全体の3分の2くらいが抜けてしまいます。
後半は、シャンプーしたりブラッシングすると、束で取れちゃうほどに。
この流れは投与前に看護師さんからお話を聞いていたので、抗がん剤治療開始前にウィッグを探し始めました。

最初は知識がなく、もしやこれはTVCMしている「レディスアデランス」「レディスアートネイチャー」とかを利用するのかな? と思いました。
でも、調べてみると、幅広い世代向けにファッションとして楽しめるウィッグブランドがいろいろあるのです。しかもお手頃。

わたしが利用したのはこちらの3つ。
●リネアストリア
https://ilovewig.jp/
●ブライトララ
https://www.brightlele.jp/
●デザイアウィッグ
https://desire-wig.ocnk.net/

数ヶ月におよぶ抗がん剤治療と、その後自分の髪が元通り生え揃うまでおそらく約2年。
当分はウィッグのお世話になるので、複数個購入することになります。
こうなったら「ウィッグのおしゃれを楽しもう!」と決めました。

「医療用ウィッグ」としてカテゴライズされているのが、見た目の自然さやつけ心地を重視したウィッグです。人毛と人工毛があり、人毛のほうがやはり自然。表面だけ人毛を使った人毛MIXというのもあります。
当然、人毛製のほうが高価で、15万くらいします。人毛MIXなら5、6万~。
また、そのくらいの価格のウィッグは「総手植え」。生え際やつむじ部分のみ手植え、というのも。
お値段重視ならば、人工毛・マシン植えで数千円からあります!

最初なので相談も試着もしたい! と思いリネアストリアさんの認定サロンへ足を運びました。
認定サロンとは、美容室でリネアストリアのウィッグを扱っている、というサロンで、幸いにも自宅近くに1店あったのです。

初ウィッグを決めるまで


初めてウィッグを着けた時は、やはり戸惑いました。
事前にWEBを見て「これが良さそう」と思ったものを着けたのですが、なんだか似合わない…。
57歳のわたしの髪は、やはり年齢なりの髪質。でも、ウィッグの髪(特に人工毛)って、ツヤツヤのサラサラなんです…。
ウィッグを着けると、顔のたるみや衰えが目立つんですよね…。ショックでした。
いくつか試してみましたが、どれも悩ましい…。

なので、「自分が着けたいもの」よりも、「似合いそうなもの」「おすすめ」をスタッフさんに聞いてそれに従ってみることに。
もともとの髪型は肩くらいのミディアムで外ハネっぽく軽く巻いているスタイルだったのですが、
「これおすすめです」とスタッフさんが持ってきてくれたのは、ショートのナチュラルなマッシュ風ボブ。ややお値段は張りますが、表面だけ人毛を使った人毛MIX。色は明るめです。
「え、ショート?」って思ったけれど、着けてみたらけっこう自然。かなり明るめの髪色も、ブルベ夏のわたしの肌色になじんでいる気がします。そのせいか、顔の衰えもそれほど際立ちません。
ミディアムやロングよりも、ウィッグの面積が狭いほうがいいのかもしれませんね。
また、つむじの作りがものすごく自然で、一見ウィッグに見えない。手植えの良さってこういう点なのですね。
人毛MIXで55,000円ほどでしたが、まずは良いものをひとつ買おう、と思い、これに決めました。
認定サロンでは、その場で生え際やもみあげ部分にうぶ毛風にカットを入れて、より自然に仕上げてくれます(有料)。わたしもお願いしました。前髪の長さなども変えられるそう。
また、スタッフさんからは「ウィッグの時は、アイメークはしっかり目のほうが良いですよ」とアドバイスくれました。ウィッグってやっぱり盛り気味に見えるので、バランスを取るためにメークしましょう、とのこと。なるほど。

また、自治体により金額等は異なりますが、がん治療の人に向けて、ウィッグ購入費の助成金があるのです。
わたしの住む千葉市では上限50,000円まで助成されます(1人1点購入まで)。
ウィッグ購入時の領収書と、治療の証明書(病院でサインした治療同意書など)を送付すると、お金が振り込まれます。
こうした助成金があると、ややお値段が高くても決心できますよね。

さて、こうして初ウイッグを手に入れて、「脱毛でもなんでもこい!」という前向きな気持に。
ショートカットは10年以上ぶりですが、軽やかなマッシュショートが気に入りました。

実際に着けて人前に行ってみたら
「あっ! 髪切ったんですね! ステキです~!」
「ショート似合います! 髪色おしゃれ!」
大好評。

その後、何人かの近しい人には抗がん剤治療を打ち明けたのですが
「え?! それウィッグだったんですか?」
と、みんなそれまでウィッグであることに気づいていませんでした。
(もしかしたら、そう言う優しさ、気遣いもあったかもしれないけど…)


というわけで、今日は抗がん剤治療と、初ウィッグのお話でした。
長文にお付き合い頂き、ありがとうございます。






















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