
登山などで何百回とお世話になりました。
ぱっと見た感じは傷も少なくて綺麗なのですが、中を開くと


テープが剥がれてボロボロです。剥がれたところから、縫い糸が見えています。この剥がれたテープは『シームレステープ』と呼ばれる、止水用のテープです。
このレインウェアは『ゴアテックス』という防水透湿の素材で作られています。
『防水透湿』とは、「蒸気(湿気)は通すけど、水は通さない」ということです。つまりこの服は「雨(水)を通さないから濡れない。しかも蒸気は通すから、汗をかいてもウェアの中が蒸れにくい」という、登山にはなくてはならない防御アイテムです。
でもその素材同士をつなぎ合わせるのは針と糸なので、そこにどうしても針穴ができます。それを埋めて防水性を保つのがシームレステープです。
それが経年劣化してしまいました。自分でテープを貼って補修する選択肢もありましたが、ゴアテックスという素材自体にも寿命があるので、買い換えることにしました。
モンベル(登山用品メーカー)の公式オンラインショップで探してみたところ、同シリーズでほぼ同じ色のものが見つかりました。数年おきにモデルチェンジが行われているので、黒や赤などの定番カラーを除けば、これは奇跡的です。さっそくポチり。
めっちゃ嬉しかったです。大好きだけど、この色はもう存在しないだろうと諦めていたので。
なにせこのウェアを購入したのは約12年前。
モンベルが最軽量レインウェアの新シリーズとしてこの「トレントフライヤージャケット」を発売したのが2011年。その年の夏に購入したウェアでした。
自分が持っている服の中で、一番長く使っているかもしれません。うん、他に思い当たらない。我ながら感慨深いです。干支を一周したんだなぁ。
主に軽めの登山に使ってきたので岩や枝に擦れることも少なく、生地への負担が軽かったこともあると思います。しかしゴアテックスの耐久年数って一般的には5~6年と言われているので、それにしてはけっこう長く使えたな、と。
ちなみに私に購入年月をちゃんと覚えるだけの記憶力などありません。ウェアのタグを写真に撮って、モンベルにメールで送って問い合わせました。これだけでウェアの製造年数まで教えてもらえるのありがたい。しかもメンバー登録していたので購入年月日まで知ることができました。

新旧を並べて撮影。

古いウェアの処分はもうちょっと保留します。登山ではもうお役御免ですが、クタクタになって逆に着心地が良いので、あと1年くらいは引き続き通勤時のウィンドブレーカーとして使うつもりです。
そしてどうして@コスメブログでこのウェアの話をしたのかといえば。
このグリーンが大好きで、このウェアに合わせてメイクにグリーンを取り入れたいからです。
今のところ、テスターでちょこちょこ物色するだけで購入には至っておりませんが、今年こそはグリーンやカーキを使って格好いいメイクがしたい。そのメイクで山を歩いてみたい。
今年のメイク的決意表明も込めて、このウェアへの愛着をこちらで語らせていただきました。